Lawless Area

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ワキガが気になる男性におすすめの対処法

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先日の三連休辺りからだろうか、夏がいよいよ本気を出してきた。

連日の猛暑にただでさえ引きこもりたい衝動に駆られている私、家を出る前から「帰りたい・・・」と心の中で何度も呟いている。



そんな暴力的な暑さでおなじみの夏であるが、この季節になると電車等で気になる存在に出くわす。

そう、タイトルにもある“ワキガ”保有者である。

軽度な人ですらちょっと「ん・・・?」となるワキガ、重度な人だともう近づくだけで顔が浮世絵みたいに歪んでしまう。

人間、自分の臭いには鈍感だなんていうが、あれが気にならないというのは流石にウソだろと思う。



と、ここまでまるで私自身はフローラル系男子かのような物言いをしてきたが、私自身も放っておくと段々臭くなってくる。クレシェンドワキガの所有者だと思う。

だと思う。という要領を得ない言い方になっているのは、指摘を受けたのが大分昔である小学生高学年の時だけだったからだ。

母から直接「自分臭いで」と言われた時は多感な時期であったことも手伝って、割とショックを受けたような気がする。

私の母は結構はっきりと色々言ってくれるタイプの人間で、この間も私に「歯医者行くなら歯周病かどうかも聞いてきて」と、間接的に「お前口臭いぞ」と教えてくれた。そのあとちょっと泣いた。

そんな母があれ以来、私に臭いと言ってこないのは、私が対策をキチンととっているからだろう。



では、私が何をしているのか。

簡単である。ラヴィリンというクリームを気になる箇所に塗ればいいだけなのだ。

値段自体はそこまで安くはないのだが、少量で1週間程度はもつので、コストパフォーマンスも非常に良い。

私はこれをかれこれ十数年使っているが、「お前臭い、こっちくんな」と言われたことはただの一度もない。



もっとも、深夜の通販みたいなことを言うようであれだが、おそらく効果には個人差があるだろう。

私はもしかしたら軽度で、だからこそ絶大な効果を発揮しているのかもしれない。

ということなので、ワキガでお悩みの方がもし何かの間違いでこの記事にたどり着き、ものは試しだと、騙されたと思って購入して試してみた結果、なんの効果も得られない可能性もある。

あまり期待せず、ダメもとで試してみることを強くお勧めする。(意訳:効果なくても私のせいじゃないから責めないで)



今最初から読み返してみたが、物凄く胡散臭い通販みたいな内容になっていて思わず笑ってしまった。

文章だけでここまで胡散臭さがにじみ出るものなのか、自分についての新たな発見に胸がいっぱいである。

流石にラヴィリンを塗っても、この胡散臭さは多分取れない。

観ないのは勿体ない!ガッチャマンクラウズはオススメのアニメ(ネタバレあり)

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この作品が放送されたのは2013年7月、つまり今からちょうど2年前となる。

当時観ていた時は、何故かはわからないが途中で飽きてしまい、4話あたりから積んだままHDDにて静かなる眠りについていた。

しかしこのたび、2期である『ガッチャマン クラウズ インサイト』が始まったことをきっかけに、再び観始めたのだ。

というか、観ないとますますHDDがアニメで圧迫されてしまう。1Tなんて廃アニオタには大容量でもなんでもない。



ということで、ほぼ今日1日で全話消化してしまったわけだが、当時の自分に問いたい、なぜ途中で飽きたのかと。

この作品、ところどころ自分で補完して観なければならないところもあるが、ストーリーがしっかりしているというか、テーマ性の強い内容となっていると思う。

最初、一ノ瀬はじめという主人公を目の当たりにしたときは、癖の強い主人公だな、何言ってるのか良くわからないことあるな、なんて思う人が多いだろう。

が、全話を観た人ならわかるはずだ。彼女が実は一番しっかりしていたと。

そんな彼女が一員となったガッチャマンは、異星人から地球人を秘密裏に守るということを任務としていたのだが、彼女はその任務そのものに疑問を抱く。

彼女の疑問はこれにとどまらず、メンバーの一人である清音の堅い考え方や、ガッチャマンの規則、うつつやパイマン等が抱えている悩みや、一般的に常識とされているもの全てに疑問を持ち、自分の信念に基づいて行動するのだ。

彼女の一見すると何を考えているかわからないような行動にも、実は一本筋が通っているということがわかると、そこからはもう彼女がとても魅力的な主人公にしか見えなくなる。

