あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(ネタバレあり)
今期で唯一リアルタイムで見続けたこの作品、最終回を見終わって抱いた感想は素直に「面白かったなあ」だった。
1話を見た段階では、「めんまって何?幽霊?妄想?」、「何でめんまは死んじゃったの?」、「各キャラの心情は?」、「最後どうなるん?」等々様々な疑問が浮かび上がっていたが、最終回までにあらかた片付いたのがまずとても良かった。
また、全11話を通して最終目標である「めんまのお願いを叶える」という明確なゴールに向かっていっていたのも良かったし、その過程で時間をかけて6人がまた一つになっていく様が丁寧に描かれていたのも良かった。
そしてなによりめんまが可愛くて良かった、めんまが可愛くて良かった。(※決してこれが言いたかった訳ではない)
と珍しくべた褒めしてしまっているわけだが、もちろん完璧!パーフェクツッ!マーベラス!!というわけでもない。
やはり各々が抱えているわだかまりの重さに対して、解消される過程が少し軽かったような気もするし、キャラによって掘り下げのバランスが悪かったような気もする(特にぽっぽ)。
また、最後に全員がめんまを見られるようになったり、ちゃんとリミットに間に合い綺麗に別れられたというのもご都合主義的な感じがする。
が、それがどうしたというのだろうか。(えー)
ベタ、ご都合主義、大いに結構では無いか。
中途半端に外してきて、結果まとまらずに変な感じで終わったりするよりよっぽど良い。
特に最後の手紙なんてもう、めんまが消えそうで力が入らないせいで字が崩れているところとか、もう、もうっ・・・!
ただ、ただ欲をいえばあと1話使ってもう少し余裕を持たせてもらいたかった。
最終回だけちょっと詰め込み過ぎてきっつきつになっていたような気がするので。
とまあ偉そうに述べてきたわけだが、冒頭でも述べた通りとても良い作品だったように思える。
幼い頃のあのキラキラした感じや、それが失われ大人になってしまった寂しい感じ、そういう独特の「匂い」が画面を通じて伝わってくるような作品だった。
最終的には誰も嫌なやつなんていなかったし、めんまによって後ろ向きになってしまったみんなが、まためんまによって前を向いて歩き出した感じが実に希望に溢れていて良い。
まあ、お前らどれだけめんま1人に振り回されてるんだよ、というツッコミが入りそうな気もするが、それだけめんまに影響力があったってことだよいわせんな恥ずかしい。
なんだか最終的にめんま教の信者みたいになってしまったが、良作であることに間違いはないので、まだ見ておらず興味の沸いた方は是非1度見てみてはいかがだろうか。