屍鬼 第9話「第柩話」（ネタバレあり）
忙しい人のための3行説明。
では、中身にズームイン。
先週は夏野側の話だったが、今回は敏夫に密着。
「え、この人何言ってるの・・・？」と引いていたはずの静信も、なんだかんだいって一緒にいる辺り、幼馴染の絆の深さみたいなものが感じられる。男同士だけど。
してその敏夫、患者を何人も診ただけで「起き上がり」達の食事をこうも分析できるとは驚きだ。とても村医者とは思えない。
翌日、徹夜して憔悴しきった敏夫の元に妻が登場するのだが、髪型がなんというか酷い。
疲れた敏夫を笑わせようと思ってやっているのなら、間違いなく大成功なのだが、本人は至ってまじめにその髪型を好んでいるようである。
と思ったらそこに現れた敏夫の母親がまた酷い髪型で、2人ともマリオが間違えて食べてしまいそうな、前衛的な髪型だった。
こうして少しだけ明るい気持ちにさせてくれたところで、また夜。
敏夫に夜食を届けに外に出た律子は、死んだはずの奈緒を見つけて愕然とする。
律子はこの作品の最後のオアシスである、どうか彼女だけは吸わんでやって下さい。
その奈緒、敏夫のつめている病院に行く途中だったらしく、ついに彼らの目の前に現れ、敏夫と静信の抱いていた疑惑が確信へと変わる。
しかし、その夜は何故か襲ってこず、翌日、そこには元気に朝食をとる節子の様子が・・・。
何とか事態がいい方向へと進みそうな感じだったのだが、そこへ変態ネコミミ野郎が現れ敏夫の妻と接触。これは・・・。
その夜、「吸血鬼は招待されないと家に入れないんだよねー」という襲撃フラグを静信が立て、案の定起き上がりオールスターズが病院へ詰め掛ける。
停電し、非常電源をオンにすべく静信と敏夫が別れた所に、変態ネコミミ野郎が現れ、敏夫を後ろから殴りつけ節子を病院の外へ連れ出す。
変態ネコミミ野郎が病院内に入れたのは、昼に敏夫の妻が招待したからなのだろう。あ、だから先週腹話術の幼女も家に入れろとゴネたのか。
こうして、節子はオールスターズの元へと連れて行かれ、敏夫と静信の目の前でちゅーちゅー吸われ死亡。
敏夫は完全敗北したのだった。
今回でようやく「起き上がり」の存在に気付いた2グループが、実際に目の当たりにし対峙するというところまで来た。
今まであちらさんに好き勝手させていたが、ここから人間様の逆襲が始まるのだろう。
正直あんなガチムチの変態（辰巳）や、桐敷一家に勝てる気がしないのだが、最終的には屋敷に火でも放てばいけるだろう。終わらせ方としては微妙だけど。
こんな感じで佳境に差し掛かってきているこの作品、次回ついに夏野の前に徹ちゃんが現れるっぽい。
果たして徹ちゃんは生前と同じく良心を持っているのか、それとも連中色に染まっているのか。
非常にいい引きだ、来週が楽しみである。
