Lawless Area

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東のエデン(ネタバレあり)


この作品のタイトルを何かと耳にする機会が多かったので、とりあえず見てみたのだが正直期待した程でもなかった。

もちろん面白いには面白かったのだが、劇場版を意識した作りになっていたのでどうしても中途半端感が拭えなかったところが非常に残念。

個人的に、「よっしゃ!この後の展開が気になるから映画も見に行こう!」という気にはならなかったので、私の中では佳作といった感じである。


物語は現代の日本の雰囲気に即した作りとなっており、とてもテーマ性のある内容だったと思う。

この何ともいえない閉塞感をどうにかする=日本を救う救世主を求めるという切り口は、共感できると共に私としては非常に斬新で引き込まれるものがあった。

また、主人公である滝沢朗が初登場するシーンで全裸というのも意表を突かれたし、更に記憶喪失で何が何だか分からないという設定も非常に良かったと思う。

そうすることで、主人公と一緒にこの作品がどういうものかを把握していく事が出来るので、何だか一緒になってアニメの世界にいるような気になれるのだ。まあ、現実との区別がつかなくなっているという点では非常に危ないけど。

滝沢明が過去の自分について情報を得るたびに、見ている側も「ああ、そういうことだったのか」と納得できる。ディ・モールトである。

設定も私好みで、「Mr.OUTSIDEによって選ばれたセレソンと呼ばれる12人が、ノブレス携帯なるものを渡され与えられた100億円を使って日本を救うべく行動させられる。しかも100億使っても達成できなかったり誰か一人が達成した場合そいつ意外は殺される。」なんてかなりどストライクだった。厨二病万歳。

それだけに、冒頭にも述べたが終わらせ方が非常に残念でならない。

やはりアニメはアニメでしっかりと完結させ、映画は番外編なり、新しい主人公なり、別の視点で描くなりなんなりして、全く別物として作って欲しかったなあと。

それなら確実に見に行ったと思う。それぐらい惜しい作品だった。

あとは、恐らくメインヒロインである咲をもう少し作りこんで欲しかったかな。何というかメインヒロインたる風格が余りなかったかと。


とはいえ、面白いか面白くないかと問われれば、面白いと思うので、劇場版はDVDとかで見ようと思う。まあ、評判が良いなら見に行くけど。

あと関係ないけどみっちょんかわい――