作中のキャラクター同様、今では私もすっかり彼女のファンである。



また、そういう彼女の行動が、ストーリーをより良いものへと昇華させているように思える。

特に、今、現代が抱えている問題である、ストレス社会やネットによるトラブルなどにも、彼女は切り込んでいる。(切り込んでいるでふと思ったが、彼女のモチーフであるはさみはそういう意味も込められていたのかもしれない)

我々は、他人の心ない行為にいちいちイライラしてしまいがちだが、その行為にも仕方ないと思わせるような、何らかの理由があるのかもしれないと考えるはじめ。

ネットのトラブルや汚い言葉などに振り回され、大きなストレスとなってしまうのであれば、スマホの電源を切ってしまえばいいというはじめ。

こういったはじめの考えに触れ、今何となくモヤモヤしている人にこそ、是非観てもらいたい作品だと、はじめが何らかの答えを出すたびに思った次第である。



以上のようなテーマ性もそうだが、ガッチャマンそれぞれの変身後のデザインが格好良かったり、作中変身したキャラクターだけがOPの最後に変身後の姿になっていたり、カッツェというラスボスの存在を早くから匂わせたことで、ゴールが明確となりわかり易かったりと、全体的に出来が良い。

主人公と触れ合うことで、仲間たちそれぞれが成長していくのも見ていてとても気持ちがよく、特にパイマンがはじめをちゃんと名前で呼んだシーンではグッとくるものがあった。

最終的には、カッツェを倒すのではなく、(おそらく)共生という道を選んだというのもはじめらしくて好感が持てる。

とにかく、久しぶりに12話全体がまとまっている良い作品に出会えたなと満足していると共に、改めて当時の自分に何故観なかったんだと問いただしたくなった。



そのまま2期も3話まで観たが、相変わらず魅せ方が上手いというか、気になるポイントをいくつも散りばめてくれている。

自由に変身出来ないつばさ、ゲルサドラという存在と、その能力(?)である人の心を可視化させるもの、VAPEとそれを束ねる理詰夢と謎がいっぱいである。

最終回までこのまま失速しないことを祈って、あとはガンダムSEED DESTINYのシンのようにつばさが主人公の座からご退場しないことも祈って、これからのガッチャマンの動向を見守っていきたい。

南條愛乃さんの「男女差別」事件から見たオタクの幼児化

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ここ数年思っていた事なのだが、オタクの幼児化が目立つ。

記憶に新しいのはつい先日あった、南條愛乃さんのバースデーライブにおける「男女差別」問題である。

ライブの参加者である男性ファンが、1階席の前列のほとんどが女性で、男性は2階席に固まっていたという主張をしたことから騒ぎになり、Twitterまとめサイトなどで取り上げられるようになってしまった。

そうした中、事態を重く見たであろう南條さん本人が、Twitterにて釈明をし、事務所も公式に否定する騒ぎとなっている。

この一件についてTwitterでチラッとつぶやいたこととも重複するが、文句を言いだしたオタクと、それに賛同し騒いでいたオタクは本当に気持ちが悪く、軽蔑する。



まず、確たる証拠はなく、抽選の結果たまたま女性ファンが前方に偏ってしまう確率はゼロではない。ファンの男女比が7対3であるらしいことからも、他の女性声優さんよりもその確率は高いといえる。

また、仮に操作していたとしても、通常はバレないよう半々か、多くても6割女性に止めるはずである。インターネットの発達により情報がすぐさま露呈・拡散されてしまう昨今において、一目で不正と分かるような軽率な行動を主催者が行うことは考えにくい。

そして何より、芸能、それも声優という更に不安定な職業に就いている人が、このような不正を主催者側に依頼することは難しい。ライブパフォーマンス等、ライブに関係する“提案”であればまだしも、前方を女性で固めたいなどと言ったら顰蹙を買う事は明らかである。

そうであるならば、操作していた場合は主催者である企業が行っていたことになり、南條さん本人にTwitterで文句を言うなどもっての外だ。

まして、この日は南條さんの“誕生日”なのである。誕生日はやはり他の日とは違い特別なものであって、それは大人だからといって変わるものではない。そんな日にこういった問題が発生し、直接Twitterで文句を言われたことで深く傷ついたのではないだろうか。

