Lawless Area

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石の裏のだんごむし


フジテレビで添い寝CDをバカにされた腐女子がTwitterで発狂中www



また不幸な出来事が起きてしまったのか・・・。

テレビは度々何某かのオタクを取り上げて、「ほぅら見てください、この人たち、気持ち悪いでしょう?」と世間一般に晒し者にするが、一体何がしたいのだろうか。



まず、この件に関してあーだこーだ言う前に誤解されないよう予め言っておくが、私はキャーオタクカッコイイー、シビレルーとかは思っておらず、それ自体気持ちの悪い存在だと思っているし、そう自覚している。

いや、オタクとは崇高なものだ、オタクに誇りすら持っているぞ!という方もいらっしゃるかもしれないが、オタクなんてもんはそんな大層なものではない。

あんなもんは趣味をこじらせているだけであって、オタク趣味のない人からすれば、ああも「よく分からないもの」に異常なまでに入れ込む様はどうしたって奇妙に思えるだろうし、それは致し方ないだろう。



ただ、だからといってオタクそれ自体を批判しているというわけではない。

というかオタクを批判するということは、それ即ち自分を批判していることになるわけで、「俺のオタク野郎、止めちまえこのクソ虫が!」とかもうちょっと頭がおかしなことになってくる。いや、頭はおかしいからいいのか。

とにかく!オタクは気持ち悪いとしてもそれ自体は決して“悪”ではないのだ。市場にお金いっぱい落とすしね。



そんな人畜無害なオタクを、ひっそりと暮らしているオタクをテレビは何故わざわざ白日の下に晒したがるのか。それには大きく分けて2つの理由があるのではないかと思っている。

まず1つ目は、先に述べた通り世間一般には理解され難いため、オタクではない人からすると物珍しいのではないかということが考えられる。

つまり、未開の地や深海にいる珍生物を見て「おお〜」と感嘆の声をあげるあれと同じ感覚である。

今まで全く見たことがなく、その生態は自分の理解の範疇を軽く超えている、そんなオタク趣味を番組で流せば話題になって視聴率がはねる、というわけだ。放っとけよ。



次に、2つ目としては少々穿った考えかもしれないが、優越感に浸りたいという人間の欲求を上手く満たすことができ、これまた視聴率がはねるからなのではないか。

人というのは誰しもが多かれ少なかれ優越感に浸りたがっていると、私は個人的に思っている。

それが上手く作用して人よりも「勉強、運動ができるようになりたい」、「良い学校、会社に入りたい」、「上手く仕事をこなしたい」といった感じで頑張れる動機の一つとなっている気がするのだ。

しかし、こうして自己を高める方法以外にも簡単に優越感に浸れる方法がある。

それが「他者を貶める」という行為である。

こちらは前者のような苦労を一切せずに行えるため、比較的頻繁に見られる傾向にあるように思える。

今回の添い寝報道はどちらかというとこの後者のニュアンスが強いような気がしてならないのは、私の被害妄想だろうか。

事実、番組を見ていないので聞いた話になってしまうが、出演者が大っぴらにバカにしていたなんていう話も聞くし。



というわけで、以上2つの理由から推測するに、テレビのオタクに関する報道はおそらく今後も続くのだろう。

ちなみに、何故最近は「腐女子」関係にターゲットを絞って報道しているのか、それにも理由があると私は思っている。

以前であれば美少女ゲーム、アニメオタクを槍玉に挙げていたのだが、「電車男」の登場によりそれが緩和、最近では何を勘違いしたのか「アニオタ=ステータス」と思うやからも出てきており、テレビで取り上げても効果があまりなくなってしまった。

そこで次にロックオンしたのが「初音ミク」、即ちVOCALOIDである。

何あの機械音気持ち悪い、アイドルみたいにステージで歌うとかわけわかんない。と、最初はバカにされていた。良い感じである。

ところが、大手検索エンジンであるGoogleがCMで起用したことで評価は一変、今では「キャーミクチャンカワイー」なんて声が良く上がり、うちの父親までその存在を知るに至っている。

あ、あとAKBも最初は「うへぇ」だったのが、今ではご覧の通りである。



ということで、またも効果が望めなくなってしまったためターゲット変更を余儀なくされ、不幸にも捉まってしまったのが腐女子ということなのではなかろうか。

残念ながら(?)私はBLなるものに理解を示すことはできないが、それでも批判をしようとは思わない。

腐女子の皆様、本当の意味で腐ることなくどうか耐え忍んでください。そのうちテレビも次のターゲットに移るはず。多分。



長くなったが最後に、これだけは強く言いたい。

オタク趣味のない人が今回の「添い寝CD」に対しマイナスのコメントをするのは、本当は良くないのだけれどもまだ良い。

が、自分の事は棚に上げて同じオタクでありながら「気持ち悪い」等の批判的なコメントをしている人、それはいかがなものだろうか。

女性声優さんが彼女みたいに囁いてくれるCDとかあったら喜んで聴いちゃうんだろ?自分が好きなもの、熱中してるものを取り上げられてたら顔真っ赤にしただろ?

テレビに関してはもう何を言っても無駄なのだから、せめて同じ痛みが分かるもの同士で争うのは止めにしようじゃないか。

と、なんだが“格好良い”感じで締めてはいるが、改めて確認すると題材は“格好悪い”オタクについてであるのであしからず。