Lawless Area

誰に向けるでもなく情報をお届けするブログです

ブログリニューアルのお知らせ

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とりあえず、ご報告だけなので挨拶もそこそこに。



当ブログは更新頻度がそれはもう落ちに落ちており、今や年に1回更新すれば良いほうみたいな酷い有様である。

ブログを立ち上げた当初の、あの初々しい気持ちはどこかへ行ってしまい、今やモチベーションって何かモチモチしてて美味しそうだなとしか思えない体になってしまった。



だが、本当にそれで良いのだろうか。



2009年に立ち上げ、もう8年経つ。8年、それはオリンピックが2回も開催される期間。

8年、それは小学1年生が高校受験を控えるまで成長する期間。

8年、それは衆議院議員が最低でも2回は選挙を体験する期間。

星雲、それは君が見た光。



ブランクのせいだ。

リハビリも兼ねて記事を書いてみたが、もはや昔の自分の文体がこうだったのか、思い出せない。

8年、それは自分を見失うには十分すぎる期間だった。



って書きたいのはこんなことではなく、とりあえずまたブログ更新を再開させるよ!ブログの内容も一新するよ!!という報告である。

それでは、またそう遠くない日にお会いしよう。

アドピックは初心者でも本当に稼げるのか?検証しました

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生きてます。

かなり、かなーり久しぶりの更新となるが、更新を待っている人がいるのか甚だ疑問なほどに弱小ブログなので、多分必要ないと思われる。

が、一応念のために、相当な期間放置してしまって、大変申し訳ありませんでした。深く謝罪いたします。

ちなみに、別にリア充ジョブチェンジしたわけでもなく、何かトラブルがあったわけでもなく、単純に横着して更新しなかっただけであって、特に意味はないのである。



さて、そんなキング・オブ・横着な私が、久しぶりに更新したのは、もちろん何かしらの変化というか、出来事があったからである。

それが、タイトルにある「アドピック」。

これだけだと、何やら怪しげな雰囲気がプンプンするというか、「こいつ、ついに詐欺まがいの事に手を出し始めたのか」と思われるかもしれないが、流石に私もそこまで地に落ちてはいないので安心して欲しい。

これは、簡単に言うと広告収入が得られる、小遣い稼ぎができるアプリであって、iOSAndroid共に対応しているし、仕組みも非常に単純なものとなっている。

アドピック内で上がっているアプリの中から、自分で好きなものを選んで、ブログやらTwitterやらで紹介し、実際にアプリがインストールされることで、広告収入が得られるといった感じだ。

たったこれだけで稼げることもあって、今、私のTwitterのTLでもよくその名前を見かける。

で、何なのかを調べてみて、今回、実際にやってみることにした次第である。



では、実際に始めてみてどうか、まだ始めたばかりなので何ともいえないが、思っていたほど簡単にはいかないというのが正直なところだ。

マンモスブログの管理人や、アルファツイッタラーのような人であれば、その影響力からかなり簡単に収入が得られるだろう。

実際に、フォロワー数が万単位の人は、3日くらいで3万円ほど稼いでいたくらいである。

しかし、私のような四天王にも入れないほどに最弱な人間は、影響力があるわけもなく、あれこれ工夫しなければ稼ぐことは難しい。

現に、始めて1週間が経とうとしているが、未だにギフト券などに交換できるまでの稼ぎには至っていない。



といった感じで、使う人間の影響力に完全に左右されるアプリではあるが、試すだけなら非常に簡単だし、別にトラブルが起きる様子もないので、やってみる価値はあると思われる。

Amazonギフト券などに交換が可能なので、興味がわいた人は一度試してみてはいかがだろうか。

上ではAndroidアプリとなっているが、前記の通りちゃんとiOS版もある。事実、私もiPhoneSEでやっている次第。

Windows10にして約1カ月後、PT3が使えなくなった話

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それはある日突然訪れた。

Windows8.1の時はそれはもうじゃじゃ馬で、スタンバイから復帰したりしなかったり、復帰したかと思ったらそのままずっと起動しっぱなしになったりしていたPT3さんだったのだが、Windows10にアップデートしてからはかなり従順になっていた。

そんなPT3さんの様子に安心し、油断していたのがいけなかった。ある日録画したファイルを何となしにチェックしたところ、容量が「0キロバイト」と表示されているではないか。

