Lawless Area

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てもみんのコースを実際に体験してきたので正直な感想を書く

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いつからなのか正確にはわからないが、気付くとよく目にするようになっていた「てもみん」なるお店。

その名称からもマッサージ系なのは一目瞭然ではあるが、最初にその存在を意識したときは手“で”揉むから「てもみん」なのか、手“を”揉むから「てもみん」なのかよくわからなかったものである。

だがしかし、自分で言っていおいてなんだが正直そんなことはどうでも良い。当時の私は肩もこらなければ腰も痛くない、いたって健康体であった。

また、何故かはわからないが、女性のみが利用でき、男性は利用不可能だと思っていたのだ。

そのため手を揉もうが手で揉もうがどうでもよく、利用する気は一切なかった。



そこから大分時間が経過し、私ももういい年である。

最近では寝ただけでは一切疲れは取れておらず、「あれ?なんか肩に憑りついてる?」と疑わずにはいられないほどの肩こりに悩まされている。

肩が凝りすぎて頭が痛くなる日もあるという、割と笑えないレベルであり、本格的なマッサージなり整体なりに行く必要性を強く感じていた。

そんなおり、ふと目についた近所の「てもみん」で行われているお試しコース的なやつ。

短い時間ではあるものの、安価で体験ができるというではないか。

これは丁度いい、肩を揉むくらいなら子供でもできるわけだし、そうそうババをひかされることもないだろう。例え大したことなくても安いしあまり痛手はないと思い、時間を作って先日、遂に行ってみた。



先に結論からいう。全くもって気持ちよくなかった。

始めからさほど期待はしていなかったのだが、その低めのハードルを飛び越えるどころか、わざわざくぐって行った「てもみん」

短い時間で安く、お試しな感じというのは、裏を返せばリピーター獲得のチャンスである。

そんなチャンスにもかかわらず、一切の満足感を与えてくれなかったということは、偶々酷かったというよりは、もう全体的にそういう店なんだろうと思う。



具体的にどんな感じだったのか。

まず、イメージとしては腰とか足とかそういう部位でない場合は、椅子などに座らされて、まるで子供が親の肩を揉むときのような、そんな家庭で行われる感じなのかと思っていた。

しかし、実際はどの部位だろうが関係はなく、まずはベッドにうつ伏せになることを要求される。マッサージ屋にあまり縁のない男性限定でわかりやすくいうと、オイルマッサージもののAVでよく見るようなベッドである。

次に、どこをマッサージしてもらいたいのか尋ねてくるので、岩のようになっている肩を所望。

担当の人は私のその言葉を受けて、まずは優しく手のひらで背中全体をさすり、左肩のあたりを弱めにほぐし始めた。DJがディスクをキュウィキュウィする時みたいな感じのやり方だったように思う。

なるほど、最初は弱く、徐々に強めにしていって最後にグイッとやる感じかな?と勝手に納得していたのだが、待てど暮らせど行われるのは弱攻撃のみ。

しかもうつ伏せになっているからわからないが、「え?この人もしかして雑誌読みながら片手間にやってる?」と疑ってしまうほどに雑なのである。

最初に「痛くないですか?」と聞かれた以外は全くの無言。コミュ障の私ですら、もう少し会話があっても良いのではないかと思ってしまうほどに無言だったのだから、変化がないのも当然といえば当然だ。

普通、「このあたりとかどうですか?」とか、「凝ってますね」とか、「強さはどうですか?」なんて聞きながら微調整していって、その人にとってのベストを追及するものではなかろうか?

しかし実際には終始無言で、ただ単に指の先だか掌底だかで、軽く揺らすのみという雑さ。寝てる人を揺り動かすあの感じを想像してもらえばわかりやすいだろうか。

そんな感じで、「いつになったら本番が始まるんだろう・・・、っていうか揺らされすぎてちょっと気持ち悪くなってきたぞ」なんて思っている間にタイムアップ。なんだか終始揺さぶられ続けただけだったなというのが正直な感想だった。



ということで、マッサージ(正確にはマッサージではないらしいが)を受ける前と受けるあとで私の身にはなんら変化はおとずれておらず、「・・・という夢だったのさ」と言われればすんなり信じてしまったと思う。

店によって、プランによって、担当する人によって個人差はあるのかもしれないが、多分どこも似たり寄ったりなのではないだろうか。

別に肩こりそのものが治るとは考えていなかったし、治療じゃないですからねと始まる前に念を押されていたのでそういう期待はしていなかったが、気持ちよかったという満足感さえ得られないのは流石に酷い。

安いお試し版だという事を差し引いても許容できるレベルを超えていたので、私は再び行くことはないだろう。

次はちゃんとしたマッサージ店か、整体に行って、多少値が張っても確かな満足感が得られるようなところに行こうと、そう固く誓わずにはいられなかった。