このような想像をせず、一方的に主張したオタクと、それに便乗して見てもいないのに面白おかしく騒いだオタクは、本当に幼い。



では、どうすればよかったのか。話は簡単である、主催者に直接メールや電話で苦情を入れればよかったのだ。

そして、その対応が不適切だった場合になって初めて、世間一般に向けて問題提起をし、その是非を問えば良い。

このようにすれば、悪いのはあくまでも主催者であって、南條さんもまた被害者であるから、少なくとも彼女が誕生日当日に嫌な思いをすることもなかったように思える。



この一件もそうであるが、他にもイベントに変なグッズを持っていったり、キャストの人が真剣な話をしようとしているときに大声で名前を呼んだり、変なことを叫んだり、不必要に飛んだり跳ねたりするオタク。

好きなキャラクターのグッズを大量に身にまとい、普通の人がそれを見てどう思うかを一切想像せず、悦に入るオタク。

距離感が分かっておらず、まるで旧知の仲の人に対してするような接し方で、Twitterでリプライを飛ばすオタク。

私が実際目の当たりにしているだけでも結構な割合でこのようなオタクがおり、その行為はどれも相当幼い。

また、外見についてであるが、髪の毛や眉毛は一切セットせず、くたびれたシャツにダボダボのパンツ、明らかに肩ひもが長すぎるショルダーバッグに、小学生が履くような運動靴と、年齢に見合った格好ができていないオタクをイベントやライブ等でちらほら目にする。

勘違いしないでほしいのだが、別にオシャレをしろとは言っていない。というか言えない。私もオシャレについては一切わからず、未だに店員さんや一緒にいる誰かにダサくないか聞かないと満足に買い物すらできない。

ただ、あまりにも無頓着すぎるというか、オタクっぽ過ぎるのはいかがなものかと言っているのだ。ユニクロの見本をそのまま真似するだけでも、大分変ってくるはずである。

年相応の格好ができていない、変な格好の人達を、「見てください、これが私のファンです!素敵でしょう?」と胸を張って言える声優さんが果たしてどこにいるというのか。

私だったら恥ずかしくて友人などに自分がどういう人を相手に仕事をしているのか知られたくないと思ってしまう。

そんな思いをさせないために、少しでもちゃんとした格好をしようと思うのが本当のファンではないか。

だが、実際はそういったものにかけるお金が勿体ない、別に動き易ければ何だっていいだろう等、独り善がりな理由でテンプレオタクのような恰好をし続けるオタク。

これもまた幼いといえる。



このように、あげだせばきりがないが、幼児化するオタクが散見される。

もしかすると、昔から一定数は存在していたものの、SNS等の発達によってこういったオタクが可視化できるようになった結果、増えたように錯覚しているだけなのかもしれない。

もしくは、オタクの年齢層が低くなってきており、加えて、昔はオタク=恥ずかしいという認識だったのが、今では堂々とオタクと名乗れてしまう人が増え、若いオタクが上記のような気持ちの悪い行動をとっているのを幼児化が進んでいるように錯覚しているだけなのかもしれない。

もっとも、どちらにせよ彼らが幼く、気持ち悪いことに変わりはない。

自分を含め、今一度オタクは自己の行動を省みるべきなのではないかと、ここ数年気になっていたオタクの幼児化を受けて思う次第である。

てもみんのコースを実際に体験してきたので正直な感想を書く

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いつからなのか正確にはわからないが、気付くとよく目にするようになっていた「てもみん」なるお店。

その名称からもマッサージ系なのは一目瞭然ではあるが、最初にその存在を意識したときは手“で”揉むから「てもみん」なのか、手“を”揉むから「てもみん」なのかよくわからなかったものである。

だがしかし、自分で言っていおいてなんだが正直そんなことはどうでも良い。当時の私は肩もこらなければ腰も痛くない、いたって健康体であった。

また、何故かはわからないが、女性のみが利用でき、男性は利用不可能だと思っていたのだ。

そのため手を揉もうが手で揉もうがどうでもよく、利用する気は一切なかった。



そこから大分時間が経過し、私ももういい年である。

最近では寝ただけでは一切疲れは取れておらず、「あれ?なんか肩に憑りついてる?」と疑わずにはいられないほどの肩こりに悩まされている。

肩が凝りすぎて頭が痛くなる日もあるという、割と笑えないレベルであり、本格的なマッサージなり整体なりに行く必要性を強く感じていた。

そんなおり、ふと目についた近所の「てもみん」で行われているお試しコース的なやつ。

短い時間ではあるものの、安価で体験ができるというではないか。

これは丁度いい、肩を揉むくらいなら子供でもできるわけだし、そうそうババをひかされることもないだろう。例え大したことなくても安いしあまり痛手はないと思い、時間を作って先日、遂に行ってみた。



