しゃべくり007(ゲスト:ブラックマヨネーズ)
今日のゲストは私が密かに尊敬している芸人、ブラックマヨネーズだった。
他の芸人からよくいじられており、それに対して鋭いツッコミを返したりしているため、恐らくだが一般的には小杉の方が優れているように思われている気がする。
が、実は吉田も相当優秀で、彼の発言でスベったところをほとんど見た事が無い。
うてば必ず響く小杉と、頭の回転が恐ろしく早い吉田で構成されているブラックマヨネーズは、かなりバランスの良いコンビと言えよう。
そんな2人がゲストということで、相当楽しみにしていたのだが、意外にも期待はずれの内容だった。
いつも2人がするお決まりの喧嘩コントこそ面白かったが、他はただただしゃべくりメンバーが小杉をイジってお茶を濁しているように見えたからだ。
これはアンタッチャブルの山崎にも言える事なのだが、必ずひと笑い起こせる彼らに頼ると自分も便乗できるし、丸投げできるので楽なのだろう。
そのため終始むちゃぶりし、しつこいぐらいに繰り返すという悪癖が続く事になる。
恐らくその場にいる出演者はそれで楽しいのだろう、が、見ているほうはだんだんと飽きてくる。
本来であれば自分達で笑いを起こせるであろう芸人達が、ただ彼らに甘え、楽をするというのはいかがなものか。
彼らは自由にさせてこそ面白いのであって、決して都合の良い存在などではない。
自分達も同じフィールドで戦っているということを忘れずに、芸人の皆さんには同じ立場で頑張っていただきたいものである。
ちなみに今回はギリギリ007を久しぶりにやったのだが、普通は盛り上がるであろうこのコーナーでさえ微妙だった。
普段であれば「それはキツイだろ」と思うような質問が飛び交うのだが、何故か今回はそこまで突っ込まなかったのが一番の原因だと思う。
挙句最後の方の質問では何故か徳井にターゲットが変わってしまっており、もはやブラマヨに対する面白い質問が思い浮かばなかったのかな、と思ってしまった。
かといって全面的にしゃべくりメンバーが悪かったかと言えばそういうわけでもなく、ブラマヨの芸風とギリギリ007との相性も悪かったのではないかと思われる。
吉田はとにかく最低な奴というスタンスでやっているため、バレて困るというようなことが無く、むしろ進んで話すような所がある。
しかし、本来このギリギリ007では、ゲストが聞かれたくない事を場の空気から無理矢理答えなければならない感じにし、極限状態で葛藤している様子を楽しむものである。
当然吉田の芸風とは合わない。
そのため大した盛り上がりを見せることが無かったのではないだろうか。
あ、だからこその徳井だったのかもしれない。笑いって難しいね。
そういえば面白くないのに売れている芸人の話をしていたが、アレはきっと一発屋芸人のうちの誰かなんじゃないだろうか。
名倉の「許してやれよ」がそう物語っていた気がする。
一瞬しゃべくりメンバーのリアクションとか、発言とかを聞いて「なんでだろう」って思っちゃったけど。