Lawless Area

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ザ・ドリームマッチ2010


明けましておめでとうございます。

まあ、将来が全くと言って良いほど見えてこない今の状態が、果たしてめでたいのかはわからないんだけどね!

周りは「今年から社会人に云々」という文句を必ずといって良いほどセットにしてあめおめメールを送ってくるもんだから、新年早々軽い鬱状態になりそうだったわ。

と、こんな感じで(完全に自意識過剰なのだが)気分が下がっていきそうだったので、このドリームマッチにはかなりの期待を寄せていた。

毎年即席コンビでネタを作る時間が3時間という余りにも無茶な要求の中、逆にその条件を利用して作られた笑いは、私の沈みがちな心をサルベージしてくれるんだからありがたい。

そう思って今回も期待していたのだが・・・


まず、出演者がいつものリンカーンメンバー+同じぐらいの芸暦がある売れっ子ではないのにはがっかりした。

もちろん今回のメンバーが悪いというわけでもないのだが、普段ネタをやらなくなった中堅〜大御所ぐらいの人たちが追い込まれるからこその笑いが私は好きだったからだ。

恐らくギャラが高かったりスケジュールが合わなかったりという問題があったのだろうが、そこはどうしても守って欲しい一線だった。


また、時間制限が1週間に延びたというのも面白くない。

あの芸人達が3時間という枠の中であたふたしながら作り上げていく様が良かったというのに。

しかも短い分みんな本気になって作るから、意外にもクオリティが高かったりするのだ。

それがどうだろうか。今回は1週間という十分な時間を与えられたため、多くの芸人は焦ることも無く、まったりとネタを作っていたではないか。

それが見事に本番でも出ており、ボケとツッコミの応酬というか、スピード感が全然無くグダグダな組が多かった気がする。


そして何より出演者が多すぎた。

余りに多すぎると見ている方もだれてくるし、待っている出演者のほうも士気が下がってしまう。

しかも多ければ多いほどこのドリームマッチに対する意気込みにも差が生じてしまい、事実作りこんでいるところとそうでないところの差は今までで一番のように思われた。

特に酷いなと思ったのが、「河本&せいじ」ペアと、「ケンコバ&春日」ペアである。

前者はお互いネタを作らないということもあり、グダグダになることは目に見えていたのだが、それにしても酷かった。

後者に関しては、ポンコツ春日がいることで最初からハンディを背負っていたような感じもするが、それよりもただやる気が無かっただけだったような気がする。


審査員である俳優陣との温度差も酷かったし、やたらコントが多かったし、どのチームも大爆笑とまではいかなかったしで、今年のドリームマッチは過去最低だったのではないだろうか。

これは出ている芸人というよりも、むしろ製作者側に責任があるように思える。

折角普段と違う相方でやるという面白い企画なのだから、芸人達がやり易い様に工夫をすべきだ。

毎年同じではマンネリ化してしまうという問題もあるのだろうが、仮にもその道のプロなのだから、きっちり番組を作り上げて欲しいものである。

特にTBSは最近評判がよろしく無いし、赤字なのだから、死ぬ気でやるべきだろうに。

次回のドリームマッチでは、若手は若手、ベテランはベテラン、芸人を徹底的に追い込む、等々、初期の頃に戻した上で新しいテイストを混ぜていって頂きたい。


ちなみに、今年の優勝は「千原ジュニア&コカド」ペアである。

個人的には「若林&友近」ペアや、「徳井&後藤」ペア、「石田&福田」ペアや「井上&木下」ペアなども面白かったのだが、妥当だと思う。

「若林&友近」ペアは最初から最後まで悪い意味で安定してしまっていたし、「徳井&後藤」ペアは長すぎた。

「石田&福田」ペアは逃げずに漫才で勝負していれば良いとこいったと思うし、「井上&木下」ペアはとにかく井上がウザかった。石田で言うところの「いきり過ぎ」である。

そういった意味では「千原ジュニア&コカド」ペアは減点するところが無く。消去法でこの組だったのではないだろうか。


いや、新年早々素人がしたり顔でお笑い批評とか、お前何ぼのもんじゃいと言われても仕方ないなこれ。

なんかすいませんでした。