ONE PIECE 第56巻(ネタバレあり)
私の周りだけなのかもしれないが、何故かヲタクには受けが悪いこの作品。
「お涙頂戴」、「ご都合主義」、「回想が長い」、「ベタ」等々、色々な文句を耳にするが、意外にも私はこの作品が好きだったりする。
お涙頂戴結構、尾田栄一郎は恐らく狙ってやっているのだろうが、わかっちゃいるけどほろりとさせられてしまう。
明らかに致命傷なのに最後には勝ったり、剣で何でも切れたり、どうしても勝て無そうなときはギャグに走ったりしていても構わない。だって面白いんだもの。
DQNとかリア充とかが好きな漫画の例として挙げるので、余り表立って公言しないし擁護もしないが、いくら批判されようとも実際売れているのだから大したものだと心の中ではいつも思っている。
最近のジャンプ漫画はやたら長く続けるのがトレンドなのだろうかと思わず疑ってしまうが、コナンが事件を変えれば永遠に続けられるように、訪れる島さえ変えればこの作品も終わる事はないのだろう。
しかも当初に比べると一回一回の物語がだんだん長くなってきており、この巻でいい加減終わるだろうと思っていたインペルダウン編もご多分に漏れずまだ終わらなかった。
あのページ数ならとっくにエースが処刑されていてもおかしくはないのだが、そこはジョジョでいうところの時を止めている状態と同じく、作者と我々の体感時間の違いから来るのだと思う。
そんな感じでゆっくり(実際はきっとスピーディ)と脱獄を試みるルフィ一同、王下七武海のジンベエ&元王下七武海クロコダイル&オカマという最強の助っ人を得る事で、難なく脱獄に成功し海軍本部へと出航する。
まあ、その間にマゼラン対オカマ&イナズマとか、黒ひげ乱入とか、さようならボンちゃんとか色々あったのだが、尾田先生お得意のご都合主義により難なくと書かせていただいた。
ちなみにさらっと書いたが、ボンちゃんは本当に良い味出してると思う。
正義の門を開けるために一人でインペルダウンに残り、マゼランに変身した事で確実に死んだと思われるが、アマアマの実を食べた尾田先生の能力であるご都合主義がきっと助けてくれるはずだ。
またいつかオカマ道を咲かせてくれることを楽しみにしている。
こんな感じでボンちゃんの活躍で門を抜けた一行だが、まだエースには届かない。
それより先に白ひげとその一味が海軍本部に到着し、さぁ!これからどうなんの!!白ひげ群団VS海軍&七武海が勃発しちゃうの!?ってところで終了。
毎回毎回、いいところで切りやがる。判断している奴は相当いやらしい奴に違いない。
次回できっとインペルダウン編は終わるんだろうな、と思いたいが、恐らく長い回想シーンが入り、回想だけで57巻が終了。58巻の3分の1ぐらいを使ってインペルダウン編が終わることになる気がする。
面白いので構わないが、早いとこ各地に散った麦わら一味を集合させてあげて欲しい。
特にオカマで食傷気味なので、ナミ、ロビン成分を欲して止まない。
あと57、8巻で活躍するであろうハンコックにも期待。彼女になら石にされたって構わない。