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大河ドラマ「平清盛」第1話(ネタバレあり)

内心密かに掲げていた「1週間に1回はブログ更新しよう」という目標が地味に頓挫していたわけだが、これもまた私らしいということでそんな自分にもはや愛おしさすら覚える。

何を思って冒頭でこんなことを言い出したのか自分でも良く分からないが、そんな最低な書き出しはさておきまず始めに今更感が漂っている新年の挨拶をしてから本題に入ろうと思う。



ということで、新年明けましておめでとうございます。

一見さんも、万が一いらっしゃるのであればそうでない方も、今年もまた何卒生暖かい目で見守っていただければなと思っております。ホントそこんとこよろしくお願いします。



さて、毎年の慣習が終わりスッキリしたところで、本日から始まったNHK大河ドラマ平清盛」について書いていこうと思う。



まず始めに言っておきたいのは、私は例え現代において過去の歴史が丸々同じように繰り返されていたとしても、



「おおっ!なるほど!!そういう方向に行くのか!!」



と何の疑いも無く飲み込んでしまうほどの歴史オンチである。

したがって、1話を見て「ここが史実と違う!」とか「こんな奴知らん!」といった知識人のような指摘は一切できない。このままいくといずれおバカタレントとして売り出されるかもしれない。



というわけで、完全にまっさらな状態で見たという前提で内容について述べていくと、冒頭にいきなりラストのネタバレから始まっているのは悪くない演出だと思う。

結末を先に述べてから、その過程を徐々に小出しにしていくというやり方は、受け手が「どうしてああなったんだろう・・・?」という心理状態で居続けられるので物語に引き込まれやすいからだ。

そしてすぐさま本編に入り、しばらくはメインの清盛ではなく父親である忠盛の人となりをお送りしていったわけだが、この忠盛がそれはもう格好よく描かれていて良かった。とても「ミキプルーン♪」と笑顔でのたまっている人と同一人物とは思えない。

世が世なだけにほとんどの人間が主従関係を重んじ、主が是といえば例えそれが間違っていたとしても是とする中、忠盛は己の信念に基づき行動する。

最高権力者である白河法皇の命に背き、お尋ね者だった舞子とその子供をかくまっただけではなく、それが発覚した際に自らの命すら投げ出そうとした忠盛のその姿に、「もう彼が主人公で良いんじゃないかな」と思ったほどである。



このあと舞子の命を犠牲にして、その子供である平太と忠盛の命は何とか助かり、そこから良く使われる「7年後」という時間跳躍を果たして清盛の幼少期の話へと移ったのだが・・・



ま、まえだまえだ・・・?!



なんとビックリしたことに、平清盛の幼少期を演じていたのがまえだまえだの旺志郎だったのだ。

そしてこれまた意外にもそこまで演技も酷くなく、ジョイ君のような鬱陶しさもなかったのでその点にも本当にビックリした。

が、唯一嫌だったのは兄である航基とのシーン。

別に航基が出ることに反対というわけではなく、というかむしろ遊び心があって良いとすら思うのだが、問題はその役である。

航基が演じたのは「兎丸」、平太の父である忠盛が殺めた朧月の子供であり、その恨みから平太に(忠盛の実子ではないという)真実をぶちまけるという重要な役柄だったのだ。

父の仇の息子を目の前に激昂した兎丸が平太に掴みかかり、あることないこと洗いざらい話してしまう緊迫感漂うシーン!・・・なのだが画面に映っているのはまえだまえだ。

彼らの本職は芸人であるため、もうただのコントにしか見えなくなってしまった。どーもー、まえだまえだでーすといきなり挨拶されても違和感がないほどに。



とはいえこのあとは衝撃の真実にうちひしがれる平太に、忠盛が「死にたくなければ強くなれ・・・!」というTHE・漫画の主人公が言われると読んでてフオォォォウ!となるセリフでもって1話が終わり、中々に良い1話だったんじゃないだろうか。

これから清盛がどう成長していくのかが非常に気になるようにちゃんと引きを作っていたし、剣を突き刺し立ち去っていく父の後姿とその剣を引き抜く息子、という絵はとても格好良かった。ちょっと中二臭かったけれども。

テンポもまあ、50話近い話数ということを考えると妥当だったように思えるし、配役も中々良かったのではないだろうか。

ただ、次回からもう成長した清盛の状態でお送りされるようなので、「えっ、もう少し幼少期でお茶を濁さないと途中だれるんじゃ・・・」と次回予告を見ていて若干の不安を覚えてしまった。