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のだめカンタービレ 最終楽章 前編(ネタバレあり)


公開当初「これわざわざ映画にする必要あったのか?っていうか前編後編に分けるとかあこぎなまねしやがる」といった感じで見に行かなかったのだが、やはり正解だった。

20世紀少年のときもそうだったのだが、こういう映画で何部かに分けるようなのは必ず最後のやつを公開するときにテレビでやるものだしな。

というわけでタダで見ておきながらも文句をたれようとしているのだから、私の性格の悪さがうかがえる。

まあ、家族にネット環境を強制破壊されて刺殺するほどではないけどね!


さて、こののだめ最終楽章前編は、一応いつだったかにテレビで放送されたパリ編の続編という形になっているわけだが、「当然見てるよね」といわんばかりに説明が一切無かった。

よって映画が初見という人には結構きつかったと思われる。とはいえ多い人だと1800円も払って見るんだから予習してるとは思うけど。

そういう人で無ければ、例え昔にやっていたため記憶がおぼろげだとしてもなんとなく覚えていればよく、話もすんなりと入ってきたのではないだろうか。

しかも基本的には舞台が変わっただけで、テレビシリーズの時と大体の流れが被っているので深く考えずに見ることができたはずである。ベタは強しといったところか。

また、この作品は中々に優秀で、子供から大人まで誰もが楽しめる内容だと私は思っている。

あるときは本当にくだらない笑いを提供し、あるときは真剣に物語を進め、またあるときは音楽としてはどうなのかわからないがクラシックを聴かせている。

うん、かなり隙の無い構えのような気がする。というか私にとってどストライクである。

特にチャド1人で家族を演じさせたのはくだらないしシュールだしで、スタッフのこだわりを感じてしまった。


とはいえ、いいところばかりというわけでもなく、映画ではどうだったのかはわからないが余計なところも何箇所かあった。

まずシュトレーゼマンの語り。

少しぐらいなら別にいいのだが、余りにも長すぎるし声小さいしで少し中だるみしてしまっている。

しかもそれに付随しての回想シーンなんて時間の無駄もいいところである。おかげで本筋を見失いそうになってしまった。

あと、のだめが千秋と初競演できると大喜びするシーン。

嬉しいのはわかるがちょっと尺を取りすぎじゃなかろうか。映画館で見ていた人は結構しんどかったのでは。


重箱の隅をつつくような、小姑のような細かさだが、逆に言えばこれぐらいしか気になるところがなかったということでもあるわけで。

冒頭にも述べたが映画にする必要は無かったと思うものの、この前編を見て「やっぱり面白い!」と思った人は後編を見に行ってもいいのではないだろうか。この分だと綺麗に終わらせてくれそうだしね。

まあ私は言わずもがな見に行かないけどね。

だって恐らく何年後かの正月とかに「早くも地上波に登場!」とかいって放送しそうなんだもの。