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たまゆら〜卒業写真〜第1部 芽−きざし−(ネタバレあり)

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OVA、テレビシリーズ2作品と続き、劇場版でおそらく最後となるであろう大好きなこの作品。

Twitterでもちょろっとつぶやいたが、キャラデザからすると単なる萌えアニメだと思われてしまうかもしれない。

しかし、実際観てみると、登場人物たちが友人を始めとする地域の人たちと触れ合う中で、色々な経験を積んで成長していく、人として大切なものを教えてくれるような、そんな子供に観せても恥ずかしくないようなアニメなのだ。



全体の構成は4部作となっており、それぞれが2週間限定という非常に短い時間での公開となっている。

季節に合わせて芽(きざし)、響(ひびき)、憧(あこがれ)、???(現時点では不明)というタイトルで、それぞれがおそらく起、承、転、結にあたるのだと思う。

事実、この第1部である芽(きざし)は、ぽってたちが3年生となり、写真部に新入部員が入ってくるところから始まって、ぽってが自分の進路について悩んだり、写真家のりほが東京に戻ってしまう事へのモヤモヤなどが描かれていて、これから物語が動いていくのだなあという感想を抱いた。

このシリーズを通して観ている人であればあるほど、ぽっての成長やその周りの変化などが感じられて、思わずジーンとしてしまうポイントがいくつもあると思う。

そして、流石佐藤順一監督といったところか、丁寧に、それはもう丁寧に作品が作られており、たまゆらが持つあの優しい空気が今作でも見事に表現されている。



この第1部は4部作の導入部分であるからして、特に大きく何かが起きるわけではない。

新メンバーや、今まで登場していた主要人物、及び関わりの深い人達がみな登場するというもので、通して観ている人にとっては復習、初めて見る人にとっては作風及び人物紹介といった感じだろうか。

それでも、決してダレたり飽きることなく、最後まで暖かい気持ちで観られること請け合いなので、未見のかたはまずこれを観て、次に現在公開されている第2部、響(ひびき)を観に行ってはいかがだろうか。