Lawless Area

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ケースバイケース


私の友人(以下A君)に彼女が出来た。

A君はひねくれている私でさえ「いいやつ」と評するほどの人格者で、その上イケメン、スポーツ万能、頭も良いという完璧超人である。

当然モテるし周りでA君のことを悪くいっている人を見た事もない。

そんなA君に彼女ができるのは至極当たり前というか、自然な事なのだが、出来てみて始めて分かったことがある。


A君は女ができるとダメになる人間だった


ということが。

私がA君と出会ってから今まで、彼女がいない状態での付き合いだったので気付かなかったのだが、A君の優しさや気配り上手なところはどうやら本来彼女に向けられるべき物だったようで。

そのため周りの女友達数人からも不平不満が続出しており、私も何だか残念な気持ちでいっぱいになってしまった。まあ嫌いになるほどではないんだけどね。

女性陣曰く「ちっちゃい男とか余裕のない男は最低」らしい。男性陣は虚勢でも構わないので余裕があるように見える行動を心がけるべきなのだろう。


一方で逆の例もある。

これまた私の友人(以下B君)なのだが、彼の場合は彼女が出来てからかなりの成長を遂げている。

以前は自分に自信がなかったためか、集まりで発言する事も少なく、優しいけれども気配りは余り出来ていない、自虐ネタが目立つ上にいつも何かに不満があるといったような雰囲気があった。

そんなB君に彼女が出来てからは一転。ビシバシと的を射た発言をするようになり、包容力の塊といっても過言ではないほどの気配りを見せ、表情も明るくなり何を言われても笑い飛ばせるような人間になったのだから驚きである。何か胡散臭い広告みたいだ。

別に以前のB君が嫌いだったわけでは無いが、今のB君なら私は喜んで抱かれると思う。まあ私男なんだけれども。


つまり、私が何を言いたいかというと、男には「彼女が出来た時に駄目になるパターン」と「彼女が出来ても変わらないか良い変化をもたらすパターン」の2パターンあると言えるのではないだろうか。

そして仮にそうだとするとそれは何故なのか。もちろんその人の性格によるものもあるとは思うが、私は付き合う相手によるところが大きいのではないかと思っている。

例えばA君の場合。

付き合っている相手はかなりモテる女性のようで、彼氏が切れることなぞ稀で常に誰かと付き合っていたような感じらしい。

当然そういった女性は男のツボを十分に理解しているので、男性はどっぷりハマってしまうし、それを運命の相手と勘違い(?)してしまうので、もう構いたくてかつ構ってもらいたくて仕方がなくなる。

そうすると彼女中心の生活が始まってしまい他に気を回す余裕なんてあるわけも無いし、(無意識に)その素晴らしい彼女と自分の周りにいる人を比べ、後者の価値が以前より低くなったように感じてしまうことで今までと接し方が変わる。よって周りの評価は下がってしまう。

一方B君の場合。

付き合っている相手はB君が初めてらしく、しかも頼りないというか見ていてハラハラするような(実際会ったことがある)女性である。

当然そこは相手の男性がしっかりするしかなくなるので、彼女のためにあれこれ考え、自分が能動的に行動し、常にリードを心がけるようになる。

そうすると主導権は男性側にあるので余裕が生まれるし、彼女を守っているという事実が自信にもつながるので急成長。周りとも対等に付き合えるようになるため今までと異なる接し方となる。よって周りの評価もどんどん上がっていく。


まあ、これはきちんと統計を取ったわけではないし、私のごくごく身近で起こっている出来事なので、かなり無理のある解釈だと思う。

が、やはり私としては「相手や自分の間違っている所をきちんと正せる良い女」か「消極的な女性又は手のかかる女性」と付き合ったほうが、男性にとっては良いような気がしてならない。

まあ、それは逆もまた然りなんだけどね。

やはり付き合うならお互いに成長できるような人がベストって事なんだろう。それが今回の「A君様変わり事件」で良く分かった。

ちなみに私はモテない上に確実に相手をダメにする自信があるという不良物件である。最悪だ。