もちろん再生しようとしても、「ファイルの描写に失敗しました」と出るばかりで、再生できるはずもなく。

中にはその日しか放送しないものもあったため、そのダメージたるやなかなかのものがあった。



さらに、タイミングの悪いことに、その現象に気付いたのが出かける約15分前。

その日は夜にアニメに加えて映画を録画していたため、直せないとなると色々と諦めなければならないことになる。

ということで、それはもう必死に、外観はまるでプロハッカーのごとくキーボードをカチカチし、原因の特定を急いだ。



結果判明したのは、どうやらWindows10には試用期間のようなものがあるらしく、1カ月間はアップデート前のファイルやアプリすべての使用が可能となっているが、その間に良くわからないままとなっているものについては、1か月後に使用不可となるらしいのだ。

PT3はどうやらその「よくわからない」群に属していたらしく、Windows10側が「何やコイツ、よくわからんからはじいとこ」と余計なことをしくさってくれていたと。

ということで、とりあえず原因は特定できたので、今度はその対処法を血眼になりながら探した。残りは大体5分といったところだったか。

そしてヒィヒィ言いながらなんとか行きついたサイトや、他の質問掲示板的なものを総合し、判明した対処法はあら簡単。こちらでダウンロードをし、ドライバ等の更新をするだけとのこと。

この時点で残りあとわずかというか、何ならちょっと遅刻しそうではあったが、急いでダウンロードをし、急いでドライバ等を更新した。



そして、これだけで終わってはいけない。

実際にスリープから復帰し、かつ、録画をし、録画が成功したとして、そのあとスリープ状態に戻るかの検証を行わなければならない。

もうこの時点でほとんど持ち時間が0となっていた状況だったが、それでも確認せずにはいられないため必死に、若干手が震えているような中、確認作業を行った。

そして見事、全ての問題をクリアし、もう若干というか、確実に遅刻してしまう時間帯ではあったが、快適な録画ライフを取り戻したのだった。



ということで、ある日いきなり元気だったPT3さんのご様子がおかしくなるので、私のようになることにつき心配な方はWindows10にアップデートしてすぐに、ドライバ等を更新することをお勧めしたい。

デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」(ネタバレあり)

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公開前に出たキャラデザやら、声優陣の変更やらで微妙に雲行きが怪しくなっていたが、それでもやはり気になるものは気になる。

ということで、公開期間である3週間が過ぎる前に、滑りこむようにして観に行ってきた。



無印に関しては、私は当時リアルタイムで観ていた気がするのだが、幼かったためあまり記憶に残っておらず、数年前にまた再度観ている。

とはいえ記憶力が残念なタイプであるからして、もはや細部までは覚えていないという、そんな状況での鑑賞だった。

まず、内容に入る前にキャラデザについてだが、思っていたよりは悪くない。

太一達が成長すると、大体こんな感じになっていてもおかしくないな、と思えたし、全くの別物というわけでもなかったのが良かったのだと思う。

次に、一番騒ぎになっていた声については、私が元々賛成派という事もあるのかもしれないが、むしろ声優陣を変更して良かったのではないかと思えるほど違和感がなかった。

成長して、声変わりをすればこんな感じになるだろうなと、素直に思わせてくれるような、キャラクターに合った声質だったし、演技もそれぞれ上手くできていたように思える。

なにより、デジモンたちの声は変えていないという演出がまた良いではないか。

という事で、鑑賞前に不安視していた部分についてはなんら問題がなかったといえる。



では、肝心の内容はどうか。

結論から言うと、正直なところ微妙だったと言わざるを得ない。

冒頭、成長した太一とヒカリの日常から始まり、「選ばれし子どもたち」があれからどうなったのかをまず描く。これは導入として当然の形であり、文句は一切ない。

そこから、本来現れるはずのないクワガーモンが突如現実世界の方に出現し、太一が偶然にも現場に居合わせることで、どうにかしようとするというのも、「主人公スキル:トラブルホイホイ」が発動していてとても良い。

そこから生身の人間と、言ってしまえばモンスターとの戦いなわけだから、当然敵うわけもなく、太一がピンチに陥る。ここまでは本当にいい流れである。

そして太一危ない!というところでアグモンが登場、そこから流れる「brave heart」。最高としか言えない。

もうパブロフの犬状態と化しており、この曲が流れるだけで涙腺が緩んでしまうわけで、良くOPと挿入歌をそのままにしておいてくれたと拍手を送りたくなった。



ということで、ここまでは割といい流れだったのだが、このあと、羽田空港へと移動して一部を除いて他の子どもたちとパートナーデジモンが合流し、クワガーモンご一行を倒した後、ここからがちょっと物足りなかったのだ。

