Lawless Area

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人として


今日、カウンターでラーメンを食べていた時のことである。

そこそこ有名なラーメン屋であるからして、それなりにおいしく頂いていたわけなのだが、カウンターを挟んで目の前にいた店員さん同士の会話で少し気になる所があり一気に嫌な気分になってしまった。

その最たる原因は外からお使いか何かで帰ってきた女の店員さんの一言に端を発する。


雌ブタ「何かホームレスがいたー」
クズ男「うわー汚い物見ちゃったね」


何だこの会話。頭おかしいんじゃないだろうか。

まず女の店員。別にそんなことをわざわざ仕事中に言う必要があるのだろうか。何かされたわけでもないし、面白いエピソードがあるわけでもない。単に優越感から来る発言なのだろう、程度の低さがうかがえる。

次にそれに対してカスみたいな返しをした男の店員、あらゆる意味で最低である。普通良識的な大人なら、「仕事中に無駄口を叩かない」とか「別にいても珍しくないだろうが」とか窘めるはずだ。それをのるだけに止まらず見てもいないホームレスの人を蔑むような発言を、仕事中に、客が目の前にいる状態でする。正気の沙汰とは思えない。

いくら絶えず人が訪れる、ちょっとした人気の店だとしても、人間以下の生き物がいるようなこの店に私は2度と行きたいとは思わないだろう。

普段私は自分が大した人間でないことや、余裕のない世の中に嫌気が差していることから、何か失敗したとしても必要最低限の接客が出来ていれば文句を言うなんてことはない。

そんな私でもこれは許せなかった。

別にホームレスを差別するななどと偽善者ぶったことを言っているわけではない。むしろ彼らは普通に考えれば一般的な生活とはかけ離れているわけだから、差別されても仕方がないと思う。

だが、ズレているから、弱いからといって暴力の対象にしたり、馬鹿にしたり蔑んだりしていることを外に向けて発信するというのはいただけない。

そういうことをしているようでは、その人はもはや人とは呼べないだろう。考える事をやめたただの動物である。

見たり聞いたりしてとても気分が悪くなるので、人としてそういう行いは是非控えてもらいたいとラーメンをすすりながら切に願っていた。

これで残して帰ったら格好良いのだろうが、もちろんラーメンは完食したよね。