ヲタクの品格
皆さん、今日の踊る!さんま御殿!!ご覧になった方おられますかいね。
アメトーーク!で好評だったが故かわからないが、いつからか括りありきになってしまったこの番組。
本日は兄弟・姉妹秘密大暴露SPということで、芸能界の色々な兄弟(姉妹)をかき集めたようだが、その中にいたDAIGOの姉・影木栄貴が酷かった。
恐らくこの放送を見た人で、彼女に対して抱いた印象は二通りあると思う。
まず一方が「変・可哀想・痛い」。
で、もう一方が「面白い・一緒にいて楽そう・アリ」
まあ大抵の方は前者なのだろうが、私は後者だった。なぜなら私がヲタクだから。
あの世の中の浮ついた男どもに興味なんて一ミクロンも無いわ!という姿勢がまずいいし、全国ネットで「アスランへの恋は家族愛に変わった」なんて平然と言ってのける辺り、そこにしびれるあこがれる。
が、重ねて言うが大抵の人は残念に思ったはずである。特に同姓の方は哀れみの目で見る事で自分が優位に立っているという満足感に浸った事だろう。
だから私は嫌なのだ。カミングアウトするのが。
人間とはかくも悲しい生き物で、周りと異なる言動をとる人を排斥する傾向にある。
よって、ある程度の年齢に達すると興味を無くすであろうアニメ・漫画のキャラクターをこよなく愛し、その関連グッズを買い漁るヲタクや、キャラクターの良さを延々語るヲタクの心情を理解する事ができない。
だが一方で、韓流にどっぷりハマったオバハンやジャニヲタ、東方神起ヲタなどへは風当たりが厳しくなることが無い。
どれも同じく客観的に見れば気持ちが悪いので、アニメやアイドルヲタとなんら変わりは無いはずなのに、だ。
では何故上記に挙げた人達が槍玉にあげられないのか。
それは偏にマスコミの偏った報道によるものだと思われる。
同じく気持ちが悪いはずなのに、女性からのクレームを恐れた彼らは上記の中でも特にジャニオタ・東方神起ヲタの実態を報道するのを避け、最も分かりやすく哀れで小心者である我々のみにターゲットを絞ったのだ。
つまり、彼らは最も安全な方法で人間の持つ優越感を上手く利用して、ヲタクを吊るし上げる事で視聴率を稼ごうと考えたということになる。なんとえげつない。
結果誰が見ても優越感を持てるような気持ちの悪いヲタクだけが特集され、今に至るというわけである。
このようにマスコミによって我々が肩身の狭い思いをする破目になったと言っても過言ではないのだが、自業自得の面もあると思う。
アイドルがステージで頑張っている様を見て、声援を送る、手拍子をする、ペンライトを振るまでにとどめれば良いものを、共通の合いの手を作り、ロマンスなるものを披露するなど馬鹿にされても仕方が無い。
また、自分がモテなかったりコミュニケーション能力が無いことをごまかそうとする余り、現実の女性を必要以上に卑下したり、ファッションやテレビを必要ないと否定するのも良くないだろう。
結局自分達も同じように他人の好きなものを悪く言っているわけで、こうなってくるともう何を言われても言い返せないと思うのだ。
これからのヲタクは他人に対して理解を示し、自分を客観視することを心がけ、しゅっとした格好で余裕のある振る舞いをするべきであって、別に理解されなくても良いなどという後ろ向きな姿勢では決してしてはならない。
ヲタクが変わらなければ世間の目も変わらない。
いつの日か胸を張ってヲタクだとカミングアウトできる時が来る事を願っている。