この劇場版のタイトルは何か。そう、「再会」である。

我々からすれば、本当に、それはもう本当に久しぶりにアグモンたちと再会するわけだが、太一たちの感覚ではどうやら3年ほどの間会えなくなっていたらしい。

我々と比べると期間は短いものの、それでも3年という月日は長い。しかも、太一たちは会えなくなった原因が不明だったわけで、もしかしたらこのまま会えないのかもしれないという漠然とした不安があったはずである。

事実、太一は先生に進路のことで呼び出された時に、今一番したいことはと問われて「友達(アグモン)に会いたい」と述べている。

そうであるならば、アグモンが再び自分の前に現れたというのは、太一にとって相当に喜ばしかったに違いない。

にもかかわらず、再会できた喜びがそこまで伝わってこないというか、やけにあっさりしていたのだ。

個人的には、会えなかった期間、アグモンたちはどう過ごしていたのか、太一自身やその周りにどういう変化があったのかなどを、お互いに語り合ったりするなど、再び会えたことをもっと喜び合うシーンが欲しかった。



とはいえ、少々物足りなさはあるものの、それだけで微妙とまではいかない。

では一体何が問題だったのかというと、太一の心の動きと最後の盛り上がりのシーン。これによって一気に「???」となってしまったのだ。

アグモンたちの活躍によって、何とかクワガーモンを撃退した太一たち。普通であればやってやったぞ!とか、これからまた攻めてきたときどうするかとか、そういったことを心配するはずである。

だが、どうにも太一の様子がおかしい。

周りもそのことに気付いており、ヤマトが詰め寄るもはっきりしない。

このあたりで、なるほど、ここが第1章の山場というか、盛り上がりに向けての前フリなのかと思って観ていたのだが、そこから太一がはっきりしない理由までが少しくどい。

くどいが悪いとまではいかず、様子がおかしかった理由についても「ああ、なるほど」と納得できるものだったのでここまでは問題なかったのだ。

しかし、ここから一気に微妙になる。

太一の様子がおかしかったのは、自分が周囲に与える影響の大きさを目の当たりにしてしまったかららしい。

当時はいい意味でも悪い意味でも子供だったため、自分(とアグモン)が持つ力への責任については深く考えず、正しいと思うことをがむしゃらにやりきれた。

そんな子供時代から6年も経過すれば、色々と経験してきているわけで、嫌でも周りが見えてしまう。

自分とアグモンが無責任に力を振るう事への疑問と恐れ、このことが太一の様子をおかしくしていたわけだが、相手(敵側のデジモン)は待ってはくれない。

クワガーモンよりも数倍強そうな「アルファモン」の出現で、街はもちろんのこと、自分の仲間までもがピンチに陥ってしまう。

側にいたヤマトも例外ではなく、このまま太一が何もしなければ全滅か?!というところまで追いつめられる。

だが、この段階に来てもまだ太一は迷っている。そんな迷っている太一をボロボロになったヤマトが叱責すると、太一の様子が少し変わったのだ。



???



これまでも散々ヤマトには叱責されており、それでも太一の態度は変わらなかったはずである。

ならばそれ以上の何か、太一の考えが変わる外部的事情等(例えば、大切なアグモンを永遠に失いそうになるとか、子どもたちの誰かが再起不能に近くなるとか)が起きない限りは、太一の煮え切らない態度に変化は見られないはずである。

しかし実際はヤマトの「何もしないなら逃げてるのと変わらない」という、ちょっと前に太一に言ったことをまた繰り返しただけの罵倒ともとれる叱責のみ。

これで太一の心情に変化が生じるというのは若干の違和感を覚えてしまう。



だが、「一番の親友に言われて目が覚めた」ととれなくもないので、まあいいとしよう。

しかしその次の演出、これだけはどうしても「どうして!」と思わずにはいられなかった。

ヤマトの言葉で太一もどこか吹っ切れた様子となり、いよいよ反げ・・・えっ?もう進化したワーガルルモンとメタルグレイモンがアルファモンを攻げ・・・え?!ワープ進化して攻撃してる?!!

