Lawless Area

誰に向けるでもなく情報をお届けするブログです

カミスン!に出演した神聖かまってちゃんを見て


これを見ていた友人が「放送事故だwww」とツイートしていたので、私も見てみたのだが、なるほど確かに放送事故というのも頷ける。

私は彼らの曲自体は電波女と青春男のOPである「Os-宇宙人」しか聴いたことがないので、彼らの音楽性うんぬんについてはしたり顔で語る資格は一切ない。

ということで、ほとんど初見として感想を述べさせてもらうと、なんというか心臓が「キュッ」っとなるパフォーマンスだった。


まず曲が始まってすぐに歌詞を無視するというくだりだが、これ自体は別段珍しいことでもないし、むしろアーティスティックな感じがするので個人的には悪いと思わない。

が、やはり音楽というのは人に聴かせることで始めて作品として評価されるので、歌わないというのはいかがなものかと。

曲の伴奏をBGMに「ナルトどうですか?」的なことを延々繰り返されるのは、漫才で同じくだりをしつこく繰り返されるのと一緒で少々萎えてしまった。

どうせやるのであれば、全く別の歌詞を即興でメロディーに乗せるとか、別の曲の歌詞を合わせるとか、はたまた別のメロディーを上手く調和させるとかして欲しかった。かなり技術を要するだろうから難しいかもしれないが。

それか、予定していた曲ではなく、番組からNGが出た曲を無許可で始めるとかだと「うおおおおお!かっけぇ!!」ってなったかも。そうですね、完全に中二病ですよね。


で、まあこんな感じで終始歌を歌わずナルト推しを続けて曲が終了し、MCである中井しゃんにVoの人が絡みに行ったのだが、これがまた酷かった。

ああいう支離滅裂なパフォーマンスをしたのであれば、MCに一切絡まないでそのまま帰るか、絡むにしてもコミュニケーションが一切取れないのが定石だと思う。

しかし、実際は言っている事は確かに変といえば変だったのだが、「ちょっと変わってますね」程度のものだったし、相手の返しに対してまた返すといった感じで会話自体は成立していた。

こうなるとただスベっているだけみたいな感じになってしまい、終始とても残念な空気になっていたように思える。

せめて他のメンバーの人がこれを放置していればまだ良かったのだが、中途半端に「戻っておいで」、「中居さん怯えてるから」と声をかけたことで更に残念な空気に拍車がかかっていたのではないだろうか。


また、MCである中井しゃんの対応も良かったとは思えない。

確かにかなり絡み難いし、おそらく中井しゃんの最も嫌いなタイプであろうから雑に扱いたくなる気持ちも分かる。

しかし、言っても彼らはテレビ慣れしているわけではなく、ほぼ素人と言ってもいいわけなので、そこはベテランである中井しゃんが丁寧に対応してあげるべきだったのではないだろうか。

あれが番組のキャラだったのかもしれないが、冷静というか冷めた感じで対応するのではなく、笑いながらいやいや、とつっこんであげたり、「とりあえず落ちつこっか」と笑える方向に持っていってあげても良かった気はする。

いや、そこまでやってあげる必要はないのか?


とまあ、こんな感じで終始痛々しかったわけだが、思うに一昔前の時代であればまだ受け入れられたのかもしれない。

今はなんでも真面目というか、周りと少しでも違うことが悪とされるような時代であり、規制も昔に比べてかなり厳しくなっている。

そんな中でああいったパフォーマンスをしてしまうと、それを個性と捉えられることはなく、ただの社会不適合者と捉えられてしまうのだろう。

恐らくもうテレビには一切呼ばれないか、良くて生放送NGとなるだろうから、彼らに関わった関係者の方々が気の毒でならない。

何もバンド名と同じような感じで攻めなくても良かったのになぁ、と残念な気持ちでいっぱいになるパフォーマンスだった。