オオカミさんと七人の仲間たち 第3話「おおかみさんうさぎとかめの醜い争いに巻き込まれる」(ネタバレあり)
お、乙姫・・・?
冒頭の回想シーンで、今の乙姫からは想像も出来ない容姿だったことが判明するも、浦島はそんな容姿に自信のない乙姫に「今でも可愛いけど痩せたらもっと可愛くなるよ」と優しい言葉を投げかけ、それが今に至っているというわけらしい。
で、その浦島というか過去の因縁が原因で火花を散らす女性が2人。
昔のクラスメイトであるウサちゃんこと宇佐見美々(CV.釘宮理恵)VS 亀子こと竜宮乙姫状態になっており、ミス御伽学園コンテストでどちらが1位をとるか勝負という流れに。
しかし何故1位を取れると確信しているのだろうか、可愛い子なんてほかにもたくさんいるだろうに。
とにもかくにも、こうしてタイトルであるウサギと亀の戦いが勃発したというわけである。
場面変わって御伽銀行。
コンテスト優勝を目指すべく御伽銀行に依頼した乙姫だったが、いくら何でも屋だからといってどうやってコンテストの結果を操作するというのか。
と思ったら実に安易な方法を採用しており、中傷で相手の評価を下げるとかもうなんていうか・・・
当然宇佐美も黙っていないわけで、両方が足を引っ張り合うという泥沼の展開に。
これではますます1位は難しくなるだろうにと思っていたら、私の心をもてあそんだリスト(頭取)がなにかたくらんでいるようである。
こうして明らかにどちらもコンテストで良い成績を残せないのが分かっていながら、3日間醜い妨害工作を繰り返し、いよいよコンテスト本番。
MCの酷い紹介に誰も突っ込みを入れることなく、淡々とアピールタイムが過ぎいよいよ結果発表。
当然2人の名前はランクインすらせず、乙姫の失意のままにコンテストは幕を閉じた。
で、結局じゃあ何がしたかったのかといえば、2人ともが高感度だだ下がりした結果得票数が0となり、そこに浦島が乙姫への1票を投じたことで1票の重さを感じ取って欲しかったらしい。
「他の人間の評価なんてどうでも良い、この俺が可愛いと思ってるんだからそれで十分だろ?」
こうして2人が抱きしめあい、めでたしめでたしといった感じで御伽銀行の面々もニコニコ。
そんな中画面の外でこの様子を見ていた私1人が冷めた目をしていたのだった・・・。
今回は前話で予想したとおり、別のキャラクターにスポットを当ててお送りされたわけだが、正直なところ微妙だったと言わざるを得ない。
浦島が乙姫に付きまとわれていて、そんな浦島を振り向かせるために頑張るとかなら分かるのだが、実際はそうではなく、元々相思相愛なのにも関わらず乙姫一人が勝手に騒いでいるようにしか見えなかった。
だったらまだ「普段から浦島に逃げられている→そこに昔から何でも出来て美人な知り合いの登場→浦島が盗られそう→何とかして振り向かせたい」みたいな流れの方が自然だったのではないだろうか。
サブキャラクターにスポットを当て、個性を出そうとしたところは良かったんだけどね。
まあ、最後の最後で涼子と亮士のニヤニヤタイムが少しあったので救われたが、今回はストーリー性を追求する余り微妙になってしまった感が否めなかった。
次回はもっとニヤニヤタイムが増えていることを願うばかりである。