けいおん!! #13「残暑見舞い!」(ネタバレあり)
季節は夏休みの真っ只中。
先輩に送るメールの内容で悩むあずにゃん、仲が良いとはいえ礼儀を忘れないところがなんともリアルである。
こうして家でうんうん唸っているわけだが、勉強で忙しい先輩達と一緒にいられないことで、どうやらつまらないと感じているらしい。
冒頭から萌えますな!!
ふぅ・・・
余りにも退屈過ぎたからか、それとも唯に会いたかったからか、あずにゃん随分軽そうにスイカを持ち平沢家へと訪れる。
「半分に切ったすいかの、種のない真ん中の部分だけをスプーンですくって食べることが、お姉ちゃんの夢だったの」
いや、それは余りにも勿体無いというか行儀悪いでしょうに・・・
そこは注意しなさいよ憂(笑)
こうして2階で勉強しており姿の見えない唯は、夢が叶ったことに喜び、それをギターで表すというシュールな、
夢!?
この平成の、しかもアニメがどんどん進化していっている昨今に、まさかの夢オチだった。
こうして、普段あずにゃんが唯のことをどう思っているのか、非常に良くわかる夢が終わり、夢とは逆に現実では憂があずにゃんの家に訪ねてきた。
あずにゃんのあくびに“萌え死”という、ニュースで報じられたらわいせつ罪に次いで恥ずかしい状況を招きかけたが、何とか踏みとどまることが出来たのは日ごろの鍛錬(天使ちゃんとか伊波ちゃんとか)のおかげなのだと思う。
そんなどうでも良いことは置いておいて、いつぞやの回で好評だったからか、それともこの3人を推したいのか、また憂・あず・純で遊ぼうということで、純がいる学校へ差し入れを持って行くことに。
しかし、残念ながらジャズ研はお休みらしく、じゃあ軽音部の部室で差し入れを食べようということになり鍵を借りに職員室へ。
そこにはタイミングよくさわちゃんだけがおり、そのさわちゃんが調査票を書いているのを見て、差し入れをさわちゃんにもおすそ分けする憂。
しっかりしているというか、腹黒すぎる(笑)
こうして部室でまったりし、純は田舎に帰っているらしいので2人でホラー映画を見ることに。
そこに何故か偶然澪が来るというあり得ない現象が起きたわけだが、どうやら怖いものに対する特訓らしい。
が、案の定気絶してしまっており・・・ってまた夢かよ。
もはや何が現実で何が夢なのか曖昧になってきたが、映画に行くというのは本当だったらしく、上映時間まで暇を潰そうということに。
そこでアルバイトの話が出て、福引のアシスタントのアルバイトはどうかなという流れに。
と、突然場面が変わって福引のアシのバイトをする憂とあずにゃん。
さっきまでこげていたあずにゃんがが白い、ということで今度は夢だとすぐにわかった。案の定ムギが出てきたし。
また夢か、いい加減ちょっとしつこいなと思いつつ、どのタイミングで寝たんだよと思っていたら、映画か、映画で寝てたのか。
今度はプール。
田舎から帰ってきた純も加わり、これまで夢ばっかりでごめんねというスタッフの気遣いからか、3人の眩し過ぎる水着姿がお披露目された。
ここで、あずにゃんだけ変な焼け方をしていたせいで、水着とのコントラストが大変おかしなことになっていたため、とりあえず端の方で焼いてから遊ぶとのこと。
海水浴場で、天使が一人でじっとしているとなれば、確実にナンパされてもおかしくない。
チキンかつどの面下げての私ですら、あずにゃんが一人でいたとなれば何かしらのアクションを起こしたに違いないもの。
なんていう気持ちの悪い妄想をしていたら、今度はりっちゃんが出てきた。
また夢か・・・、そしてそんなに寂しいのかあずにゃん。
結局あずにゃんがプールで遊んでいる様子はほとんど見受けられず、昼を食べている時は軽音部の話しかせず、唯が褒められると憂がくねくねし、厳しい評価をされると憂が凹むというシュールな光景の後、プールからの帰宅途中に大好きな先輩達と遭遇。
あずにゃんはさぞ嬉しかっただろうが、私も思わず「ああ、やっぱり初期メンバーと一緒にいるあずにゃんが一番良いな」と思ってしまった。
どうやら彼女達は勉強の帰りらしく、息抜きにこれから夏祭りに行くらしい。
当然あずにゃん達も一緒に行くことになり、皆でわいわいと楽しんでいる様子はとても微笑ましいものがあった。
が、
あ、あれ・・・?
何か泣きそうなんだけど。
楽しい描写であればあるほど、この楽しい時間も、5人が一緒にいられる時間も限りがあるということが意識され、物凄くおセンチになってしまった。
特に最後の花火に向かうシーン。
唯と繋いだ手が離れてしまい、代わりに憂と純が現れたという描写は、今後あずにゃんに訪れる別れを表しているかのようで、なんともいえない気持ちになってしまった。アニメなのに。
今回はなんだか消化試合というか、ただだらだらと中身のない感じなのかなと思っていたのだが、そんなことは全くなかった。
しつこく夢を出したのは、あずにゃんがそれだけ先輩達のことを大切に思っているということを表したかったからだろうし、最後、現実で先輩達と絡ませ別れさせたのは、あずにゃんにこれからおとずれるであろう先輩達との別れをハッキリと自覚させると共に、この一瞬一瞬がどれだけ輝かしく、大切なものであるかを表現したかったのだと思う。
こうしたあずにゃんの心情というか、気持ちが彼女の目線でとてもよく表せており、寂しい気持ちにはなったがとても良い回だったように思える。
あと、もしかしたら「けいおん!!もいずれは最終回をむかえるわけだけど、終わってもお前ら死ぬなよ?」というメッセージも含んでいたのかもしれないな。