けいおん!!(総評)
おいおい、今更何を言い出すんだと言われても仕方が無いが、とりあえず見ていたアニメのレビューを書かないと気持ちが悪いので、例えもう求められていなくても書くよ!
というわけで、今更レビュー第3、4弾。(もはやあやふや)
今回はいわずと知れたヒット作、けいおん!!の総評を書いていこうと思う。
この作品は、女子高校生の部活動という日常を、ちょっと面白おかしく描いたというもので、箱庭系というジャンルに属しているといってもいいかもしれない。
内容は今更説明するまでも無いとは思うが、何の変哲も無い女子高生の唯が、高校入学時に軽音部に入り、そこで出会った仲間達と共に楽しく高校生活を送るというものである。
もちろんタイトルにもあるように、音楽をテーマとして扱ってはいるが、どちらかというとキャラクターそのものにスポットを当てた作品と言えるだろう。
で、早速全話見た感想だが、キャラ補正を抜きにして内容のみで評価するなら可もなく不可もなくというレベルだと私は思う。
時折くすくすと笑えるシーンはあるが、冒頭でも述べたようなひたすら女子高生の日常をお送りされているだけという回が多い。
その分たまに来る感動的な展開や、高校生を卒業している人にとっては“THE・青春”に対する眩しさ等が一際目立つというメリットもあるのだが、その前振りとしては少し長すぎるかなあと。
ただ、そういう何の変哲も無い日常を共有してきたことで、卒業を控えたときのあのなんともいえない寂しさみたいなものに、やたら感情移入できたというのも事実である。
2期の2クールは少し長かったかなと思わなくも無いが、長期間視聴することで一緒に高校生活を送っていたかのような錯覚を抱かせたという点では妥当だったのかもしれない。
とまあ散々偉そうな事を述べてきたわけだが、正直なところこの作品は誰か特定のキャラクターを好きになれるかどうかの一言に尽きると思う。
キャラクターそれぞれにちゃんと違った魅力があり、1期ではそこまで目立たなかったキャラクターも2期でその分活躍の場が与えられていた。
そういった面からも、誰かしらを気に入ることが容易であり、それがこの大ヒットにつながったのではないだろうか。
ちなみに、誰も聞いてないと思うが、私は完全に澪派である。
完全に狙っているとか、いかにもオタクが好みそうだとか、2期になってハゲたとか散々なことを言われているが、そんな彼女に保護欲をかきたてられてしまうのだ。
まあ、結局みんなそれぞれ可愛くて好きなんだけどね!
おそらくこの作品も、そのうち時代の波に押し戻されて「ああ、そんな作品もあったなあ」と言われてしまう日が来るのだろう。
がしかし、アニメ史を語る上で外せない作品の仲間入りを果たしたのではないかなあと、若干贔屓目込みではあるが思った次第である。
1話見ての点数:まさかのど忘れ
全話見ての点数:75点(個人的には90点)