Lawless Area

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デュラララ!! 第24話(最終話)「則天去私」(ネタバレあり)


W杯も熱いが、先週に引き続きこちらも負けじと熱い展開を繰り広げていた。

長きに渡って焦らされ続け、ようやっと3人がお互いの正体を知りわだかまりがなくなりそうになったのは良いのだが、依然としてあ法螺田と愉快な仲間達に囲まれていることに変わりはなく。

いくらセルティと杏里が化け物じみた強さを持っていたとしても、負傷している正臣とただの一般人である帝人を守りながら戦うとなると話は別である。

さあ、どうするのかというところで、何故か愉快な仲間達が仲間割れを始めたではないか。

ああ、なるほどね、杏里が罪歌の能力を使って操るという手があったかと思ったら、なんと門田の仕業だったという。

ちょっくら仲間を30人ほど集めて適当に黄色い布をつけて潜り込んだっていうのは、門田の人望の厚さに驚くと共に凄いと思うのだが、じゃあ何で正臣が危なくなった時に助けてあげなかったのかな?かな?


という野暮なツッコミは置いておいて、完全に形勢逆転した正臣。

うろたえつつも立ち向かってきたあ法螺田に正臣のクロスカウンターが入ったときは、なんというかこうスカッとしたね!

でもその後の台詞がちょっと・・・


「本当は、バールで脳天叩き割るつもりだったんだぜ。帝人と杏里はこっち側の人間じゃないだろ。だから、死体なんざ見る必要はねえ、そう思っただけさ。」


完全に厨二病じゃないか(笑)

そしてこの痛い台詞を吐き終えるやいなや正臣が倒れ、それを帝人が抱え杏里がそばに寄り添いながら3人による場違いな仲直りが始まる。

こうなるともう無事に解決した感じだが、しかしあ法螺田はしぶといというか、本当に良い悪役である。

正臣達がまったりハートフル劇場を展開している隙に、こっそりと車で逃走。

そこをすかさずセルティが追いかけるも、途中で追うことを諦めてしまう。

てっきり葛原(白バイ)でも来たのかと思ったが、そこには不死身の男静ちゃんが。

何故か誤解が解けており標的を間違えることなく、手には案内標識を死神のように手にしていた。あの正臣殺す!フラグは一体なんだったのか。

とにもかくにも、自分達が殺したと思っていた相手が目の前に立っていて、手には明らかに殺傷能力の高そうな武器を手にしている姿を目の当たりにしたあ法螺田達の恐怖心たるや尋常じゃなかったことだろう。

そして想像通り、向かってくる車に標識を釜のように振り回し天井がさっくり。

しかもなおも逃げる車に向かって槍投げの要領で標識を投げ、普通なら確実に翌日の朝刊の一面を飾ってもおかしくない攻撃をくらってまだ逃げる。

ここまで来るとちょっと応援してしまいそうになるが、ここで最後に葛原が登場し詰み。

あ法螺田の大冒険はDEAD ENDと相成った。


場面は変わって新宿にある「新宿中央公園 富士見台六角堂」。

あのいざこざの中拳銃を誰かが拾ったシーンがあり、安心したところで正臣辺りが撃たれるのかと思っていたが結局使われず。

じゃあ一体誰なのかと思っていたら、臨屋がこっそりと手駒に回収を命じていたらしい。

そして、杏里は罪歌の能力を使ってそれを突き止め、臨也に食って掛かる。

一見追い詰めたように見えたが、流石に静ちゃんと対等に渡り合っているだけのことはあり一筋縄ではいかず、挙句臨也お得意の言葉責めが始まり、どちらが追い詰められているのかわからない状態に。

で、「人間大好き!」と終始意味不明な供述を繰り広げ、結局拳銃を盾に煙に巻いて逃走。

何だまたこいつはなんのお咎めもなしか、いい加減ちょっと痛い目見ろよと思っていたら、まさかのサイモンによる不意打ちのグーパンチ。

いつぞやの沙樹の電話の相手はサイモンだったらしく、全部の事情を知ったサイモンによって殴られた、と。

スッキリした!


もう一つおまけに伏線回収がされ、あ法螺田がダラーズのトップが帝人だと知ってたのは、波江が知らせていたかららしい。

こうして2人の電話の相手が判明して、別の意味でもまたスッキリした。


ここまで来るとあとはもう大団円しか待っておらず、沙樹は臨也の呪縛から自らの意思をもってして逃れ、正臣は沙樹に真実を告げ謝り仲直り。

その後2人は街を去ったのだが、別にいなくなる必要は無かったようにも思える。厨二病だし仕方なかったのかもしれないけど。

というか、もしかしたら正臣なりに騒ぎを起こしたことへのけじめと、2人に気を使ってそういう行動にでたのかもしれない。

一方その頃セルティはやけに開放的な格好で「実際挑発してるんだよ」という、非常にけしからん台詞を新羅に向かって放っていた・・・(ゴクリ


これでアフター的なものも終わって、めでたしめでたしかと思ったら最後はちょいちょい出てくるチャットについて。

ここにきて新メンバーが加わり、それがどう見ても正臣(というか声で分かるけど)。

甘楽からの紹介ってところが本当だとしたら凄いが、あれだけのことをやられてこういうやり取りが出来るっていうのは、皆やっぱりどこか壊れている証拠だと思う。



いやー、綺麗にまとまったな。

原作を読んでいる人はどう感じたのか分からないが、未読である私としてはかなり良い出来だったように思えた。

1巻分でさえ上手くまとめられないアニメが多い中、3巻分を2クールで上手くまとめたというのは結構優秀なのではないだろうか。

最初の一見脈絡の無い人物紹介的な内容から始まり、一連の騒動から最後の三つ巴の抗争へと発展させていく様は、鮮やかの一言に尽きる。

バッカーノ!でもそうだったのだから、最初にちょっと微妙だと感じても最後まで見ればきっとスッキリさせてくれるに違いない」という私の期待を見事に裏切ることなく満足させてくれた作品だった。

何度も言っているのでもはや鬱陶しく感じる方もいるかもしれないが、やはり通して一気に見ることで一層面白く感じる作品だと思う。

私もまた、時間が出来たら最初から一気に見直してみようと思う。

あと、ちょっとしたら聖地巡礼もやってみようかな・・・

職質されそうな気が物凄くするのは気のせいだと信じたい。