スマイル 第7話
私はこのドラマを見終わると、毎回同じことを考えてしまう。
「嗚呼、美少女ゲームやりたいな」と。
何故このように思うのか、それは偏に脚本家宅間孝行によるヒロイン像が、そうさせているのではないだろうか。
主演であるビトこと松本潤は、抱かれたい男ランキングでトップ10内に入るほどのイケメンである。
彼は設定でフィリピン人とのハーフとなっているわけだが、普通そういう人って同じ日本人にもかかわらずスタートラインが違うのだ。
悲しいことですが、日本人というのはおててつないで仲よしこよしが大好きなため、自分たちと少しでも違うとそれを排除しようとする。
よって、ハーフだったり障害者だったり、性格が悪かったり顔が残念だったりするとイジメに遭ったりするわけで、ましてモテるなんてことはあり得ないのだ。
が、ビトは花という可愛らしい女の子にモテている。
前述したように松潤がイケメンなため余り気にならないが、実際はおかしなことなのだ。
それだけでも天使のような子なのだが、その上健気で押しが強い。
ビトは今でこそ平穏に暮らしているが、過去はやはり差別などのイジメに遭ったり、親に見捨てられたりと、ロクな人生を送ってきていない。
そのため人を信じられなくなっており、最初は花にも冷たく当たるわけだ。
もうこの時点で普通の女の子なら離れて行ってしまうのだが、花はめげずに心の扉をノックしてくれるのだ。
そう。それなんて美少女ゲー状態。
完全にヲタクの理想像を表しているので、まるで美少女ゲームをプレイしたような錯覚に陥ってしまい、続きをやる的な意味で「そうだ、美少女ゲームをやろう」となるのだろう。
私の予想では、脚本家の宅間孝行は、確実に過去にヲタクだったかハード美少女ゲームプレイヤーだったはずだ。
あ、これ、7話のレビューじゃないな…