Lawless Area

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春アニメレビュー(ネタバレあり)


季節はもうすっかり夏、新しいアニメも始まり誰も後ろを振り返っていないはず。

だがここに!未だ過去に囚われている人間がいた!!

ということで、「いや、もう新しいの始まったし別に良いよ」感が拭えないが、春アニメのレビューをちゃちゃっと書いていこうと思う。

ちなみに、開始時に書いた中で今回登場しないのは途中で脱落したということなのであしからず(良かったら比較しておくんなまし→http://d.hatena.ne.jp/A-sa/20110426)。



あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。


トーリー:★★★★★
テンポ  :★★★★☆
ギャグ  :★★★★☆
萌え   :★★★★★
作画   :★★★★★
総合   :★★★★★


ご覧の高評価である。

トーリーは確かに意外性は余り無かったものの無難にまとめてきており、最終回でよく陥る「奇をてらって一気に駄作状態」を見事に回避している。

これのみのレビューでも述べたことだが、最終回だけ少し詰め込みすぎていたのと、ぽっぽの掘り下げをもう少し丁寧にやってくれていれば、もう何も言うことは無いくらいの作品だったように思える。

深夜アニメというと気持ち悪がられがちだが、この作品なら一般の人に勧めてもそこまで気持ち悪がられることは無いのではなかろうか。

ちなみに、ギャグの評価が一つ上がったのは、もちろんゆきあつさんの功績である。



電波女と青春男


トーリー:★★★☆☆
テンポ  :★★★☆☆
ギャグ  :★★☆☆☆
萌え   :★★★★★
作画   :★★★★☆
総合   :★★★☆☆


13話をWebでやるらしいのだが、一応終わったものとして評価するとこんな感じである。

原作でいうところの3巻途中で終わっているので、正直見ていた人は「結局何が言いたかったんだろう?」という感じだったのではないだろうか。まあ、原作も投げっぱなしジャーマンなのだが。

また、大変だとは思うが、頼みの作画もところどころで崩れていたのがとても残念だった。

主人公も何となくウザかったし、これで登場人物にブヒブヒできなければ、最後まで見続けるのもしんどい作品となっていたかもしれない。

ということで、誰かお気に入りのキャラを1人見つけられれば視聴する価値のある作品だったといえよう。



緋弾のアリア


トーリー:★★★☆☆
テンポ  :★★★☆☆
ギャグ  :★★☆☆☆
萌え   :★★★★☆
作画   :★★★☆☆
総合   :★★★☆☆


恐らくこの作品は、「アリアの母の刑期を縮める」、「アリアとキンジの関係はどうなっていくのか」が見所だとは思うのだが、2期を見越してかそこまでの進展も見せずに終わってしまった。

というか、全体を通して見た感想としては、詰め込み感がハンパ無いなーと。

入れ替わり立ち代り色んなキャラが出てくるのだが、あっという間に倒されてしまい結局何がしたかったのか良くわからなかったし、そのせいもあって各キャラの掘り下げが不十分だったように思える。

とはいえ、各キャラのキャラ立ち自体は成功していたと思うので、あとは詰め込まずにゆったりとやってくれていれば相当良かったんでは無いだろうか。



■[ C ]


トーリー:★★☆☆☆
テンポ  :★★★☆☆
ギャグ  :★☆☆☆☆
萌え   :★★★★☆
作画   :★★★★☆
総合   :★★☆☆☆


最終回で見事にやってしまったとの声が高いこの作品、私としても満足のいく終わり方だとは到底思えなかった。

私は経済に疎いのでところどころ「???」というシーンもあったが、終わりに近づくにつれ主人公は未来、三國は現在を守るために対立するという非常にわかりやすい流れになったのは良かった。

が、結局最後の決め手がグーパンチだったり、主人公が未来を守った結果どうなったかというアフターがスカスカだったりと、最後の最後で詰めを誤ったように思えてならない。

せめて羽奈日か転生した真朱といい雰囲気になるとか、それはないとしても公磨がやったことを誰かしら1人は認識していて、変わってしまった世界という認識を共有してほしかった。

あの終わり方では頑張った主人公だけが一人ぼっちとなってしまい、もはやバッドエンドと言っても過言ではない感じになってしまっていると思う。

ただ、唯一良かったのは真朱が回を重ねるごとにどんどん可愛くなっていったところである。

あー、やっぱりCパートで「俺たちの戦いはこれからだ!」にするなら真朱ももう一回登場させてほしかったなー。



デッドマン・ワンダーランド


トーリー:★★★★☆
テンポ  :★★★★☆
ギャグ  :★☆☆☆☆
萌え   :★★★☆☆
作画   :★★★★☆
総合   :★★★★☆


実は密かに見ていたこの作品、私が若干中二病をこじらせていることもあって、最後まで楽しく見ることが出来た。

理不尽な目に遭い刑務所に投獄された主人公が、刑務所内で更に理不尽な目に遭いながらも、必死で前に向かっていこうとする様子がとても好感をもてたし、最初は弱かったが徐々に強くなっていくというのもベタだが良かったと思う。

出てくるキャラクターもそれぞれクセがあってわかりやすく、嫌な奴と良い奴がはっきりしていたのも良かった。

終わり方も2期にもつなげられるし、そのまま終わってもまあ大丈夫だろうという感じのまとめ具合だったので、中二、能力という単語にビビッと来た方は見てみてはいかがだろうか。



■よんでますよ、アザゼルさん


トーリー:★★★★☆
テンポ  :★★★★★
ギャグ  :★★★★★
萌え   :★★★☆☆
作画   :★★★★☆
総合   :★★★★★


こちらも密かに視聴していたのだが、予想外に面白くてビックリした。

まず話しが15分なのでサクサク見ることが出来るし、その短い間にもかかわらずちゃんとストーリーも考えられていて、(多少の上手い下手はあったが)最後はしっかり落としてきているのが良い。

もちろんテンポも良かったし、それぞれのキャラがいい味出していたし、佐隈さんは可愛かったしで、小野坂さんが自分で「今期最高だと思う」と言うのも決して間違ってはいないなと思えた。

ただ、ギャグの大部分が下ネタで構成されているので、そういうのが苦手な人からすると一転して全く面白くない作品となってしまう。

そういう点からすると、下ネタは少しにして、他の切り口で笑いを取ろうとした方が万人受けする作品になったのではないだろうか。

まあ、アザゼルさんのキャラクターがそもそもセクハラ大好き、下ネタ大好きというものなので、土台無理な話ではあるんだけどね。



とまあ、こんな感じで2クール目に突入したもの以外だと、最後まで見続けたのはこの6作品だった。

このレビューからもわかる通り、春アニメで面白かったのは?と私が尋ねられたら、「あの花」と「アザゼルさん」と答えることだろう。

特にあの花は今年面白かったアニメは?というランキングがあったら確実にトップ10内に入ってくる作品だと思うので、まだ見ていない方で興味が沸いた方は是非一度見てみてはいかがだろうか。