堀さんと宮村くん

というWeb漫画が面白い。

高校生の複雑（？）な人間関係や恋愛模様なんかを描いている漫画なのだが、なんというかこう甘酸っぱい気持ちにさせてくれるのである。

思えば自分の青春時代であるところの高校生活はどうだったろうと思い起こしてみるも、男子校という男の園だったため、恋愛模様なんてあった日には酸っぱいものがこみ上げてくるだけだ。

かといって“甘”酸っぱい経験が出来たであろう中学生活はというと、入ってすぐ好きになった女の子に体育祭で「文句言ってねぇでやれよ（脚色無し）」とガチで切れられるという、ピュアな心の持ち主ならトラウマになりかねない経験をしていたわけで。

一番多感な時期に、この4コマのようなザ・青春の日々を送ることができなかった私にとって、この漫画は素晴らしくもありきつくもあるのだ。

むしろきついほうが若干勝っている感が否めないが、何故か止められない。

これは痛いと分かっているのについつい剥いてしまう指のささくれに似ている気がする。

ある薬のようなこの漫画、灰色の学生生活を送りなおかつヲタクっぽい人ならのめり込む事請け合いである。

書籍化しているにもかかわらず、かなりのボリュームを提供してくれている作者に畏敬の念を抱きつつ、もし作者の体験談を多分に含んでいるのなら嫉妬の念を抱きつつ、最後まで読んでみようと思う。

堀さんと宮村くん