先に結論からいう。全くもって気持ちよくなかった。

始めからさほど期待はしていなかったのだが、その低めのハードルを飛び越えるどころか、わざわざくぐって行った「てもみん」

短い時間で安く、お試しな感じというのは、裏を返せばリピーター獲得のチャンスである。

そんなチャンスにもかかわらず、一切の満足感を与えてくれなかったということは、偶々酷かったというよりは、もう全体的にそういう店なんだろうと思う。



具体的にどんな感じだったのか。

まず、イメージとしては腰とか足とかそういう部位でない場合は、椅子などに座らされて、まるで子供が親の肩を揉むときのような、そんな家庭で行われる感じなのかと思っていた。

しかし、実際はどの部位だろうが関係はなく、まずはベッドにうつ伏せになることを要求される。マッサージ屋にあまり縁のない男性限定でわかりやすくいうと、オイルマッサージもののAVでよく見るようなベッドである。

次に、どこをマッサージしてもらいたいのか尋ねてくるので、岩のようになっている肩を所望。

担当の人は私のその言葉を受けて、まずは優しく手のひらで背中全体をさすり、左肩のあたりを弱めにほぐし始めた。DJがディスクをキュウィキュウィする時みたいな感じのやり方だったように思う。

なるほど、最初は弱く、徐々に強めにしていって最後にグイッとやる感じかな?と勝手に納得していたのだが、待てど暮らせど行われるのは弱攻撃のみ。

しかもうつ伏せになっているからわからないが、「え?この人もしかして雑誌読みながら片手間にやってる?」と疑ってしまうほどに雑なのである。

最初に「痛くないですか?」と聞かれた以外は全くの無言。コミュ障の私ですら、もう少し会話があっても良いのではないかと思ってしまうほどに無言だったのだから、変化がないのも当然といえば当然だ。

普通、「このあたりとかどうですか?」とか、「凝ってますね」とか、「強さはどうですか?」なんて聞きながら微調整していって、その人にとってのベストを追及するものではなかろうか?

しかし実際には終始無言で、ただ単に指の先だか掌底だかで、軽く揺らすのみという雑さ。寝てる人を揺り動かすあの感じを想像してもらえばわかりやすいだろうか。

そんな感じで、「いつになったら本番が始まるんだろう・・・、っていうか揺らされすぎてちょっと気持ち悪くなってきたぞ」なんて思っている間にタイムアップ。なんだか終始揺さぶられ続けただけだったなというのが正直な感想だった。



ということで、マッサージ(正確にはマッサージではないらしいが)を受ける前と受けるあとで私の身にはなんら変化はおとずれておらず、「・・・という夢だったのさ」と言われればすんなり信じてしまったと思う。

店によって、プランによって、担当する人によって個人差はあるのかもしれないが、多分どこも似たり寄ったりなのではないだろうか。

別に肩こりそのものが治るとは考えていなかったし、治療じゃないですからねと始まる前に念を押されていたのでそういう期待はしていなかったが、気持ちよかったという満足感さえ得られないのは流石に酷い。

安いお試し版だという事を差し引いても許容できるレベルを超えていたので、私は再び行くことはないだろう。

次はちゃんとしたマッサージ店か、整体に行って、多少値が張っても確かな満足感が得られるようなところに行こうと、そう固く誓わずにはいられなかった。

ラブライブ!The School Idol Movie(ネタバレあり)

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前回の更新から気付けば4カ月余りが経過していたわけだが、これは書かずにはいられないということで、本当に久しぶりにブログを更新する。

もはや定期的に見てくれる人もいなければ、コメントなんて一切ない当ブログではあるが、元々のコンセプトは「リアルで言えないような事を壁打ちのごとく書いていく」というものであった。

ここは基本に立ち返り、壁打ちのごとくつらつらとただ感想を述べていきたい。



アニメ2期が最終回を迎え、劇場版の公開を知ったとき、私の頭には2つの考えが浮かんだ。

1つはラブライブ優勝という実力を見込まれて、プロ入りをかけた大会に出るというもの。言い換えればμ’s存続ルート。

もう1つは最後にどでかい花火を打ち上げて、これで本当の本当に最後というもの。言い換えればμ’s解散ルート。

自分の願望からいえば、もちろん前者ではあるが、正直あの流れから「やっぱり続けます」というのも締まらない。下手すりゃ冷めてしまいファンが減る恐れすらある。



では、実際のところどうだったかというと、結論からいえば後者。これで本当の本当に終わりという内容だった。

希役のくっすんこと楠田亜衣奈さんが、「観てほしいけど観てほしくない」といった内容のツイートをしていたことから、「ああ、多分アニメは本当にこれで最後なんだな」と思っていたが、それでもかなりの喪失感が観終わったあと襲ってきたものである。

