Lawless Area

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けいおん!! #12「夏フェス!」(ネタバレあり)


今回はもはや恒例行事となった合宿回。

とはいえ、唯たちはもう最高学年なわけで、受験のしかもそろそろ追い込みの時期に合宿というのは中々の勇者だと思う。

実際いつもは練習だ!とノリノリの澪も、今回はそこまで乗り気ではない様子だし、後輩であるあずにゃんは受験の心配はないものの、やはり先輩達(特に唯とりっちゃん)が心配なようで。

そんな2人の心配をよそに、息抜きだからと一蹴する唯とりっちゃん。

完全に受験失敗フラグ臭がするのだが、こういう奴が意外に良いところとか第一志望に合格するからタチが悪い。


で、何だかんだいって結局合宿は決定事項となり、じゃあどこに行こうかということで候補に挙がったのが夏フェス。

しかし今からではチケットが間に合わないという問題が発生するも、突然現れたさわちゃんが都合よく持っていたチケットにより問題は即解決。

さわちゃん、最近なんだか残念なキャラに加えて便利ツールみたいになってきたような・・・


物語はサクサク進んで合宿当日。

いつもは確実に寝坊し遅刻するはずの唯が、実は一番に集合場所に到着していたのだが何故か変装して皆に気付かれにくくするというおかしな行動をとっていた。

彼女は一体何がしたいのか、そしてあの中途半端な変装に誰も気付かなかったのはなぜなのか。

もはや天然ではなくただのアホの子である。

で、今回はもう一人アホの子がおり、前日にライブ行って朝まで飲んで徹夜して・・・

さわちゃんまだまだ若いとは思うが、教師のやることではないと思う。


こうして全員がそろい、楽しい楽しいバスの中。

何だかんだいって乗り気じゃなかった澪が一番ノリノリで、ムギも焼きそば食べたい!と5歳児のようなはしゃぎ方をする始末。

他の乗客もたくさんいるバスの中で、これだけ騒がしいのは迷惑以外の何物でもないはずである。


こうして4人が終始はしゃぎ、最年少が一番落ち着きを見せ、最年長が一番ぐったりしていたバス移動が終わり、いよいよ夏フェス会場へ。

まずテントを張り、そこに荷物やら何やらを置いてから行動するようなのだが、本当に夏フェスとはこんな感じなのだろうか。

完全に信頼関係で成り立っている気がするが、こんなところにキモヲタがいたらあらかた盗まれそうである。変態ゆえ。


さて、場所を確保し荷物を置いたところでいよいよ夏フェス開始。

バスであれだけぐったりしていたさわちゃんが、会場に着くなり復活し張り切って仕切っている様子は若干のウザさをかもし出していたが、皆それぞれが楽しんでいるよう。

主にファイヤーステージなるものとサンダーステージなるものを往復するらしいのだが、5人全員で固まることなく分かれて行動するというリアルな楽しみ方をしていた。

特に澪は大はしゃぎで、いつもは振り回しているりっちゃんが逆に振り回されているぐらい。

しかし、上には上がいたようで、最もはしゃいでいる大人が一人。

さわちゃんヘッドバンキング(笑)


こうしてある程度皆が満喫したところで、夕食をとろうという流れに。

何故か澪が一人で買いに行くと言い出すという、「もしかしてまだ軽音部に完全に溶け込めてないの?」と思わず心配するような行動に出るも、そういうことではなかったらしい。

食べ物買いに行ってTシャツしか買ってこないってダメな子だな、という感じにしたかったからのようだが、普段の澪からするとあり得ないミスに相当舞い上がっている様子が窺えた。

ちなみにあずにゃんは今年もゴゲにゃんになりました(^^)


昼間の激しさとはうって変わって、舞台は静かな夜へと移る。

草の上で寝転びながら5人で話している様子は、祭りの後の静けさを感じさせると共に、今という時は二度とおとずれることは無いという、若い頃にふと感じる寂しさみたいなものを感じさせた。

そんなザ・青春を繰り広げる5人、まったりと会話をする中で、唯が突然プロの演奏も凄かったけど私たち5人の方がもっと凄いと言い出す。

最初はおいおい、といった感じで聞いていた4人だったが、段々その気になってきたらしく最後は「今度は聴く方じゃなくて、演奏する方で夏フェスに参加する!」という話にまで発展していった。


「これからもずーっと、皆でバンドできたらいいね」


あれ、何でだろう、良い台詞のはずなのになんだか悲しくなってきた。

いい、最終回でした・・・。



今回の「夏フェス!」、音楽に興味が無い人も、興味があっても行った事が無かった人も、なんとなく夏フェスの雰囲気みたいなものが味わえたのでは無いだろうか。

行くまでのワクワク感、開始直前の高揚感、開始直後の熱気、演奏中の盛り上がりと一体感、終わったあとの余韻・・・

これらが静と動、明と暗を上手く組み合わせることで、実によく表せていたんじゃないかなあと。

最後の終わり方も非常に鮮やかで、中々良い回だったように思える。

こんな良い演出をされてしまうと、次回のオリジナル回に物足りなさを感じないか今から心配だけどね。