Lawless Area

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LIFE!〜人生に捧げるコント〜(2013年8月20日放送)


NHKバラエティというと、どうしても「学級委員をやっちゃうような真面目な人が、何か知らんが頑張っちゃって笑いを取ろうとするんだけど、慣れてないせいで変な間とかになって、返しも微妙で全体的にふわっとした空気になる」というイメージがあって、敬遠してしまう傾向にあった。

事実、おはよう日本とかでも何度か放送事故という名のドンずべりを目撃しているし、他の番組でもまあ酷い空気になっている事が多々ある。芸人が出ていてもある。

そんなNHKでコント、悪い予感しかしないので普段だったら見ないのだが、何とウッチャンこと内村光良によるコント番組というではないか。

何を隠そう私はウッチャンが好きで、特にあの、ベテランになってなお自らも若手に混じってネタを披露しようとする姿勢に尊敬の念すら覚えている。

しかも、ネットで話題になっていたあまちゃんをパロったコントをするというではないか、こりゃ見るしかない。あまちゃんは見てないけど。



で、見てみた感想としては、やっぱりコントって良いなあと。

確かにテレビ局は昔に比べてかけられる経費が減っているため、お金のかかるセットありきのコントは中々難しいのだろう。

でも、ああやって日常、非日常にあるワンシーンをセットに作って切りとって、そこに登場する独特な人物になりきって行われるちぐはぐなやり取りは、漫才とはまた違った面白みがあると思うのだ。

今や飽和状態というか、上手い若手が続々と出てくるような状況下で、「宇宙人の総理と国会答弁」何て王道ともいえるパロディをできる。最高ではないか。

ウッチャンが作り出す雰囲気のせいなのか、笑う犬に似た懐かしさを覚えてなんとも嬉しかったし、大いに笑わせていただいた。



肝心のあまちゃんコントに関しても、あまちゃんを見ていない私でさえクドカンとのやり取りに笑ったのだから、見ていた人は尚更笑ったのではないだろうか。

ウッチャンの人柄からか(いくら好きだからとはいえ褒めすぎか)、現場の雰囲気も良さそうだし、レッドシアターで一緒だった我が家の坪倉や、しずるの池田を使っているのも可愛がっている様子が窺えて嬉しかった。

順番がちぐはぐで申し訳ないが、一番最初にやった「うちわ職人」のコントなんて、変に凝ったことをせずベタなはずなのに笑ってしまう。本当に凄いと思う。



良く考えてみると、受信料徴収の件で少しいざこざはあるものの、安定して製作費用を確保でき、スポンサーの顔色を窺わないで済むNHKと、中々な費用がかかるコント番組というのは相性が良い。

また、下品な言葉や、他者を傷つけるような笑いではなく、ウッチャン特有の子供に見せても平気なタイプの笑いであれば、NHKのカラーとも合う。

どうやら不定期にやっている番組のようだが、次回に確定している27日放送以降についても、逃さず見て行きたいと思った。