Lawless Area

誰に向けるでもなく情報をお届けするブログです

GIANT KILLING #25(ネタバレあり)


忙しい人のための3行説明

  1. 椿ファールをもらう
  2. ジーノのアシストで杉江が同点ゴール
  3. 最後は世良が執念のゴールで逆転


では、中身に入っていく。


がんがん攻める椿に対して平賀が思わずファール、いい位置でフリーキックの機会を得る。

蹴るのは赤崎orジーノ。

今日のジーノは冴えているということで、警戒する平賀だったが、当のジーノは直接ゴールを狙わず杉江に好アシスト。

これを杉江がしっかりと合わせ、ついに同点ゴール。


ここで両者選手を交代するも、俄然ETUのターン。

次は逆転ということで、世良にスポットが当たる。

ETUは逆転のイメージがないというフラグ的なものが立つが、果たしてちゃんと世良が決めるのか。これだけスポットを当てておいて、別の選手がゴールを決めたらシュールである。

というかこの試合、今回でちゃんと終わる・・・よね?


「やはりなっつは止めておけばよかった」

ジーノのパスに夏木は合わせることができず、世良が決めるフラグが俄然ガンガン立っている。

そしてこの後の達海の台詞、泣かずにはいられない名台詞だった。


「恐らく世良みたいな選手は、劣等感から始まってる。できないことを消去法でそぎ落とし、できることだけを磨いてプレイしてる。磨いて輝かないものなんて無い。だから期待するんだ俺は、そういう奴が才能ってもんを凌駕すんのを。そういう選手の頑張りが、チームを強くするんだ。」


そしてその後、村越からのパスに椿が合わせるもキーパーに止められ、クリアされたボールをジーノが拾ってゴール前の宮野に繋ぐもまたこぼれる。

そこに現れたのが待ってました、劣等感の塊世良さん。


「俺には才能なんてモンはない、プロでやれてるだけ奇跡的だ。けど、監督はこんな俺を使ってくれてる。それなら信じてみてもいいかもしれない、俺が俺っていう選手のことを!」


こうして最後は世良がダイビングヘッドで決め、3−2で大阪をくだした。この展開熱過ぎる。

試合後の堺の言葉もまた熱いし、この回は今までで一番良かったと思う。



さて、こうして「俺達の戦いはこれからだ」ENDとなったところで、残る1話はウ○コ、じゃなくてカレーパーティらしい。

完全にアフターみたいな雰囲気になっているが、どうせだったらリーグ戦の終わりまでは描いて欲しかった。

まだ1話残っているのでちょっと早い気もするが、総評するとこの作品は非常に出来が良かったと思う。

多少テンポが悪かった部分もあったにせよ、限られた時間の中に無理やり詰め込んで変な感じになるよりは全然良く、


伏線を張る→しっかりと回収


の繰り返しがきちんとできていて安定感があったように思える。

弱小チームが型破りな監督によって、徐々に強くなっていくという内容はベタだったかもしれないが、こういった少年誌的展開はテンションがあがってとても良い。

残すところ後1話だが、続きを読むべく単行本に手を出そうと思える良作だった。