恋愛禁止というルール
びっくりした。
ただでさえネタが無かったので頻繁に更新とは中々いかなかったのだが、オタク系コンテンツから離れるとこうも書く事がなくなるとは思わなかった。
どうやら私は骨の髄までオタクだったらしい。ちょっと真剣に自分のあり方を考え直す必要がある気がする。
というわけで、あまりにも書く事がなかったから無理やりネタを探してきた。というわけではなく、ちょっと思うところがあったので本日はこの事について私見を述べようと思う。
■【AKB48】活動辞退の平嶋夏海&米沢瑠美がファンに最後のあいさつ
私は正直なところAKBには全くと言っていいほど興味がなく、友人に「神セブンって何?」と真顔で聞いて、( Д ) ゚ ゚←こんな顔をされたほどである。
なので、この件がネットで騒がれていたときも「ふーん、誰なのか全くわからないけどやっちまったなぁ」程度の感想しか抱いていなかった。
しかし、その後彼女たちがたどった末路があまりにも酷かったことから、今回当ブログで取り上げた、というわけである。
では何がそんなにも酷かったのか、それは「辞めさせられることが決定した彼女たちを握手会に参加させ、ファンの前で謝罪させる」というこの一点に尽きる。
確かに、AKBには「恋愛禁止」というルールが存在し、彼女たちはそれを破ってしまったわけだから辞めさせられるのはまあ仕方がないのかもしれない。
が、辞めさせられることでもう十分罰を受けているわけだから、事が発覚したあとにファンと直接触れ合うようなイベントにまで参加させるというのは酷ではないだろうか。
彼女たちのファンは恐らくほとんどが「裏切られた」と感じているだろうから、握手の時に辛辣な言葉を投げかける人が多いであろうことは想像に難くない。
そういうのも含めてプロなのだ、と言われればそれまでだが、そうはいっても彼女たちはまだ10代、20代前半であり、世間一般で言えば高校、大学生くらいである。
そんな彼女たちにそこまでの責任を求めるのは、正直常軌を逸しているような気がしてならない。
しかも、その理由が万引きなどの犯罪や、飲酒、喫煙ならまだしも、恋愛なのだから尚更である。
というか、そもそも「恋愛禁止」というルールもどうかと思う。
恐らくアイドルを応援するという感情の中には、例え本人が意識していなかったとしても「もしかしたら自分にもあの子と付き合える可能性があるかもしれない」という気持ちが含まれているのだろう(現実問題として可能かどうかはさて置き)。
そういう点で、ファンの心理としてアイドルにいわゆる「処女性」を求めてしまうのはわからなくもないので、今回の件で「裏切られた」という感情を抱いてしまうのも仕方がないと思う。
この「処女性」について気持ち悪いと一蹴するのは簡単だが、男性ファンにそういう側面があることは確かだと私は思うのだ。
しかし、この感情は本人が自ら「恋愛禁止」と公に発表しているからこそ「仕方ない」のであり、最初から何も言わなければ通常は単なる逆恨みでしかないためこんな問題にはならないはずである。
だからこそ、10代、20代の一番恋愛をしたいであろう年頃の彼女たちに、いい年をした大人たち(雇用主)が恋愛を禁止するというのは、なんというかおかしな話だなあと思わずにはいられない。
そうではなく、「恋愛禁止」かどうかは本人の意思に任せ、「処女性」を武器にしなくても他の点でファンを魅了する自信がある人は好きにさせて、「処女性」以外に武器が無いような人のみがそれを武器にファンを獲得すれば良いのではないだろうか。
それならば、誰に言われるわけでもなく自分で「処女性」を武器にしていたわけだから、どういう責任の形を取らされたとしても仕方がないと思う。まあ、それでも辞めさせるくらいで良いとは思うが。
なんだか長々とまとまりのない文章になってしまったが、今回のこの一件は私にとってどうでもいいといえばどうでもいい話なのだが、それでも少し首をかしげてしまうような出来事だった。
やはり彼女たちは物ではなく人間であり、そこには感情があるのだから、辞めさせるというケジメを取らせたら、あとは雇用主が彼女らのファンに対して返金するなり特別待遇するなりして責任を取るべきなのではないだろうか。
なんというか、どうにもスッキリしない出来事だったように思えてならない。