Lawless Area

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SP THE MOTION PICTURE「革命篇」(ネタバレあり)


もはやテレビで放送されていたのが何年前だったか思い出せないくらいの期間を経て、ようやく今作で一応の完結といったところだろうか。

テレビドラマではV6の岡田君が演じる井上が常人離れした能力を発揮し、ただの動く壁ではなく事件を解決に導くSPとして色々な脅威に立ち向かっていく様が格好良く、毎回楽しく見ていた。

で、終わりはどうなるのかなーと思っていたら、まさかの信頼していた上司である堤さん演じる尾形がどうもきな臭く、十分な引きを作ったところで「続きは映画で!」という仕打ち。


通常なら捻くれ者の私はそこで見るのを止めるのだが、どうしても続きが見たくなってしまい、去年結局前編を見て、そして今回の最終章。

まず、感想から述べるとかなり面白かった!

私はどちらかというと「え、いつかテレビでやるでしょ?」というタイプなので、映画を観に行く時はよっぽど興味がないと観ない。

そんなわけだから、大抵はハードルが上がっていてお値段以上の満足感を得られないのだが、この革命篇はお値段以上と言ってもいいくらい大満足だった。


テレビでにおわせていた、尾形が具体的に何を目論んでいたのかが明らかになり、実行に移されたことで状況は絶望的に。

誰もがそのまま尾形率いるテロリストの言いなりになるしかない、という中で、井上を始めとするいつものメンバーだけが何とか事態を収束させようと動き出す・・・。

いやー、相変わらず熱い!

確かにご都合主義的なところもあるかもしれないが、ダイ・ハードブルース・ウィリスのように、内部から敵を次々と制圧していく展開はとても気持ちが良かった。

格闘シーンも本格的で、特にこのために武術の資格を取った岡田君とテロリストとの攻防は、手に汗握らずには見られないほど圧巻だった。


この作品を観ていて思ったのは、魅せ方がとにかく上手いなということである。

まず最初に誰もが諦めるような絶望的な状況を作り出し、それを一つ一つ井上達が打開していく。

そして、最終的にメインとなる場面で最高潮の盛り上がりを見せ、最後は必ず井上達が勝ち一件落着という、わかりやすいが一番印象に残る作り方だと思う。

しかも、シリアスな場面だけでは息つく暇がなくなってしまい、観ている側も疲れてしまうという点に配慮したからなのか、ところどころに笑いのパートが挟まれているのがまたにくい。

今回も相変わらず松尾さん演じる山本が実に良い味を出していた。


といった感じで、何か一つは批判せずにはいられない私が、ただただベタ褒めしたことからも、この作品がいかに私好みだったかがわかっていただけると思う。

もしこのレビューを読んで、「どれどれ、こいつが何かやたら褒めてたから試しに観に行ってやるか」と思った方がいらっしゃったら、野望篇(ノーカット版)→テレビでやったスペシャル版「革命前日」→革命篇の順番で観ることをオススメしたい。

うーん、久しぶりに最初から最後まで楽しく見られた作品に出会ってとても満足だ。