細かい部分は実際に観てほしいし、挙げていくとただ単にシーンの回想で終わってしまうので、ざっくりとした感想だけを言うと、ファンが観たいものをなるべく入れて、かつ、綺麗に締めくくったかなという印象を受けた。

正直なところ、アニメ2期でμ’s解散問題という大きな問題を取り上げ、彼女たちの葛藤を丁寧に描き、最後は全員が納得する形で幕を閉じていたわけで、劇場版は言ってしまえば“蛇足”である。

あそこから話を膨らませるのは結構難しく、どうするのだろうかと思っていたのだが、良い形でアニメにおけるμ’sを締めくくることができたのではないだろうか。



全体のストーリーとしては、結構雑というか、ツッコミどころが多い。

例えば、序盤でのμ’sがニューヨークでライブをする理由付けはまあ納得できたのだが、結果を出さなければならないという状況にもかかわらず、ライブ前の緊張感や、現地のテレビだったか特集だったかの描写、現地の人の反応などは一切なく、ただライブシーンだけが流れて帰国というのはちょっとあっさりしすぎなようにも思える。

他にも、帰国してから一気に有名人になって外も満足に歩けないという描写があったかと思えば、最後の方では普通に外出していたり、全国のスクールアイドルみんなで歌おう!という割にはみんなμ’sの「ばっくだんさぁ〜」みたいになっていたり(これに関してはμ’sメインの映画なので仕方ないといえば仕方ないが)。



ただ、ラブライブのアニメはストーリーが壊滅的でなければあまり気にする必要はないというか、そこに比重を置いて観てはいけないと個人的には思う。

もちろん話が支離滅裂かつ、つまらないというわけではない。日常パートやギャグパートと、シリアスなパートとでバランスが取れているし、全体的な流れでいえば1期も2期も悪くない出来だった。

とはいえ、ラブライブのアニメは緻密に作りこまれたストーリーがメインなのではなく、あくまでもメインはμ’s。彼女たちがいかにキラキラと輝き、見る者を魅了できるか。その描写にこそ力が注がれているのではないか。

そういった視点で見れば、冒頭のニューヨークでのシーンでは彼女たちが海外に行くことで、日常の可愛らしいシーンに加え、今まで見ることのなかった新たな一面などが垣間見えたし、新曲も1年、2年、3年という新しいユニットに歌わせることで新鮮さがあった。

A-RISEとの絡みも多く、かつてのラスボスかつライバルと手を取り合い、更には、全国のスクールアイドルを巻き込んでのイベントというのも、最後にどでかい花火を打ち上げた感が出ていてとても良かったと思う。

まさにこの映画は、“ファンのための映画”といっていいだろう。



今回の映画を受けて、ラブライブ!μ’s編は他のコンテンツについても収束していくのかもしれない。

特に、声優さん達によるライブは、下手をすれば来年でファイナルとなる恐れもある。中の人は忙しくなってきていてスケジュールを押さえるのが大変そうだし、体力的にもとっくに限界を迎えていそうだし。

それでも、ラブライブ!というコンテンツそれ自体はなくならないだろう。

この映画で改めて思ったが、やはり時間が限られているからこそ、終わりがあるからこそ彼女たちは一層輝くし、我々も一生懸命楽しむことができるのだと思う。

アニメが続かないであろうことは本当に残念だが、こういう結末を描き切ったことは、素晴らしかったし英断であった。

いつまでμ’sが活躍し続けられるのかはわからないが、最後までこのコンテンツを楽しんでいこうと、そう思わせてくれる映画だった。



ちなみに、作中に出てくる謎の女性シンガーは、未来の穂乃果だったような気がする。

髪の色や目の色が(確か)同じであったし、穂乃果の過去を知っていたし、穂乃果が何に悩み、どうすればいいのかも知っているようだったし・・・

彼女の存在も実はツッコミどころが満載ではあるが、気にしたら負けで、穂乃果の中の深層意識とかそんな感じで適当に解釈することにした。