Lawless Area

誰に向けるでもなく情報をお届けするブログです

ラブライブ! 2期 第1話(ネタバレあり)


子供のころ、誕生日が近づいたり、クリスマスやお正月が近づいたりすると、心待ちにしながら「あと何日かな」と考えることが多かった。

大人になるにつれ、それは嫌なことに対して行われるようになってきてしまい、大人になるって悲しいなと思わされたものである。

そんないい大人の私が、久しぶりに子供に戻れた瞬間があった。そう、ラブライブ!2期の放送である。

数日前から、まるで好きな子との初デートを心待ちにするかのようにソワソワとしていたわけだが、本日、晴れて放送開始となった。ハラショー。

普段は何かやったり観たりしても、その日にレビューを書かない私が、いつの間にかしれっとアニメレビューを止めていたこの私が、放送した数時間後にレビューを書いていることからも、どれだけ好きかが伝わると思う。

現実の女の子に対して抱いたら、おそらくストーカー規制法に引っかかるほどの熱量を持て余してしまったので、この勢いが冷めないうちにレビューを書いてしまおうという、そういう算段である。



さて、このラブライブ!2期を観るにあたって、私には危惧していたことが1つあった。それは、「2期に大コケする法則」の発動である。

大抵の作品は1期が評判がよく、Blu-rayの売り上げが好調だったことから2期が決定するという流れだと思うのだが、そうすると最初から期待値が高い状態になっていることになる。

現実世界でも、「あの人いい人かもしれない」、「仲良くなれそうだな」と思った人ほど、実は残念な人で大層がっかりするなんてことがあるように、アニメでもその現象は起こるのだ。

また、1期に期待値が低かったため、“意外にも”面白かったなんて状態からのスタートだと目も当てられない。信じていた人間に裏切られるようなものであり、熱心な信者がアンチに変わることすらある。

そのため、この2期を観る前は、期待と同時に相当な不安を抱えた状態で生活しており、無理矢理に「きっと2期はつまらなくなるんだ、そうに違いないんだ」という自己防衛を働かせていたほどだ。



この、もはや依存ともいえる病的な執着心を抱きながら、今回の放送を観たわけだが、最初から「???」と思わせる、いい意味でも悪い意味でも不安を吹き飛ばしてくれる内容だった。

冒頭、熟女芸人が見向きもしないであろう驚異の美貌を持っていることりちゃんのお母さんが、全校集会で挨拶するシーンから物語は始まる。

前回の続きなのかと、妙な安心感を覚えていたら、司会の人から生徒会長の挨拶という紹介がなされた。

「いよっ、待ってました!エリーチカ!!!」と、その場にいたら掛け声をかけていたであろう、そんな気持ちで見守っていると、出てきたのは新・生徒会長の高坂穂乃果さん。1期の主人公でありμ'sのリーダーである。

1期でもそうだったが、結構古き良きアニメというか、ベタなことをこの作品はしてくる事があったので、「ああ、解りやすいな、1期でもあったけど夢オチか」なんてニコニコしながら事の成り行きを見守っていた。

そしてCM明け、大抵ここら辺のタイミングで夢から覚めるはずなのだが、まだ新・生徒会長ネタを引っ張っており、ことりちゃんと海未ちゃんが補佐的な感じで3人が生徒会室にいるという描写が続いていた。もう後戻りできない状態である。

その後も夢から覚めることなく新・生徒会長ネタが続いて、そのまま1話が終わってしまったので、エンドレスエイト以来の冒険となる「1話丸々夢」というわずかな可能性はあるものの、恐らく穂乃果が生徒会長というこの設定は確定なのだろう。意外すぎて2期がコケるかもしれないという思いはどこかへ行ってしまった。



新・生徒会長穂乃果があまりにも衝撃的過ぎたので、肝心の内容をそのまますっ飛ばすところだったが、話の流れを簡単に説明するとPVでもあった通り「もう1度ラブライブ」へと出場するというのが2期における1本の柱になるようである。

放送前の段階で、2期をやるとしたら「1期のラブライブで敗者復活戦があった」、「高校野球のように年2回に大会があって、次のラブライブに向けて頑張る」、「ラブライブ以上の大会が開催される」のどれかにはなるのではないかと思っていたので、アクロバティックな展開にしないでくれて本当に安心した。

前回、一部の視聴者が「変なシリアスはいらなかった」と電凸でもしたのだろうか、今回は逆に最初の段階で割と軽めのシリアス風味を出してきており、これから先またことりちゃんが留学するようなこともなさそうである。

唯一、彼女たち全員が何だかスリムになっているような気がして、少し気になったのだが、よく考えたら彼女たちは思春期真っ盛り、花も恥じらう女子高校生だ。前回からの数日、あるいは数か月でダイエットをしたり、ダンスレッスンに余念がなく体重が落ちてしまったりしたのだろう。

そう考えると、たまににこちゃんが真姫ちゃんと同じ身長か、それよりも大きく見えたのも合点がいく。成長期で背が伸び、かつ、遠近法でそう見えたのだ。やはり細胞分裂が活発な時期は何があるかわからない。



というわけで、1話を観た印象としては、自己防衛の効果もあってかそこまで悪い印象もなく、導入的な話として良くできていたように思える。

2期、あるいは2クール目のOPは前のものを超えられないという法則も発動せず、1期の「僕らは今のなかで」の雰囲気を維持しつつ、2期の気持ちを新たにしている雰囲気も盛り込んでいる、非常に良いOPだった。

OPが良い作品は、内容も良いということが往々にしてあるので、このまま是非最後まで心置きなく尻を追っかけさせてもらいたい。

ちなみに、今後予想される展開としては、各メンバーの更なる掘り下げと、メンバーの中の誰か(おそらく真姫)がお父さんに反対されてしまう話、アライズや他のスクールアイドルとの交流や勝負、楽曲のPVの再現、ユニット曲等々が考えられ、今からワクワクしてしまう。

ただし、3年生の卒業を1話から匂わせている点だけはどうにも気がかりであり、もし最終回で3年生が卒業なんてしようものなら、ラブライバーの中で人生を卒業してしまう人が出てくる可能性があるだろう。

そうならないことを願って、今からまたせっせと自己防衛していきたいと思う。