Lawless Area

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THE MANZAI 2012


本日、最も重要だったのは、誰が漫才日本一のコンビに輝くのか?!ではなく、衆議院解散総選挙である。

特に、今回の選挙は世の風潮からもわかるように、民主党から別の党へと政権が交代されるということが明らかだったため、非常に重要な選挙といえる。

そのため、有権者の一人である私としても、どの党がどれくらいの議席を獲得するのか、政権はどこが担うのか、自分の選挙区では誰が当選するのか、いち早く知りたかった。

したがって、最初はNHKを、池上彰のワンマンショーが面白かったので、途中から池上彰の総選挙ライブを見ていた訳だが、それが終わってから録画していたTHE MANZAIを見始めたため気付ばこんな時間に・・・。

明日、起きられるかな・・・。



ということで、こんな時間から感想を書いたら一体何時になるのか、考えるだけでも恐ろしいが気にせずちゃっちゃと書いていこうと思う。何故ってお笑いが好きだからっ!(爽やかな笑顔で言ってます)

まずはAグループ。

ここでは「テンダラー」、「ウーマンラッシュアワー」、「ハマカーン」、「オジンオズボーン」の4組が決勝進出をかけて争っていた。

私の当初の予想では、テンダラーハマカーンが勝ち上がるだろう、恐らく僅差でテンダラーかなーなんて思っていたのだが、蓋を開けてみるとハマカーンがこのグループでの勝者となった。

この結果については私も何ら異論はなく、他のコンビの敗因としては、テンダラーは去年の仕事人と設定が違うだけ、かつ少しくどかった事が、ウーマンラッシュアワーはネタの精度が低く、中には大学生が作ったような応酬もあった事、オジンオズボーンはまんまオードリーだった事が考えられる。



次にBグループ。

ここでは「トレンディエンジェル」、「NON STYLE」、「磁石」、「千鳥」の4組が決勝進出をかけて争っていた。

ここはかなりの激戦区で、私の当初の予想では、トレンディエンジェルも面白いがNON STYLEか磁石が勝ち上がるだろう、実力的にはやっぱりNON STYLEが順当かなどと思っていたのだが、まさかの千鳥がこのグループでの勝者となった。

実は私、今大会についてはほとんど納得のいく結果だったのだが、唯一このグループに関してだけは納得がいかない。


確かに千鳥は面白い、面白いのだがそれは普段のトークであって、漫才に関していえばそこまででもないと私は思っている。

彼らのネタは、漫才で笑わせるというより、設定で笑わせるという部分が大きく、大悟が演じるアクの強いキャラクターがねっとりとした会話をするため、テンポもあまり良くない。

そのため、「フフッ」という笑いはあっても、腹がよじれ涙を流しながら大爆笑するという事はまずないのだ。

その点、NON STYLEの漫才は非常に素晴らしく、もうこれでもかという細かいボケの連続に、井上が短くスパッと突っ込んで必ず笑いに変えるため、外すということがほとんどない。

今回のネタももうこれでもかというボケの連続で、お腹が痛くなるくらい笑ったし、終わる頃には笑い疲れていたくらいである。

また、トレンディエンジェルも出始めの方にやっていた「チェケラッチョ、ハゲラッチョ」ではなく普通の漫才をしていて、安定して面白かったし、磁石もボケたところは必ず笑いにする素晴らしい漫才だった。

にもかかわらず、審査員の3分の2くらいが千鳥に入れていたので、自分の笑いの感覚はおかしいのだろうかと本気で疑ってしまった。私はズレているのか。

仮にNON STYLEM-1で優勝経験があるから、他の人に今回は譲った方が良いという考えがそうさせたのなら、千鳥よりも漫才をしていた磁石に入れるべきだったのではないだろうか。



さて、これ以上グダグダ言っても仕方がないので、気を取り直してCグループ。

ここでは、「スーパーマラドーナ」、「アルコ&ピース」、「笑い飯」、「エルシャラカーニ」の4組が決勝進出をかけて争っていた。

私の当初の予想では、何か知らないけどみんな笑い飯が好きだし、どうせ笑い飯が勝ち上がるんでしょと、半ば投げやりな気持ちでいたら、アルコ&ピースが勝ち上がったではないか。ビックリした。

去年のネタでは、なんか鬼のくだりがしつこかったような印象があったのだが、今年は同じしつこいでも毛色が異なり、一番最初に酒井が言った一言を起点にして、色々な角度からボケ(というか説教?)をかましていくというのが非常に面白かった。

スーパーマラドーナ」と「エルシャラカーニ」(特に前者)も悪くはなかったのだが、アルコ&ピースにかき消されてしまったという感じが否めない。

笑い飯に関しては、そのボケツッコミを入れ替えるというスタイルを確立したところは凄いと思うが、ボケが子供っぽいものが多いのと、哲夫が痛いせいで笑えるところはほとんどなかった。



そして決勝。

勝ち上がった「ハマカーン」、「千鳥」、「アルコ&ピース」が2つ目のネタをそれぞれ披露したわけだが、ここではっきりと実力の差が出たように思える。

千鳥、アルコ&ピースはどちらも設定ありきだったため、どうしても新鮮味に欠ける部分があったのに対して、ハマカーンは1つ目の雰囲気も取り入れつつ違った面も見せていたため、面白さに新鮮さも加わっていて非常に良かった。

また、アルコ&ピースに関しては、あれが彼らのスタイルだったであろうに、そのスタイルを2回目では使えないとラサール石井に言われてしまったため、足を引っ張られてしまったような気がする。気の毒に。

とはいえ、千鳥もアルコ&ピースも、個人的には1回目より面白いか、同等くらいのクオリティだったことからも、本当に良い勝負だったと思う。

ハマカーンは番組タイトル通り、設定漫才ではなくちゃんとした漫才をしていたので、優勝も納得だし、これをきっかけにラジかるッの呪いを跳ね除け、これからどんどん売れていって欲しいものである。



最後に、ネタとかではなく番組そのものに関して思うところがあるのでちょろっとだけ言わせていただきたい。

特にフジテレビに多いのだが、こういう番組で関係ない芸能人をゲストとして呼び、ネタの最中やオチの段階でその芸能人を映すという行為は止めて欲しい。

あれのせいで折角笑っていたのに一気に冷めてしまうのだ。

あと、審査員に1ミリも面白くない木村祐一を入れるのも止めて欲しい。あの人を面白いと思っている視聴者の人、日本に一体何人いるのだろうか。

つまらない人が面白い人を審査するというのもおかしな話である。