けいおん!! #10「先生！」（ネタバレあり）

流石に今回はメインなだけあって、いつもは微妙に残念なさわちゃんもどこか可愛い。

冒頭にさわちゃんの1日がどんな感じなのかがお送りされたことで、普段軽音部の面々がゆるいことで忘れがちだが、先生という職業の大変さが改めてわかる。

と共に、これだけプライベートの時間が無いとなると、出会いも当然ないということが強調され、前回の予告で匂わせていた彼氏orお見合い系の話が予想できる。

それに加えてムギが朝に目撃したやり取り、部室での電話の相手とのやり取りを総合すると、男の匂いがプンプンしてくるわけだが、対ヲタク向けのアニメでそれはありえないわけで。

あたらずとも遠からず、「お母さん」と予想した唯が一番正解に近いのだろう。

そんなさわちゃんに浮上した疑惑の真相を探るべく、後をつけることにした5人。

騒ぎながら、しかもこれだけの人数に後をつけられればかなりの高確率でばれると思う。

が、途中澪の「軽音が恋人」という痛い発言はあったものの、何とかばれることなくさわちゃんの相手が誰なのか判明する。

やはりというかなんというか、男ではなくさわちゃんの軽音部時代の仲間のうちの1人だった。

相変わらず百合がお好きなムギだけは深読みしていたが。

さわちゃんの相手が誰だったのかわかったところで尾行は終わりにしておけば良いのに、なおも後をつける5人。

ファミレスに移動し2人の様子を観察していたが、もうここまで来るとアニメだからという理由以外でばれないわけを説明できないと思う。

店員さんも非常に気の毒で、あからさまに怪しいにもかかわらず注意できない模様。

注文の際も店員さんを待たせるだけ待たせていたし、いくら可愛くても私が店員なら確実に嫌な客として認識すること間違いなしである。

とまあ、これだけ目立っていればばれないわけもなく、さわちゃんと話していた軽音部時代の仲間、クリスティーナことのりみさんに声をかけられる5人。

見た目の期待を裏切らない彼女によって、屋台のおでんやにて事情を伺うに、軽音部時代の仲間の結婚式にて演奏を打診していたとのこと。

しかし、軽音部時代を黒歴史として認定していたさわちゃんが1人だけ拒否しており、説得に苦戦しているというわけである。

そこで代わりに説得を頼まれた5人、授業中に高橋風子らを仲介して手紙で会話するというリアルかつ迷惑な行動をとるも、唯の天然とりっちゃんのしょーもなさによって一向に話が進まない。

挙句さわちゃんに見つかってしまい、廊下に立ちたいというずれた夢を叶えるべくムギが自己申告。

結局廊下でも話がまとまらず、さわちゃん説得失敗→結婚式で演奏フラグへ。

一応現役の軽音部ではあるものの、ジャンルが全く異なるし、唯も上手くなったとはいえギター暦はまだ2年とちょっと。

到底デスメタルとはいえないほんわかとした雰囲気になる。おや、さわちゃんのようすが・・・

「違う、デスデビルはこんなんじゃない、もっとお互い魂をぶつけ合う激しさこそがデスデビルの真骨頂・・・。いや、だめ、私はもう教師、あの時の魂はあの時に置いてきたの。それに、私のために頑張ってるみんなに悪い――。違う、デスデビルは、私が追い続けたデスデビルは・・・。私の、デスデビルは！！」

そして、何故か照明が落ち、ステージに乱入し覚醒するさわちゃん。

「てめぇら！デスデビルはこんなぬるっちい音楽じゃねぇええ！！今、本物ってぇのを見せてやる！！！」

さわちゃん・・・、みんなに悪いとか言ってたのにぬるっちいって・・・。

というか、これどうせまたCD化されるんだろうが、もしシングルで発売されるとしてランクインした場合、一般の人は混乱するような気がする。

いかにもアニソンというような電波っぽい曲や、萌え萌えした曲かと思ったら、いきなり激しい曲になる。

けいおん!!って一体どういう内容なの？なんだかますます気持ち悪い。

みたいなね。

そんなこんなで、やってしまったさわちゃんだったが一般生徒には好評だったようで、「結局どのさわちゃんでも人気あるんだね」という雑なしめかたで終わった。が、何故一般生徒にばれているのか。

もしかしたら学校裏サイトか何かに、その場に居合わせた誰かがアップしたのかも知れない。

今は誰でも情報を発信でき、プライバシーなんてあったものじゃないという世の中に戦慄を覚えた回だった。