蜘蛛が出た
ベッドの上に山積みになっていた洋服をしまうべく、昨日の深夜4時に活動を開始したのだが、一番上にあったインナーを手に取ったところホコリが動くという奇妙な現象に遭遇。
良く目を凝らして見ると、そのホコリには長い手足が計8本生えていた。そう、蜘蛛である。
私は日本男児ではあるものの、虫はそんなに得意ではないという非常になよなよしたタイプなので、声にならない悲鳴を上げるのは必然であった。
しかし、そう叫んでばかりもいられない。蜘蛛を発見してからは時間との勝負なのだ。
よく物語にもされているように、なんだか蜘蛛を殺すということは躊躇われる行為であるからして、私は運悪く発見してしまった場合逃がすことにしている。
奴らは恐らく軽いので死にはしないだろうと、いつも広告などの紙に乗っけて窓からバサバサして放っているというわけである。まあ、それでも何となく気分が悪いのだが。
しかしあいつらは一体家のどこから出没するのだろうか。
この間も天井からホコリが目の前に落ちてきて、それを何とはなしに目で追っていたところキーボードに着陸→移動。
ホコリだと思っていたものが蜘蛛だったという驚愕の顔をしていた私を置き去りにして、奴はキーボードの隙間に消えて行ったのだった。
その後、奴の姿を見た者はいない。何とも気持ちが悪い。
もう本当に勘弁して欲しい。
別に怖くはないものの、あのフォルムとかがどうにも気持ちが悪くてダメなのだ。
いくらスパイダーマンで格好よく描かれていてもダメなものはダメ。足8本とか超気持ち悪い。
どうにかして人間に気付かれないように生きてはもらえないだろうかと、心のそこから願って止まない。
ああ、この文章をうっているキーボードに、もしかしたら奴がつぶれているかもしれないんだよなあ・・・