DARKER THAN BLACK 流星の双子 第12話（ネタバレあり）

うーん・・・

1期が面白かったことの対価だったのだろうか、この終わり方では余り良いできだとは言えないだろう。

最終回を終えて、結局紫苑がやろうとしていた事は本人の口から明らかにされなかったわけだが、想像するに総ては死んでしまった蘇芳に対しての行いだったのだと思う。

前回の話によると、契約者であるにもかかわらず、蘇芳が死んでしまったことを嘆き悲しんだ紫苑は、ME研究の第一人者である父と協力して蘇芳をもう一度蘇らせようとしたわけで。（蘇芳の名前の由来は「蘇る」から来ているのかもしれない）

しかし、紫苑が能力でコピーした蘇芳に記憶を定着させることはできず、蘇芳が「決して手放してはならない」と渡された流星核による補助が必要だったらしい。

今回の蘇芳の旅は、その実験を兼ねていたんだそうな。

そして良く分からないが、その実験結果を元に紫苑が地球をまるごとコピーし、そこにいる生物を生物たらしめ、パラレルワールド的なものを作ったのだろうか。実に壮大な話である。

蘇芳に対して「今度は幸せな人生を歩んで欲しい」という願いと共に・・・

こう解釈すると実に美しい姉弟愛だが、実際のところはどうなんだろうか。

結局、紫苑とインが出会ったことで起こる災厄というのが具体的には何だったのか良く分からなかったし、ヘイが最終的にインをどうしたかったのかも、マダムが何を思って紫苑に協力していたのかも、何もかもが投げっぱなしだった。

唯一はっきりと分かったことは耀子を殺した犯人が鎮目だったということのみ。

しかもそれによって鎮目がただの噛ませ犬みたいな存在に成り果てていたのが妙に悲しかった。

しっかしねぇ・・・、何だか最近こんなんばっかりなので、こういう終わらせ方が流行っているのかと勘違いしそうになるわ。嗚呼嘆かわしや。

どうも今期の問題総てを第二の地球に置いてきて（無かったことにして）、仕切りなおした3期でしっかり収束させようとしている気がするのだが、気のせいなのだろうか。

最後の余り物による結束も、何だか虚しいだけだったし。

美咲のイメチェンだけでごまかされると思ったら大間違いだっての。

何だか最近似たようなことを繰り返している気がするが、もし3期をやるつもりがあるのなら、たっぷりと2クールぐらいは枠を取って、スッキリとした終わり方にしてもらいたい。

ホント、製作者の皆さんお願いしますよ。