たまゆら〜卒業写真〜第2部 響−ひびき−(ネタバレあり)
本日公開となる4部作のうちの第2部、響(ひびき)。
予告を観た段階で、のりえがスイーツを封印するという宣言をしたり、かおるが進路について悩みに悩んでいる様子が映し出されていたので、もしかしたら危ないかもな・・・と不安を覚えながら観に行った。
何が不安か、それはもちろん言うまでもなく、劇場で泣いてしまうのではないかということである。
キモオタが嗚咽を漏らしながら鼻をすすり号泣する、これ以上に気持ちの悪いことがあるだろうか。いや、ない。
ということで、本日早速観に行ってきたわけだが、結果からいえば何とかぎりぎり持ちこたえたというところだろうか。
第2部は、第1部のレビューで述べた通り、起承転結でいうところの承にあたるのかと思っていたが、どちらかといえば起の延長線上にあるような内容だったように思える。
というか、この流れからするとおそらく起承転結という括りよりは、1部でぽっての進路、2部でのりえとかおるの進路、3部で麻音の進路+α、4部で卒業+それぞれの道へという感じかもしれない。
前記の通り、今回はのりえ、かおるそれぞれにスポットが当たっており、前半ではのりえの進路について、後半ではかおるの進路についてが描かれていた。
内容については実際に観に行って欲しいので詳しくは述べないが、個人的にグッと来たのは、のりえが夢を諦めようとしているのを、ぽってたちが「(のりえに)迷惑になってもいいじゃない」と、思い直すきっかけを与える計画を立てるところ。
そこからのりえがスイーツを作り納めということでみんなに振る舞い、みんながのりえスイーツに対する想いを述べると共に、そもそものきっかけとなった兄と仲直りをして思い直すという、王道ではあるが誰も傷つかない、優しい世界に自然と目が潤んでいた。
後半のかおるについても、自分だけ何をやりたいかがはっきりしない不安や焦りといった感情にはとても共感できたし、それでも真剣に自分と向き合って最後にはきちんと進路を決定するというところはどこかまぶしくも感じた。
物語はたまゆららしく、ゆったりとではあるが着実に、終わりに向かって進んできている。
彼女たちが最終的にどうなるのかはわからないが、第1部、2部と観てきて、おそらく素敵な終わり方をするのだろうという、そんな予感を抱かずにはいられない。
大好きな作品だけに、終わってしまうのは、彼女たちが高校を卒業してしまうのはどこか寂しくもあるが、ちゃんと最後まで劇場に足を運ぶ覚悟である。
ただ、多分、いや、確実に第4部では号泣してしまうと思うので、劇場でぐちゃぐちゃになっているキモオタを発見したとしても、どうか引かずに、どうか引かずにそっとしておいて欲しい。