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竜馬伝 第1話(ネタバレあり)


去年の大河ドラマである「天地人」は、時代に合わない演出と長澤まさみが出てきたせいで、早々に冷めてしまったので見ていなかったが、果たして今回はどうなるのだろうか。

最近の大河はどうも私の肌に合わないので、余り期待をしないで見てみたのだが、正直1話じゃ面白いかどうかなんてわからないよね。

とりあえずは見続けるつもりだが、1話にして苦言を呈したくなるあたり相当性根が腐っているのだろう。許して欲しい。


通常大河ドラマというのは、そのモチーフとなる人物の幼少期から描かれており、去年の天地人で与六役だった加藤清史郎が一躍時の人となったのは記憶に新しい。

その点今回の子役はそこまで惹かれるものがないななどと、偉そうにのたまったかと思ったらもう「実に面白い人」に代わっちゃったんだから驚きである。

1話で大人になるってNHKはどれだけ福山雅治の引きの強さに期待してるんだよ。露骨過ぎやしないだろうか。

しかも今結構な人気がある若手俳優佐藤健岡田以蔵役で起用しているし、もはやシナリオでは勝負できないんじゃないかと勘繰ってしまった。


また、根本的なことで申し訳無いが、どうしても「龍馬=福山雅治」というのがしっくり来ない。

あの最終回である意味伝説となったJINに出ていた内野聖陽が、余りにもはまり役だったためどうしても比較してしまうのだ。

しかも龍馬というには余りにも顔が綺麗過ぎるし、上品過ぎるというのもしっくり来ない理由の一つだろう。

まあ、そんな福山雅治の背中に毛がおもっくそ生えているのだとしたら、シュールで面白いけれども。

好感度の高さ(そんなに高くないかもしれないが)や野性っぽさ等色々加味すると、私はTOKIOの長瀬の方がよかったような気がするのだが、皆さんはそんなに違和感を覚えてないのだろうか。

他にも、個人的に広末涼子が嫌いなので見ていて凄く苦痛だし、後々出てくるお龍も嫌いでは無いけれども違和感があるおっぱ・・・真木よう子らしいし、どうにも女性陣はハズレだった気がしてならない。

と、思ったら千葉道場の佐那が貫地谷しほりというのはそこまで違和感がない。

うん。個人のイメージがピッタリ合うなんてことはあり得ないということだろう。漫画のアニメ化の際にも声優の何人かが気に食わないのと同じに違いない。

ちなみに乙女さんと武市半平太岩崎弥太郎に関しては、なんら文句の付けようが無かった。


1回目は土佐における身分制度である上士と下士の関係性を説明するに止まったが、これからどう展開していくのだろうか。

私としては、龍馬に関する読み物の代表は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」だと思っているので、どうしても比較しながら見てしまうと思う。

そんなどうしてもちらついてしまう司馬先生の影を、どうやって振り払いながら上手いこと描いていくのか。

今回の大河ドラマが成功するかしないかは、そこにかかっているように思えてならない。

変な演出や、史実を大きく曲げた描写をせず、あの幕末の動乱の様子をリアルに描いていってくれること切に願うばかりである。