Angel Beats! 第9話「In Your Memory」(ネタバレあり)
前回我らが天使ちゃんの多重影分身の術が解かれたことにより、天使ちゃんの脳がパンクしてしまうという重大な問題が発生したわけだが、寝ているお顔もまた愛らしいなどと思ってしまった私は完全にどうかしているらしい。
しかし、そういうシリアスなシーンの要所要所でSSSの面々に変なことさせているせいでいまいち緊張感に欠けるというかなんというか。
そんな雰囲気をごまかすかのように、唐突に音無の過去の話に。
前回で終了と思われていた回想には続きがあり、なんと音無は生きてたらしい。
トンネル内で電車が脱線だかなんだかしたせいなのか、はたまたトンネルの崩壊に巻き込まれてそうなったのかはわからないが、音無をはじめとする生存者はトンネルの内部に閉じ込められてしまう。
なんだか妻夫木聡主演のドラゴンなんちゃらで見たことのある情景だが、違うのは完全に出口をふさがれているという点である。
妹の一件からすっかりやる気に満ち溢れていた音無は、生存者達を引っ張り皆で何とか助かろうとするも、最後の最後で一人だけ息絶えてしまう。
死ぬ間際に持っていたドナーカードに記入することで、自分の命が人の助けになるという希望を抱いたまま、しかも周りにもその希望を与えて逝ったわけだが、音無がカードを持っているのはわかる。医者を目指しているってことで。
だが、他の生存者全員がドナーカード持ってるっていうのはどう説明するのか。
あれか、当時の流行か何かだったのか。
こうして最後に周りに希望を与え、自分も人の役に立てたということを思い出したところで回想シーンという名の夢が終わり、起きてみると天使ちゃんに頭撫でられているとかなんつー幸せな。
どうやらもとの天使ちゃんのままのようなのだが、その様子を奇跡の一言で片付けるとは・・・
と、ここで天使ちゃんの使命というか考えが明らかになったのだが、私が最初の方で予想したとおりこの世界に来た人たちを満足に逝かせてあげたかったらしい。
まさに天使ちゃんマジ天使である。
その考えに音無も賛同し、これからは協力して仲間たちを逝かせてあげようという彼らにとってはおせっかいな死神と化すとのこと。
これでようやっとこの物語の方向性がわかったが、偉く長い前置きだったな。
音無はゆり達からしてみれば裏切った形になるわけで、これから彼らとの関係がどう変わっていくかも見ものである。
そして何より天使ちゃんの活躍の場が増えるというのが嬉しい。
気持ち悪くたって良い、そう思えるようになった私はきっとまた一皮剥けてしまったのだろう。もちろん悪い意味で。
※追記
私がドナーカードといったあれ、なんと保険証だったらしい。
保険証の裏に臓器提供の意思表示が出来るようなつくりになっているそうな。
まあ、それでもあそこにいた全員がカードを持っていたのはおかしいけどね。
ちなみにネットで裏がそういうつくりになっていたという声が多数存在したので、私の保険証を見てみたところただの注意書きみたいなものしか存在しなかった。
あ、あれ・・・?