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ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 第28巻(ネタバレあり)


書店で手に取った瞬間「太っ!?」と思ったらこれで最終巻のようで。

物語の最初の方で作者から置いていかれ、24、5巻辺りで最初から読み直すことで何とか追いついたものの、また27巻で見失ってしまった私としては、正直残念というよりもやっと終わった感が強かったりする。

まあ、私の読解力の無さもあるのだろうが、それにしてもこの漫画はぐちゃぐちゃしていて分かり辛かった。というか漫画を読むのに読解力を要するのもどうかと思う。

戦闘シーンでは火やら水やら呪文やらが入り乱れ、気付いたらさくらと小狼がそれぞれ2人ずついて、「XXXHOLiC」とストーリーがリンクしてるらしいんだけど読んで無いからよくわからない。

恐らく前巻を読んでから時間が空いてしまったため見失ったのだろうから、気が向いたらまた1から読み返してみようと思う。



そんなすっかり訳が分からない状態で最終巻を読んでしまったわけだが、私なりにどうなっているのかを考えてみた。


まず、2人のうち一方はオリジナルで、もう一方はオリジナル小狼の両親。

そんでもってその両親が実はちょっと前に消えたサクラ・小狼それぞれの写身で、侑子によって転生していたらしい。

予知夢によって息子である小狼とサクラの結末が別れだと知った両親は、自分達もまた小狼とサクラだということを利用して、擬似的に同様の状況を作る事でその未来を回避。

結果、自分達をその状況に追い込んだ事が対価となり膨大な魔力を得、飛王の度重なる妨害を乗り越えて、やっとこさ飛王を倒すことに成功する。

が、それと同時に写身を作った術者が死んだ事で、両親も羽となって消滅し、オリジナルである小狼は両親がいないにもかかわらず存在するという矛盾を持つ身となってしまう。

そのため小狼と時間を巻き戻した際に払った対価によって産まれた四月一日は、理に適わない存在となってしまい、時空に悪影響を与える可能性が出て来てしまった。

それを回避するため、小狼は一つの場所に留まる事ができず、逆に四月一日は一つの場所にしか留まる事ができないという対価を払う破目に陥ったというわけである。

まあ、生きていられる(存在していられる)だけ御の字という気もしなくは無いが、サクラと一緒にいられないというのは余りにも可哀想だ。

一応それでもハッピーエンドっぽくまとめられてはいたのだが、CCさくら同様劇場版にて新のハッピーエンドが描かれるとかないのだろうかなんて思ってしまう。



と、こんな感じで最終巻を通して自分なりに把握してみたのだが、果たしてこれで良いのだろうか。

全巻揃えておいてなんだが、いまいち自信が持てない辺り、やはりこの漫画は自分には合ってなかったと思わずにはいられない。

CCさくらのメインヒロイン事「木之本桜」が好きすぎて思わず買ってしまったこの作品だが、桜の可愛い姿をもう一度と願ったがゆえに払わされた対価こそが、「素直に漫画の内容を理解できない」というものだったんじゃないだろうか。

だとしたら余りにもでかすぎる対価だ。酷いよCLAMP先生。