電脳コイル
理科の実験とかで使う何かのような名前だが、れっきとしたアニメのタイトルである。
クオリティの高いアニメを提供してくれると評判のNHKが、2007年5月から放送を開始した作品。と、ウィキペディアさんが言っているのだから間違いないのだろう。
私の中では2009年にやっていたような気がしていたのだが、2007年だぞとウィキペディアさんが言っているのだから間違いないのだろう。月日が経つのは早いものである。
とまあ、このようにかなり前の作品でありもはや今更感がぬぐえないのだが、面白いとの声を多数耳にしたため見ることにしたのだ。
ここまでいかにも初見のように書いたが、実はリアルタイムで途中まで見ていたりするのだから、いかに私の見る目がないかが分かる。
言い訳をさせてもらうと、最初どうにも何処に向かっているか分からなかったというのと、たまに水木しげる先生がキャラデザなのかと錯覚してしまう作画のせいで萌えられなかったのだ。
ちなみに再チャレンジしたときもこの「水木しげる現象」に幾度か苦しめられたが、それを補って余りある面白さがあったため、今回は最後まで見ることができた。
さて、肝心の内容であるが、タイトルからするとどこかの学校の科学部がひたすら実験をしそうな感じではある。
が、そんなわけは無い。
上記のような内容なら、らき☆すたのようにひたすらゆるくするぐらいしか作品を作っていける気がしない。これではただの萌えアニメである。
実際はというと、
時は202X年、今よりもちょっと未来。子供達の間で“電脳メガネ”が大流行していた。この“電脳メガネ”は、街のどこからでもネットに接続し様々な情報を表示する機能を備えた、子供たちになくてはならないアイテムだ。現代の携帯電話のように普及し、ほぼ全ての子供が持っている。舞台は由緒ある神社仏閣が建ち並ぶ古都でありながら、最新の電脳インフラを擁する地方都市「大黒市」。
小此木優子(おこのぎゆうこ) は、小学校最後の夏休みを目前に、父の仕事の都合で大黒市に引っ越すことになる。そこで出会ったのは、もう一人の“ユウコ”、天沢勇子(あまさわゆうこ) 。同じ名前で同じ歳だが全くタイプの違う二人。新しい学校で個性豊かな子供たちと出会い、電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する。
面倒なので本サイトから引用。こんなところにも私のダメな性格が垣間見れる。
話を戻す。
前半はどちらかというと世界観の説明を1話毎に話を変えて説明している感じで、気を抜くと飽きてしまう場合がある。
しかし、それを我慢して見ていると、前半にちらほらと出てきた複線や、優子と勇子を中心とした怒涛のストーリー展開にはまり込んでしまう。
前半の丁寧な説明のお蔭で、後半置いてけぼりを食らうこともない。実に見事な構成である。
見終わって残ったのは、少しの悲しみと、友情、愛情の大切さだった。間違っても友愛の大切さではない。
関係無いが、最初京子とトトロのメイが被って見えたのは私だけではないはずだ。
違いなんて「おじゃまたくし」と「う〇ち」ぐらいのものだろう。
と、このようにトトロのメイと被って見えるぐらいなので、優しい作風であるということは言わずもがなである。
若男女が楽しめる作品で、CCさくらのように意図せずして大きなお友達に病的な支持を受けるということもなさそうだ。これは「水木しげる現象」のお蔭かもしれない。
ここにきてバッサリいくようで申し訳無いが、正直レビューなんてモノは所詮一つの意見にしかならず、絶対ではない。
絶対ではないが、この作品は好き嫌い別れるなんて事はなく、誰からも愛されそうな気がする。
ギャグ要素こそほとんど無いが、昨今のお茶を濁したかのような萌えアニメにはない何かがあると思うのだ。
褒めすぎだ。
余りにも褒めすぎなため、NHK職員の工作と疑われそうなのが怖い。
NHKとは説明会に行きそびれて受けるのを止めただけの関係である。一夜限りの関係にすらなっていない。本当だ。
とにかく、百聞は一見に如かず。とりあえず興味を持った方は見てみて欲しい。
ちなみに、私の一番好きなアニメはCCさくらである。
ジャンルは萌えアニメに属しているらしい。