いじめ対処法 - Lawless Area

学校側のいじめに対する対応の悪さは今に始まった事ではないので深く言及しない。

それよりも気になるのは加害者側がどんどんエスカレートしていっているということだ。

昔はいじめといっても「仲間外れにする」、「殴る」ぐらいのもので、生死に関わるようなレベルにまでは達していなかった。

だが、最近のいじめは「集団でボコボコにする」、「ナイフ等で刺す」など殺しにかかっているようなところがある。

これは非常に怖い。

行為そのものはもちろんの事、生死に関わるレベルであるにも関わらず、なんら躊躇いなく実行に移してしまえるような精神状態の子どもが増えているということが怖い。

もうこうなってくると子どもだけの問題ではなくなってくるのだが、親や周りの大人が首を突っ込もうにも、子ども同士のコミュニティには中々太刀打ちできないものがある。

そのため、冷たいようだが結局のところ自分でどうにかするしかないと私は思うのだ。

では、どうしたら良いのか。

まず、そもそもいじめられるきっかけを作らないという予防の心がけから始めるべきだと思う。

実際私も小学校高学年の時にいじめられていた経験があるのだが、そのときのきっかけは余り大人から評判の良くないグループとつるんでいたのを親が快く思っておらず、遊ぶのを止めなさいと言われたのに素直に従ったからだったりする。

今思うと抜けた途端いじめるとかまるで暴走族とかカラーギャングの世界なのだが、当時の私はそんな笑い話にするほどの精神的余裕はなかった。

だからこそそうなる前に予防することが必要なのだ。

クラスでぼっちにならないよう親しい友人を一人は作る、休み時間に教室で本を読まない（読むなら図書室へ）、先生と仲良くしておく、いじめっ子属性を持っていそうな人とは必要最低限の絡みしかしない等々…

私はいじめる側に100％責任があると思うが、いじめられる側も大体パターンがあるという事も理解しておかなくてはならないと思う。

特に、どもったり、暗いしゃべり方なんかした日にはいじめられること間違い無しなので、難しいとは思うが家族と話すぐらいのテンションは欲しい。

次に、予防できずいじめられてしまった場合だが、まず立ち向かう努力をしてみるべきである。

当たり前だがいじめる側はこっちが泣き寝入りするから増長するのであって、期待したリアクションと異なれば止めるはずなのだ。

ハムラビ法典に則ってそっくりそのまま仕返しするというのも良いのだが、それで逆上されて殺されたらアホらしい。

それよりはムーディ勝山のように受け流すぐらいの方が良いし、なんだったら突っ込んじゃったりできるとなお良い。「いやいや、それは無理でしょ」みたいな。

ちなみに私の場合、いたずら電話なんてしょっちゅうだったし、物が色々無くなったし（大抵ゴミ箱とかに捨てられていた）、靴隠しなんてベタな事もされたし。

結構色々な事をされたのだが、気にしてない態を装っていた気がするし、いじめの主犯格に対して靴隠し返しなんかもした気がする。だって悔しいじゃないの。

まあ、以上の事ができたらそもそもいじめられていない気がするので実際は無理だと思う。

でもこれならできるでしょっていうのが親への報告である。冒頭で自分でどうにかするしかないと言っておいてアレだが。

子どもというのは学校が世界の総てであり、そこで何らかのトラブルに見舞われ追い詰められると「もう死ぬしかない」なんていう極論に至ってしまいがちのようで。

それは余りにももったいない事で、誰か他に味方がいれば回避できるはずなのだ。

実際のところ、いじめられているというのは恥ずかしい事のように思いがちだが、いじめてるほうが恥ずかしいのであって、いじめられている方は堂々としていて良いと思う。

だから親に相談する事を躊躇う必要など無く、「いやー、ホントついてないよ」ぐらいの感じで言えば良いのだ。

だが、ここで一つ注意しなければならないのが相談された親のリアクションである。

子どもは必死の思いで打ち明けている場合がほとんどだと思うので、「何言ってるんだ、いじめぐらい自分でどうにかしろ」とか「ただ学校行きたくないだけでしょ」なんて具合に決して突き放した態度を取ってはいけない。

そうなるともう窮鼠状態に陥ってしまい、お子さんは地獄で無限石積みの刑に処されてしまう。

この場合はまず、子どもにどうしたいかを聞いて協力してあげ、学校に無理に行かなくても良いよぐらいの気遣いをみせてやって頂けると良いのではないかと思う。

学校などというものは別にしがみつくほどの価値があるわけではなく、行かなくても人生どうとでもなるわけで。

事実大学まで通ったところで就職できない人だってたくさんいるわけだしね。私とかさ…

ちなみに私もどう打ち明けたかは忘れたが、親に報告したくちである。

その時の両親は私と一緒になって怒ってくれ、イタ電なんかあったときには出るなり文句を言ってくれたりもした。まあ、相手はそれを聞いて大笑いしていたが。

それでも当時の私には心強い味方だったことに変わりは無く、安心して学校に行っていたものだ。

あと、大げさと取られがちだが警察の力も借りた方が良い。

最近の警察は未然に防げたものを見過ごしているとおもっくそ叩かれるので、以前よりは親身になってくれるようになっている。

いじめは大抵が犯罪行為に抵触しているので、いっそ法的に罰してもらうのも一つの手だと思う。

ただ、学校は大半が事なかれ主義なので、警察との連携は期待出来ない。

そうなると捜査が思うように進まなかったりもするので、ダメ元ぐらいの気持ちで頼るべきなのかもしれない。

そういう学校側の対応にイライラした場合は、教育委員会に訴えるなり、法的手段に訴えますよと脅して反応を見るなりすると良いと思う。

物凄く長い事ダラダラと述べてきたが、最近は学校裏サイトなるものや、携帯によるいじめなどいじめがサイバー化してきており、中々対処も難しくなってきている。

私が述べた事などもう前時代的なものとなっており、余り効果をなさなくなっているのかもしれ無いが、それでもできる事はあると思う。

いじめられているときは一生続くのではないかと思ってしまいがちだが、そんなもの一生続くはず無いわけで。

私も加害者側の一人とはその後毎日つるむ仲にまで発展したりしたので、「人生何が起こるかわからないから気にしない」ぐらいの気持ちでいじめられっこは日々を送って欲しい。