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いちばんうしろの大魔王 第9話「とんだお見合い騒動」 (ネタバレあり)


最初から勘違いが多いというかおっちょこちょいだったが、最近の絢子はなんだかただのアホの子みたいである。

最初の真面目だけど空回りから、阿九斗が好きだけど素直になれず空回りにジョブチェンジしてはいるが、ベースは変わってないのでこれは成功例といえよう。


さて、前回の冒頭にチラッと出てきた少女漫画のキャラクターみたいな奴、学園長となにやら穏やかではない話をしていたが、普通そういう話を公の場でするものだろうか。

事実、そこに阿九斗が“たまたま”通りかかったことで、新たな敵とのご対面を果たしていたし。

関係ないが、学園長いくら嫌いだからって「無意味に分かり辛い言い回しじゃの」って直球過ぎる。

この前哨戦(?)のあと、阿九斗は絢子とのお見合いのために絢子の実家へと行くのだが、その見送りにけーなが来ておりそれを見たヒロシが「一人になっちゃいますね」。

あれ、なんだかこの間からけーなに死亡フラグがびんびん物語なのだが、死ぬの?


ハイテク電車に揺られ、絢子の実家へとやって来た阿九斗。

普通あそこまで高度な乗り物がこんな田舎にまで来るだろうかと思わなくもないが、だからといって乗り継ぎやら徒歩のシーンを入れるのもまた微妙なので物語の都合上といったところなのだろう。

着いた途端お約束過ぎて笑ってしまったが、「何奴!?」的な歓迎を受ける一行。

その正体は意外にも前回出てきた星野ゆりことイン何とかさんで、なんと絢子の妹だった。アイドルやってまーすってこういう絡み方してくるとは・・・

そのゆりさん、前回なんだか思わせぶりなことを言っていたのだが、もう過去が明らかになるご様子。

しかも、それが魔獣に噛まれてマナが入り込んだという微妙なもので、両親が殺されたとかそういう類のものではなかった。


ちなみに肝心のお見合いだが、絢子側と阿九斗とでお互いの勘違いがどんどん深くなっていき、このまま結婚しそうな雰囲気にまで行ってしまう。

普通こういう展開になると、最後の最後でお互いの勘違いが是正され、めちゃくちゃになり雨降って地固まるという流れになるのだが、意外にもすぐに絢子がその可能性に気づく。

しかし、阿九斗は絢子が自分のことを好きだという可能性を考えておらず、絢子がいやいやお見合いに付き合っているという認識に立ってしまう。

まあ、こういうハーレム物は総じて主人公が鈍感なのが当たり前ではあるが、それにしたって酷い鈍感力である。


そんな阿九斗の態度に絢子は当然泣いてしまい、一族に追い回され・・・てたかと思ったらいきなり照屋栄子が登場。

ここでもまた阿九斗が求愛されるのだが、だが断ると言ってのけたため栄子激怒し「赤髪の後を追うが良い」と意味不明な供述を始める。

ああ、前回からのけーなの死亡フラグはこれだったのか。


一方その頃けーなさんは、おにぎりで1人誕生会という誰も到達できない高みにおり、そんな彼女を暗殺部隊が狙っていた。

そこを阿九斗が助けるかと思ったら、先ほどのキラキラした敵キャラが助けるという展開に。

彼曰く、どうやらけーながなんか知らないけど重要なキーパーソンになっているらしい。

次回、けーなを巡って阿九斗とイケメンの熱い戦いが!?という終わり方だった。


うーん、完全に置いてきぼりをくらってしまった。

けーなの存在の重要性にゆりの活性化だかなんだか(しかもそれを阿九斗はスルー)、阿九斗がいつの間にか空間を移動できるようになっていたり、変な宗派みたいなものの対立があったりetc...

正直1クールなら不二子編で終わらせて、もっと丁寧に作り込むべきだったと思う。

これでは原作を読んでいない限り何やってるのか、何がしたいのかよくわからないのではないだろうか。

不二子編までは笑いも結構あったので、その方向を維持して続きは2期へというのがベストだったと思うのだが・・・