Lawless Area

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とある科学の超電磁砲 第24話(最終回)「Dear My Friends」(ネタバレあり)


イイハナシダナー。

と思わずつぶやいてしまう終わり方だった。

ラスボスである顔芸神も実に良い働きをしてくれ、倒したと思ったらまた現れるというシーモア並のしぶとさを見せてくれた。やはりラスボスはこうでなくては。


先週、子ども達が運ばれていると思しき輸送車はダミーで、中には雑魚がわんさかいたのだが、汚名返上とばかりに初春がいち早く情報をキャッチし、木山せんせを子ども達の元へ案内。

普通は足止め要因であるところの雑魚どもは、黒子とスタッフに愛されていそうな婚后光子という夢の(?)タッグにより撃破。お蔭で美琴達は先に行けたというわけである。

で、当然そうやすやすと子ども達の所に行かせてくれるわけもなく、顔芸神がナイトメアフレームのようなものに乗って登場&妨害。

愛の力だろうか、美琴の一声で召還された黒子との合体攻撃により一度は顔芸神を撃退することに成功する。

ところが、研究所に着いてから「さあ、助けよう」という時になって背後にまた顔芸新登場。ホラー映画なら確実に悲鳴が出るところである。

更にこれでもかとばかりに妨害の手を緩めない顔芸神は、キャパシティダウンを使って美琴たちを使い物にならなくする。

完全にピンチに陥った美琴達だったが、初春の機転と我らが佐天涙子嬢の活躍によって、メインシステムを破壊することに成功。涙子のレベル0と予告での可愛らしい金属バットにはこういった意味があったのである。素晴らしい伏線回収だ。

しかし、それでもまだしぶとく妨害してこようとする顔芸神。ここまでくると若干胃もたれ気味になるが、最後はやっぱり美琴だよねという見せ場のためには仕方のない事なのだろう。専売特許であるレールガンによってようやっと沈黙させることができた。

そして、ここまでくれば後は大団円に向けての運びとなるのは当然であり、木山の手によって子ども達が目を覚ます→子ども達あのときのまま→木山号泣→最後はみんな笑顔にという流れ。実に美しいまとめ方である。


この最終回を見て思ったのは、やはりアニメは最後まできちんとまとめあげてこそ光るということだ。

最終回では主要メンバーである美琴、黒子、初春、佐天それぞれに見せ場を作ったり、OPを絶妙なタイミングで流したり、きちんとこれまでのストーリーの流れを活かした作りにしたり、後日談をちゃんと設けたりと随所に工夫が見られ、視聴者をスッキリとさせてくれたように思う。

私としてはここの所スッキリとしない終わり方のアニメが多かったので、久々にスカッと最後まで見る事ができたなあと大変満足している。

好きという思いから多少ひいき目に評価してしまっているとは思うが、それでも私はこの作品を見ることをお勧めしたい。少しでも興味があるのならば見ていて損のない作品かと。

見る前の私のようにただの萌えアニメだと決め込むのは大変もったいないことなのでやめようね。