そう、一番の見せ場、いや、魅せ場であろう完全体への進化からのワープ進化がダイジェストで一瞬にしてお送りされたのだ。

そこはどう考えても「まずは完全体へ進化→しかし敵わない」、「そこでワープ進化→それでもダメ」、「ならば満を持してのオメガモン!」という流れしかないのではないか。ファンならだれもがじっくりと進化の過程を観たかったはずである。

しかし実際はあっけなく完全体(アグモンに至っては成熟期をすっ飛ばしている)→究極体→オメガモンでアルファモン撃退(?)。

そして残されたのは戦いの強烈な爪痕のみ、しかも何と、実は太一、まだ吹っ切れたわけではなかったらしいのだ。

悩みを抱えた状態で完全体、究極体への進化は流石に違和感がかなり大きかったし、だったらあの太一の下りは何だったのかと思わずにはいられなかった。



ということで、序盤、中盤は中々に良く、懐かしさも手伝って素直にのめり込むことができたのだが、終盤で一気にこけてしまった。そんな感想を抱いた。

とはいえ、まだ第1章。全部で6章ということなので、まだtri.自体がどうこうとは言わないし、言えない。

この序盤の違和感を吹き飛ばしてくれるような物語となることを願って、第2章の公開を楽しみに待つことにする。

たまゆら〜卒業写真〜 第3部 憧−あこがれ−(ネタバレあり)

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本日公開となったこの映画、来場者特典がなくなってはいけないので、もちろん公開初日に行ってきた。

恥ずかしい話だが冬に入ってすぐに風邪を引くというベタ中のベタなことをやってしまったせいで、完全な体調ではなく、咳がまだ出るという状態ではあったのだが、そんなことは関係ない。

普段であれば来場者特典と体調は天秤にかけられる程度だったりする。しかし、今回はそういうわけにはいかないのだ。

かなえ先輩。そう、かなえ先輩の色紙なのだから。

おわかりいただけただろうか、ブログトップにある写真に写りこんでいるカメラ。これは作中でかなえ先輩が使用しているものと全く同じ型番のものである。

更に、ストラップも限りなくかなえ先輩が使用していたものをあちこち探しまわって手に入れ、取り付ける部分の規格が合わないとわかると、何とか合うように多少の工作をして取り付けるレベル。

どうだろう、オブラートに包もうとしても包みきれず破けてしまうくらい気持ち悪くはないだろうか。



そんなかなえ先輩ガチ勢の私にとって、今回の来場者特典は是が非でも「かなえ先輩Ver.」を手に入れたかった(麻音たんVer.と2種類のうちランダム配布となっている)。

今回友人と行ってきたのだが、まず入場時、係りの人に特典が手渡される直前で天に祈りを捧げ、封を開ける前には、


私「今年の運、いや、来年の運全部使っていいからかなえ先輩お願いします(必死)」
友人「そ、そんなにか・・・」


といったやり取りをする始末。

そしてまず友人が自分から開けると言ってくれたので(かなえ先輩だった場合、くれようとしていたようである)、固唾をのんで見守ったところ「麻音たんVer.」が顔を出し一言、「すまん」。

そして満を持して私の番、恐る恐る封を開け中を確認すると、そこには可愛らしくも優し気な瞳でこちらを見つめている・・・麻音たん・・・。

その場で天を仰ぎ、背もたれに寄りかかるキモオタが一人。私の来年の運はそんなにも無かったのか、薄幸の微中年にもほどがある。

本来の目的は映画だったはずなのに、開始前にえげつないほどに気持ちが萎えてしまった私、本当にどうしようもない。



だがしかし、時は2015年。インターネットはかなりの発達を遂げており、手のひらサイズの携帯電話を駆使して、情報を瞬時に集め、見知らぬ人ともやり取りができる世の中となっていた。

そう、こんな時こそTwitterを使用すればいいのだ。

ということで、藁にも縋る思いで「麻音 色紙」でtweetを検索したところ、目に映るのは「求:かなえ先輩、譲:麻音たん」の文字ばかり。

とどめを刺され、絶望しかけた私がTwitterを閉じようとしたとき、1つのtweet(光)が目に入ってきた。


「求:麻音たん、譲:かなえ先輩」


tweetしてからまだ間もなく、1人の人が反応を示してはいたものの、未だ契約は成立していない模様。

しかも何という事でしょう、その人、いや、そのお方、いや、その神様、偶然にも同じ劇場に観に来ていたのだ。


神はいた。


すぐさま交換をお願いしたところ、数分後に快諾して下さったゴッド。無事に映画を観終わってから交換する約束をして、私の心が凪いでいくのを感じた。



−完−



いや、そうじゃない。こんなキモオタが必死になってキモさがストップ高になった話を書きたかったわけではない。肝心の映画の内容、その感想を書きたかったのだった。

ということで、肝心の内容であるが、まず前々回の第1部では導入とぽっての進路について、前回の第2部ではのりえとかおるの進路についてだったため、予想していた通り麻音の進路の話から始まった。

