Lawless Area

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とある科学の超電磁砲(ネタバレあり)


とある魔術の禁書目録の方なら全巻持っているのだが、こっちは全くもってノータッチだったため、アニメの内容を私の悪い癖である「どうせ萌えアニメなんだろ?」と決め付けており見る事をしていなかった。

まあ、実際は昨日書いたけいおん!のレビューとは異なり、第2話だけ見ていたりするのだが、これが逆に良くなかったのである。

第2話は黒子が美琴のつれない態度にヤキモキする話なのだが、なんというか盛り上がりにいまいち欠けており、オチも読み易かったので余り面白いと感じなかったのだ。

そのため、「やはりただの萌えアニメだった。インデックスの方とは内容が異なるんだな。」とガッカリし、見ることを止めてしまったというわけである。

では、何故それにもかかわらずまた見る気になったのか。理由はもちろん「何だかネットで話題になっているから」に他ならない。

昨日書いた通り、私は決め付けることに懲りていたので、とりあえず皆が面白いと言うなら見てみようじゃないかと思えるぐらいには大人になったのだ。実に遅い成長期である。


で、実際2日間かけて通して見たところ。これまた中々に面白い。いや、確かに暇人と言われても仕方無いが、今はとりあえず置いておいて欲しい。

物語は美琴並びにジャッジメントである黒子。その友人でありパートナーでもある初春と友人の涙子を中心として、4人が生活する学園都市で起きる様々な問題を解決していくという内容となっており、1つの話が長くても2話で完結するというのがとても見やすくて良かった。

もう少し細かく言えば、基本的に主人公である美琴が、最終的に能力を使って悪い敵を懲らしめてめでたしめでたしという構成になっている。つまり、「水戸黄門」や「ごくせん」と同じと思ってくれて良い。

そういった流れが好きな人なら、間違いなく楽しめるのではないだろうか。

また、各話でキャラクターそれぞれの持ち味が存分に発揮されており、美琴は正義感が強くてサッパリとした性格に基づいた行動を、黒子は美琴に関しては変態的であるものの、ジャッジメントとしての責務はきちんと果たしているところ、初春は能力的には優秀と言えないものの、自分にできることを精一杯やっているところ、涙子はレベル0であることに対してコンプレックスを抱きながらも、決して腐らずまっすぐに生きているところを、とても丁寧に描写していたのも良かった。これだけ長いのは偏に愛。

あとは、インデックスの方を読んだり見たりしていた人向けに、小ネタみたいなものが用意されていたのもまた、見ていて飽きなかった要因だろう。

このように、一見すると過去の私同様萌えアニメと勘違いしてしまいがちだが、どちらかというとストーリーの方を重視した作品と言う事ができると思う。萌えたシーンを今思い出そうとしても思い出せないぐらいだし。


今現在、レベルアッパー事件で張られていた伏線「チャイルドエラー」の問題に関して物語が進行していっているが、恐らく最後は大団円で終わるのだろう。基本的に作者はご都合主義だからね。

ラスボスになるであろう木原幻生との対決に期待しつつ、残りの2話をリアルタイムで見ていこうと思う。