ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(ネタバレまみれ)
ついに行ってきたよ、ヱヴァ破。
公開前の段階で、2号機にツノが生えていたり、アスカの名前が変わっていたり、変なメガネっ娘が新しく登場したりと、期待させまくってくれたわけだが、これまでがこれまでだったので、いまいち信用できないような状態だったのは私だけじゃないはずだ。
で、最初ね。
いきなりメガネっ娘こと真希波・マリ・イラストリアス嬢の戦闘シーンから始まるっていう、厨二が喜びそうな演出だよ。しかも英語。
今回は生き残るのか、それともまた死ぬのか微妙な加持さんの中の人(山ちゃん)と、メガネっ娘の中の人(まーやさん)凄い頑張ってた。元々しゃべれるんだろうかなんて思ってしまうほどに。
まあ、そんなこんなで過去の作品では登場しなかった第3使徒を撃破したのち、待ちに待ったアスカの登場である。
これまで散々な目に遭ってきたアスカたん。今作では幸せになることを切に願っているわけだが、果てさて…
「ん…?簡単に第7使徒を撃破だと…?しかもシンジに高慢な態度…」
どうやら今作もヤムチャばりの噛ませ犬のようだ。
名前も変えて心機一転。ツンデレという性格は変わらないとしても、きっと方向性は変わると信じておったわけだが、駄目だった。
そんなこんなで途中の第8使徒戦などを半ば絶望しながら見ていたら、例のあのシーンがきたよ。
トウジ君さよなら、さようならトウジ君。また会う日まで。
のシーン。
いきなりアイスを3人(シンジ・トウジ・ケンスケ)で食べだしたり、妹の退院の話をし始めたので、ああ、またこいつは死ぬのか…と思っていたら、おかしな方向に。
アスカがね、3号機に乗るって言ってね、レイにちょっと心を開き始めたり、ミサトに自分のATフィールド解除してみたり…
どう見ても死亡フラグです、本当にありがとうございました。
着々とフラグを立てていくアスカを涙目で見ながら、この世には神も仏もいないのかと絶望していたら案の定、バルディエルの時と同じことが今作でも起こったわけだ。
もう、劇場から逃げたくなったが、“序”でシンジ君が「逃げちゃ駄目だ」と連呼していたのを思い出し我慢。
ボコボコにされるアスカを見て、庵野はアスカに何か恨みでもあるんじゃないのかと、少しでも慈悲の心があるのなら殺さないでくれと祈りながら成り行きを見守る私。
エントリープラグを噛み砕かれたときは、もう駄目なのかと、せめて自分の妄想の中では幸せにしてやろうと現実逃避しかけたが、どうやら一命はとりとめたようで。
横に友人がいなかったら、私はきっとおかしなところで泣いていたことだろう。
で、あとはシンジ君いじけ虫→ゼルエル強すぎワロタ→ミサトさんピンチ→初号機によりフルボッコ
のあの流れ。
途中、メガネっ娘による2号機のビーストモードとかいう、バーサーカーのような新設定が出てきたりしたが、おいしいところはシンジ君が持っていきよった。
で、最後サードインパクトが始まるみたいな解説を、名解説でお馴染みのリツコさんがしてくれて、危うくギャルゲーで言うところのBADENDになりかけたところ、結局最後まで出なかったカヲル君が食い止めて終了。
次回“Q”というやっちゃった感丸出しのタイトルへと続くわけだ。
“序”では過去の流れと全く一緒だったわけだが、今回の“破”はほとんど別物だったね。
話も解かり易くなっており、今のところはいい感じだと私は思うわけだ。
が、これで最終的にはパラレルワールドなんかを持ち出してきたら、絶対に許せないがね。
カヲル君の「今度こそ君だけは幸せにしてみせる」というのが、パラレルワールドオチへの複線なのか、はたまたただのスタッフによる決意表明なのかは分からないが、どう終わらせるのだろうか。
とりあえず今回は素直に楽しめたので、日テレで“序”を見ているなら是非見に行って欲しい。
周りがヲタっぽい人だらけなのを我慢すれば、値段に見合った満足度が得られると思う。
私としては、内容もさることながら、スタッフロールが流れているにもかかわらず、誰一人立たないという奇妙な一体感の方が面白かったけど。