三者面談にて、彼女は彼女なりに悩み、自分の将来について真剣に向き合った結果、自分の旅館を継ぎたいと述べたようだが、その場にいた彼女の父親は大反対。

たまゆらというのは、本当に、それはもう本当に優しさで構成されているんじゃないかというくらい、登場人物みなが気持ちのいい、いわゆる「良い人」しかいない。

彼女の父親も例外ではないため、観ていて「ああ、何か理由があるのだろう。きっと彼女のことを想っての反対なんだろうな。」とすぐに思い、麻音が最終的にどういう進路を選ぶのか、両親とどう話し合うのかを穏やかな心で見守っていた。

結局、案の定というか、彼女の父親は彼女が幼い時に言った「旅館を継ぐ」という父親との約束に縛られ、本当にやりたいことができなくなっているのではないかと危惧していたいう、なんとも優しい理由で反対していただけであり、その誤解が解ければあとは簡単。本来の彼女を全力で応援する優しいご両親に戻っていた。

こうして無事、自分の進路を決定した麻音。何やらやりたいことがいっぱいのようだったが、話の流れからするとおそらく経済学が学べる大学に進学するつもりなのだろう。



はい、この時点で『親の愛』というものを目の当たりにしてちょっとこみ上げてはきていた。が、まだ何とか大丈夫。

ただ、号泣は避けられたとはいえこの時点で大体まだ半分、まだ安心はできない。というか、あとはどういう展開になるのだろう?と思いながら観ていたら、なんと、ぽっての進路が実は第1部で終わりではなかったのだ。

ぽって中心の場面に切り替わってすぐ、ぽっての様子がおかしかったので何かあるだろうとは思っていたが、終わりの方になるまでどうもはっきりしない。

カメラが壊れ、みんなが遠くに感じ、憧れの写真家であるりほとは過剰なまでに距離を取ろうとするぽって。

挙句の果てにはすぐ直るといわれていたカメラがどうやらちょっと時間がかかるというではないか。これはいよいよもって穏やかではない。

おいおい、どうなるんだこれと不安に駆られるキモオタ。そこではい、来ました。かおるがぽってに向かって放った「本当は東京の学校に行きたいんじゃないの?」。

そこからはね、もう駄目だった。

必死に涙を堪えていたが、エンディングと共に彼女たちが竹原等で過ごした、楽しくて暖かい優しい日々の写真が次々とスクリーンに映し出された瞬間、目の端に若干の涙。そして若干の鼻をすする音。

いやこんなん誰でも泣くだろう。劇場じゃなかったら嗚咽を漏らすレベルである。

こうして見事起承転結でいうところの「転」がしっかりとお送りされ、たまゆらという物語の締めくくりである「結」、第4部 朝-あした-へと繋がっていく。

おそらく、ぽっては最終的には竹原を離れることを決意するのだとは思うが、一体最後はどう締めくくられるのか、公開は2月20日という事で、寂しい気持ちももちろんあるが、今から本当に楽しみである。



今回も流石のサトジュンといったところだろうか、全体的に非常に丁寧な作りだったように思う。

特に、少女たちの心の動きがしっかりと描写できていて、自分の将来のこと、かけがえのない友人達との別れを始めとした、環境の変化に対する不安、葛藤などが良く伝わってきた。

大人へと成長するために、全部のことに真剣で、一生懸命な彼女たちが本当に眩しくて、そんな彼女たちの成長を見守る周りの大人たちが本当に優しくて、素直に「素敵だなあ」と思えるような、そんな映画だったなと。

第4部で本当の本当に「たまゆら」という作品が終わってしまうようなので、寂しい気持ちもあるが、彼女たちが最終的にどういう決断を下し、どうなっていくのか、しっかりと見届けたいと思う。

第3部でこれだったのだ、第4部は例え劇場であろうと耐えられず、嗚咽を漏らして泣いてしまうだろうが、それは周りもおそらく同じだろうから、幾分か気持ち悪さが中和されることを期待したい。



ちなみに、私は以前竹原に聖地巡礼をしに行ったことがあるのだが、今回はその聖地巡礼の経験が見事に活きた。

場面場面で実際のその情景や雰囲気、匂いなどが蘇ってきて、観ていて2倍楽しかったのだ。

もしたまゆらファンの方で、まだ巡礼をしていないという方がいるのであれば、4部までに一度訪れることを強くお勧めする。