Lawless Area

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デュラララ!! 第18話「死生有命」(ネタバレあり)


かなり最初のほうでにおわせていた正臣と沙樹に関するエピソードが今回のメインのお話。

正臣がかつて黄巾族のリーダーで、沙樹がそのことと何かしらの関係があることは誰でもわかったとは思うが、私の認識としては喧嘩に巻き込まれてああなったのかなあぐらいのものだった。

が、実際はもっと複雑であり、一言で言えば臨也のせい。

また臨也かと、どこまであいつは嫌な奴なんだと思わずにはいられないのだが、そんな臨也に対して沙樹は異常とも思えるほどの信頼の念を抱いていた。

何かにつけて「臨也さんに聞けば大丈夫だよ」、これを好きな女の子から言われるのは相当きつかったろうに。私なら心が折れてしまうかもしれない。

当然正臣も心が折れないにせよ当初臨也に対して余り良い印象は抱いていなかったのだが、まだ中学生という判断能力が備わっていない時期だったこともあり、次第に臨也を信じるようになってしまう。

そうすると嫌な奴とはいえ実力が相当なものなのは確かなので、正臣の黄巾族は急成長するわけだが、出る杭は打たれるというか目立ってしまったがゆえ敵対勢力であるブルースクウェアに対して火に油を注いでしまう結果に。

正臣の彼女である沙樹を人質にとりトップである正臣を潰しにかかってくるという非常に卑劣な手段に出られ、テンパって臨也に助けを求める正臣。

しかし、嫌な奴日本代表である臨也が人助けなんてするわけも無く、正臣からの電話をブッチ。

追い込まれた正臣は一人で行くことを決意するも、目前で足がすくんでしまい結局助けられずじまいだったというわけである。仕方ないよね、だって中学生だもの。


では、完全にレイプ&殺害フラグが立っていた沙樹が何故助かったかというと、ここでまさかのチーム・ザ・ドタチンが登場。

彼ら、元はブルースクウェアのメンバーだったらしいのだが、門田のあの生粋の人の良さからトップである泉井のやり方に反発を覚えていたらしく、今回の件が決定打となってチームを抜けたというわけである。

あのいつもメンバーでいつものワゴンを操って沙樹を助け、病院まで運んであげ、それだけでも十分格好いいのにおまけに見舞いに行けない正臣に対して名言まで残していったという大盤振る舞い。


「おい、調子にのんなよ、逃げたことに罪悪感を覚えてんなら一生嘘をついてるって気まずさぐらい背負い続けろ、それが彼女にしてやれる償いだろうがよぉ。それでもあの子に嘘はつきたくねぇってんなら、逃げねぇでちゃんと向き合って言ってやれ。過去から逃げるのは許してやる、だけどな、せめて今と明日からは逃げんじゃねぇよ!」


かっけー!濡れる!!

そりゃウォーカー、絵理華、渡草がついて行くわけだ。なんというカリスマ性だろうか。

彼ら何だかんだで色々な人を助けている気がする、影の功労者といったところだろうか。



さて、今回の最後で杏里が正臣の正体を知ってしまい、早くも3竦みの状態という均衡が崩れてしまった。

正臣と帝人を守るために戦うと誓った杏里だったが、その敵となりうる存在のトップが守りたい人だったというこの矛盾、この現状をどう乗り越えるのだろうか。

物語の各登場人物もそれぞれが複雑に入り組んできており、終盤に来てますます面白くなってきている。

俺、このアニメが終わったら、また1話から見直そうと思うんだ・・・