Lawless Area

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フジテレビ韓国問題について


※まず始めに私の立場を表明しておくと、私は韓国のナショナリズム自体は余り好ましく思ってはいないが、韓国の文化に対しては良い物もあると思っているし、韓国人にもいい人はたくさんいると思っている。

したがって、韓国だからといって頭ごなしに否定するということはなく、今回の一連の騒動については余り快く思っていない。



そもそもの事の発端は、俳優である高岡蒼甫さんがtwitterでしたこの発言からだと思われる。




この発言を受けて私は「ふーん、まあそう思うのは個人の自由だけど、芸能人がそれを外に発信しちゃうのはどうなんだろう」とやや懐疑的であった。

そして数日後、この発言が原因で高岡さんは事務所を自主的に辞める(解雇される?)こととなる。

表面上は自主的に辞めているとのことだが、皆さんはそう取らなかったようで「言論の自由とは一体なんなのか」とか「間違ったこと言って無いのに・・・」とか「笑えない」と否定的な意見が多く見られた。


が、真実がどうであれ私はこの処置は仕方が無いと思う。

実際は一般の会社と雇用形態は異なるものの、高岡さんの立場は言ってみれば事務所という会社に雇われている社員であり、フジテレビは言ってみれば事務所にとって取引先のようなものだと思われる。

その取引先に聞こえる形で社員が悪口とも取れる発言をすれば、今後自社のタレントが使われなくなる事も考えられるし、放置すれば会社全体の信用にも関わってくるわけで。

そうするとその社員に何かしらの罰を与えなければ、取引先に対して示しがつかないのではないだろうか。

正直なところをいえば、厳重注意や減給くらいでいい気もするが、芸能人が度々twitterの発言によって問題を引き起こしている事を鑑みると、自衛できなかった高岡さんにも責任があるといえるだろう。


さて、こうしてフジテレビの韓国贔屓(?)が浮き彫りになったことで、日ごろそれを快く思っていなかった視聴者の怒りが爆発。

一個人の発言が「フジテレビに抗議」→「スポンサーに抗議」→「スポンサーの商品を不買運動」→「フジテレビ前でデモ」と段階を経てどんどん大事になっていっている。


このフジテレビの過剰な韓国関連の放送についてだが、確かにそれはその通りだと思う。

私も事実フジテレビは特に韓国押しが激しいなと思っており、韓国ドラマもKpopも特に興味が無かったので以前に比べて視聴時間は減少していた。

だが、別にそれを悪いとは思っていない。

誰かも言っていたが嫌だったり興味がないならば見なければいいだけだし、いくらごり押ししたくても視聴率が悪ければお金にならないので止めるはずである。

これに対して、貴重な電波帯域を無駄遣いしているのが悪なのだという意見があったが、別に韓国関係無しにどの局も下らない番組を制作していることがあるので、その批判は少々的外れだと思われる。


また、私はほとんど韓国関係は無知に近いので、韓国のドラマ、音楽と日本のそれとを比べてどちらがということは言えないが、少なくとも日本についてだったらわかる。

過去を美化している可能性もあるが、ここ最近の日本のドラマ、音楽は以前に比べて質が低下していると個人的には思う。

ドラマは脚本家がドラマのために面白い脚本を書かなくなり、既存の小説や漫画が原作となることが多くなってしまったし、演技力が低い俳優も時折見られる。

そして、音楽も歌唱力や音楽性ではなく、その他の要素でヒットすることが多くなっているように思える。

そう考えるとドラマや音楽に力を入れている韓国の作品が、日本に流入してくるのも仕方ないといえよう。何故って日本の方に戦えるだけの力がなくなっているわけだから。


だが視聴者の一部の方はそうではないようで、とにかく韓国と名のつくものは徹底的に排斥したいらしい。

その結果、スポンサー商品の不買運動からデモにまで発展しているわけだが、正直なところやりすぎ感が否めない。

確かに、韓国という国自体は日本を嫌う傾向にあり、韓国内で日本を批判すると英雄扱いされるなんていう話も聞く。

そういう話を聞くと、やはり嫌われているわけだから好きにることが難しいのは心情として良くわかる。事実私も余りいい気持ちではないし。

しかし、だからと言ってこちらも同じように徹底的に嫌ってしまっては、いつまで経っても平行線のままであり、仲良くなることは永遠に叶わないだろう。

以前であれば全く考えられなかった韓国人俳優や歌手の来日が可能となっている今、本当に少しずつではあるが関係は改善されつつあるように思える。

このまま行けばやがては韓国側からも嫌われることが無くなり、同じアジア圏ということでいい関係が築けるようになるかもしれない。

「いや、仲良くしたところでメリットなんか無いわ」という人もいるかもしれないが、どう考えても仲が悪いよりはいいに越したことはないだろうし、いやらしい事をいえば有事の際に助けてもらうこともできるだろう。


やはり憎しみの連鎖というのはどちらかが飲み込まない限りは断つ事はできない。

別に何かあった時泣き寝入りしろとか、積極的に仲良くすべきだなどとは言わないが、せめて同じテンションでぶつかることはせずに、軽くいなすぐらいの余裕が欲しいものだなと、今回の騒動を見て思った次第である。