荒川アンダー ザ ブリッジ 第10話「10BRIDGE」(ネタバレあり)
事件というのは唐突に起こるものである。
というわけで、物語の開始早々唐突に防災訓練が開始された。
何も知らない一般の人が見たら、火事か雑草の焼き払いかのどちらかを想起させるレベルの火の手が実際に上がっており、もはや訓練とは呼べないようなものだったが。
そして仮に、仮に村長が本物の河童だとしたら、水なしでは生きられない生き物であるため火は天敵なわけで。まあ、どっちにしても天敵なのだが。(被り物的な意味で)
シスターという絶対強者にっくついて難を逃れていたのだが、どうしよう、村長が少し可愛く見えてしまった。
このアニメを見ているうちに知らずして私も変態となって、いや、もとから変態だった。
話を戻して、そんな感じで猛烈な勢いで燃える火、集まったみんなの手によってバケツリレーで消そうってのは非現実的じゃないだろうか。
そうこうしているうちに案の定飛び火してしまい、ここにきてうろたえ始める住人達。
星がこういうときは「おはし」と口走っていたが、私の地域は「おかしも」というなんとも微妙なものだった。
おさない、かけない、しゃべらない、もどらない
うん、おはしの方が完成度が高いと思う。
ちなみに、飛び火のピンチは村長の妖怪秘術、河童の最後っ屁(笑)によって無事消し止められましたとさ。
あの人髪伸びたり縮んだり、皿から水出たりといよいよ妖怪じみてきている気がする。
冒頭からこんな感じでお送りされたためすっかり忘れていたが、前回の流れをちゃんと汲むらしい。
荒川河川敷がリクの父親によって開発の対象とされてしまい、いきなり大事へ。
父親の怖さを知っているリクは、いかに事態が深刻な状況なのかをシスターに訴える。
しかし、シスターよ、大変=核ってあんたどれだけ強いんですか。
あと仏陀はそんなこと言いませんよ、「ここ(めざまし大塚さんのおでこに付いてるアレ)を狙えば一発だい」って何ですか。
こうして、リク一人だけが大騒ぎするも、シスターも村長も全く意に介しておらず村長にいたっては余りの落ち着きにかっこよく見えてくる始末。
リクが周りを心配する様を「良い奴」と評するお前が一番良い奴だよこんちくしょう。
終始こんな感じだったため、そこまで大したことにならないような雰囲気だったのだが、翌日もう立ち退き要請とか展開速すぎませんかね。
言い渡しに来た国交省のお役人、不幸にもマリアの元へ単独で、何の予備知識もなく、心の準備もないまま行ってしまい、案の定手厚い歓迎を受けてしまう。
ナチュラルに発せられた「言ってみなさいな、公僕」、あんな美人からそんな言葉が出てくるとは普通の人なら思わないだろうに。
役人はこうやってマリアに調教されてしまい、どうしても緊迫感にかけるというかいまいち大変さが伝わってこない。
村長も水源の方で暮らせばいい、移動してもいいという感じだし、余り大事にならなかったなあなんて思っていたら、無理やり大事にしようとするがごとくいきなりニノがはっきりと拒絶し始める。
「嫌だ!私はここにいたい。追い出されたり、離れ離れになるのはもう嫌だ。」
次回、ニノの過去回クルー?