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RAINBOW 二舎六房の七人 CRIME 11「Showdown」(ネタバレあり)


前回スッポンに「アンチャン逃げて!!」という電話を受けたところで終わったわけだが、スッポンは節子のことも心配していた。

が、その心配は杞憂に終わる。だって石原さんアンチャンがいる部屋の窓から見えるところにいるんですもの。

もう顔の大きさもなんか違うし目が逝っちゃってるし、しかも雨の中待ってるとかもうストーカー以外の何者でもない。

そんな様子を見ていたのにもかかわらず、黙って行かせてしまうアメリカ兵の描写に悪意を感じたのだが、そうじゃない、ちゃんと理由があったのだ。


「あの日本人を私に止めろというのか?あの日本人の目、11年前も私はあの目に震えたものだ。何も恐れることのない・・・覚悟した目・・・、あれこそがカミカゼの目だ!」


何この無駄に格好いい描写。


こうして、アンチャンと石原の最終対決が始まったわけだが、開始早々ご乱心の石原はわけの分からない理屈でアンチャンを責め立てる。

「てめぇのせいで俺の人生滅茶苦茶だ」って自分がまいた種だろうに。

完全に逆恨みというか言いがかりである。アンチャンも変なのに付きまとわれて気の毒で仕方がない。

その後もごちゃごちゃと、まるで弱い犬ほど良く吠えるを体現するかのようにしゃべり続ける石原。

その上拳銃まで取り出しいよいよ救いようのない感じになってきており、いい加減アンチャンもボコボコにしてしまえば良いのにと思っていたら、唯一の琴線である仲間や節子のことを持ち出される。

当然アンチャンお怒りになり、石原を渾身の右ストレートでノックダウン。

元ボクサー(志望?)の本気の右、普通なら骨が折れてるというか下手すると死ぬところだが、ホラーゲームのゾンビのようにしつこい石原はなおも絡み続ける。

そこで、先ほど殴られたときに石原が落とした拳銃を構え、石原を逆に追い詰めるアンチャン。

もう殺しても正当防衛か過剰防衛になるんじゃないのかなと思うのだが、アンチャンは殺しをしないいぶし銀。

威嚇するだけに止めるとは、そこにしびれるあこがれるぅ!

しかしアンチャンは銃を使ったことがあったのだろうか、反動とかものすごいらしいし普通ここまで上手く扱えないと思うんだが。


で、それでもなお挫けないという、ある意味賞賛に値するメンタルを持つ石原に、とうとうアンチャンもめんどくさくなってきたのだろうか、お望みの遺書を石原にくれてやった。

何故遺書渡したのだろう、訴えて再起不能にしてやれば良いのにと思わなくもないが、そうすると恐らく出所してきた時にまた復讐鬼と化した石原により仲間達もろとも危険にさらす可能性があるし、もしかしたらこんなどうしようもない石原ですら救おうとしたのかもしれない。

この因縁の対決、一枚も二枚もアンチャンの方が上手だったようである。


こうして完全敗北した石原、遺書を破って放心状態となり一件落着かと思ったらバイクにまたがりアンチャンをドーンしようとする。

だがアンチャン避けない→石原焦ってバイクごとすっ転ぶ、ってこいつ何がしたいんだ(笑)

結局アンチャンに構って欲しかっただけなのか、今後俺はどうすればいいと、百人に聞いたら百人が「知らねぇよ」という絡み方に変更する石原は本当にウザイお人である。

なんて思ってかわいそうな目で見ていたら、実にナチュラルにアンチャンをさっくりいくという暴挙に出る。

えー、もうこいつホント死ねば良いのに。

だが、アンチャンはそれでも倒れずどけと一喝する。

見逃してもらったにもかかわらず油断したところをナイフで刺し、相手に傷を負わせたという有利な立場なのにもかかわらず一喝されただけでビビって退く。

こうして、今度こそ本当の本当に完全敗北という形で、石原との最終決戦は幕を閉じた。


だがここでまた第二の刺客というか変態が登場する。

真の敵ともいえる佐々木が、まるで石原に発信機&盗聴器をつけていたかのようなグッドタイミングで現れ、たちの悪いことに警官を引き連れてきたのである。

ただでさえ刺されてるのにアンチャン万事休す!といったところで今週は終わったのだが、これ次週予告を見るにアンチャン死ぬんじゃないだろうか。

銃を構えた警察を前にして、「マリオのところに行かなきゃならないんだ、どけ」といって無視して行こうとするアンチャン→それを受けて警官が「止まれ、止まらないと撃つぞ」→アンチャン直進→撃たれて死ぬ、みたいな。

こうなったら最悪である。ただでさえ暗いのにメインキャラクター、しかもみんなの精神的支柱のアンチャンが死ぬとかもう鬱まっしぐらだわ。

このアニメ、えげつない・・・