東京DOGS 第1話
フジの月9と言えば、ドラマの中のドラマというか、とにかく素晴らしい出来という位置づけだったが、それは一昔前の話である。
最近は視聴率も下降の一途を辿っており、私見ではあるが目を引く作品が放送されることもまれになってしまっていた。
そんな期待値の低い月9、当然今回も見る気は無かったのだが、我が愛する妹が「結構面白いよ」と言っていたため、それなら見るかととりあえず1話を見てみる事にした。
小栗旬、水嶋ヒロのダブル主演という、実に華やかなこのドラマ。ジャンルとしてはシリアスコメディという余り聞かないタイプのものなのだが、成る程確かにシリアスコメディだった。
刑事ものということで、基本は緊迫感漂うシーンで構成されているのだが、入り込んで見ていると不意打ちともいえる場面でコメディが顔を出す。
そんな事を繰り返しやられたせいで、どうしてもコントを見ているような気になってしまうことが多々あったのは残念だった。やはりシリアスとコメディは共存できない気がする。混ぜるな危険である。
でもまあ、そんなコントっぽさと水嶋ヒロのたまに出るオーバーリアクション気味の演技(+ギョロ目)さえ気にしなければ、テンポも音楽も良いし笑いどころもあるしで結構よくできていると思う。
高倉奏(小栗旬)がずっと追っていた事件の鍵を握る女性、松永由岐(吉高由里子)の持つ記憶とは一体何なのか。また、どうせ三角関係になるだろうからそこら辺もどうなるのか。今後が気になるところである。
どうでも良いが、高倉奏(小栗旬)を見ていると、フルメタル・パニックの相良宗介を思い出してしまう。
軍隊上がりの堅物、常識が世間一般とずれており、冗談が通じない。
そのうち「問題ない」とか「肯定だ」とか言い出すんじゃないだろうか。